「Q&Aサイト」の版間の差分
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Q&Aサイトには専門家が回答するものと、不特定多数の会員同士が知識や経験を共有するコミュニティ(共同体)<ref>[http://www.infosocio.org/cfp_workshop_a2008.html 知識共有コミュニティワークショップ]</ref>を形成して、お互いの質問に自由に答え合うものがある。コミュニティ型のうち、幅広いジャンルの話題を扱うものとしては[[Yahoo!知恵袋]]、[[はてなのサービス一覧#人力検索はてな|人力検索はてな]]、[[OKWave]]などがあり、日本以外では[[Ask.fm]]、[[:en:Yahoo! Answers|Yahoo! Answers]]や「[[:en:Knowledge Search|知識 in]]」、[[百度]]知道などがある。特定のジャンルに特化したQ&Aサイトとしては[[発言小町]](女性)や技術の森(製造業・技術)、シス蔵(情報システム)、[[NazoLab]](数学・科学)、 [[Stack Overflow]](プログラミング)などがある。一方、専門家型のQ&AサイトとしてはLawPivot(法律)<ref>[http://jp.techcrunch.com/archives/20110816google-ventures-backed-lawpivot-opens-legal-qa-platform-to-the-public/ 非公開の企業向け法律相談専門だったLawPivotが公開のQ&Aとリコメンデーションを開始]</ref>や保団連の「健康相談サイト」、有料の[[:en:Experts-Exchange|Experts Exchange]](IT)などがある。
Q&Aサイトの中には、他のQ&Aサイトと連携しているものがある。例えば「[[OKWave|教えて!goo]]」はOKWaveのシステムを利用しており<ref>[http://oshiete.goo.ne.jp/ask/partner_info.html 教えて!goo - サービス提携のパートナーについて]</ref>、「教えて!goo」に投稿された質問を別のQ&Aサイトで閲覧・回答することができる<ref>[http://faq.okwave.jp/EokpControl?&tid=103115&event=FE0006 OKWave - 「パートナーサイト」とは何ですか?]</ref>。
== 質問と回答の手順 ==
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閲覧者は一覧の中から興味を引いた質問を選んで、質問のページを表示し、質問の全文を確認して、回答できる場合は回答ボタンを押す。回答を入力して投稿すると、回答は質問文の下に追加され、質問者や他の閲覧者に公開される。次の閲覧者は質問と既存の回答を確認して、回答できる場合は自分の回答を投稿する。
Q&Aサイトによっては、質問者が閲覧数や回答の様子を見て補足質問を投稿したり、回答に対するコメントを投稿できる場合もある。回答の受付は質問者が満足するまで続き、最後に質問者が最も良いと思う回答を1つ選んで終了する。もしくはYahoo!知恵袋<ref>[http://help.yahoo.co.jp/help/jp/chiebukuro/qa/qa-15.html Yahoo!知恵袋 - 質問・回答ヘルプ]</ref>や「人力検索はてな」<ref>[http://q.hatena.ne.jp/help/finish_question 人力検索はてな - 質問を終了する]</ref>
投稿された質問と回答は回答の受付が終わった後も、過去ログとしてQ&AサイトやGoogleなどの[[検索エンジン]]から検索されたり、Q&Aサイトやポータルサイトの類似質問表示機能
== 機能 ==
インターネットを使って質問文を不特定多数に公開し、閲覧者から回答を得て疑問を解消する行為は、Q&Aサイトの独占物ではない。
例えば汎用サイトでは質問と回答の作法<ref>[http://www.hyuki.com/writing/techask.html 技術系メーリングリストで質問
Q&Aサイトは、2ちゃんねる
Q&AサイトはQ&Aマッチングともいわれ<ref>[http://www.okwave.co.jp/news/press_log/2000/index.html OKWave - プレスリリース(2000年)]</ref>、質問者と回答者を出会わせてマッチングするナレッジマーケットの一種<ref group="注釈">山崎秀夫『成功する会社は「知恵市場」から生まれる』では、Q&Aサイトをトーマス・H・ダベンポートの「ナレッジ・マーケット」(知恵市場)として説明し、当時注目されていたコモディティ商品のネット取引市場と対比して説明している。</ref>である。例えばYahoo!知恵袋
Q&Aサイトは、回答の品質や回答意欲を高めるための仕組みを設けている場合も多い。例えばYahoo!知恵袋では、質問者が回答の中から最も良い回答を選び、ベストアンサーとして表彰し、知恵コイン<ref name="chiecoin">[http://help.yahoo.co.jp/help/jp/chiebukuro/my/my-06.html Yahoo! 知恵袋ヘルプ-知恵コインについて]</ref>と呼ばれる[[得点|ポイント]]を与える。OKWaveも同様に、所定の「ありがとうポイント」<ref>[http://guide.okwave.jp/point_guide/index.html はじめてガイド - ありがとうポイント]</ref>を付与する。ポイントは貨幣価値が無いことが多く、質問者の感謝の気持ちを数値的に表すだけの場合が多い
Q&Aサイトによっては、アンケート機能<ref>[http://q.hatena.ne.jp/help/enquete 人力検索はてな - アンケートする]</ref>やブックマーク機能<ref>[http://help.yahoo.co.jp/help/jp/chiebukuro/my/my-18.html Yahoo!知恵袋 - My知恵袋ヘルプ]</ref>を提供している場合がある。
== 質問 ==
Q&Aサイトでは、数多くの質問と回答が行われている。例えば「教えて!goo」には約207万件/月の質問があり<ref group="注釈">620万件÷3か月</ref>、平均3.5件の回答が付く
Q&Aサイトの質問は、カテゴリ別に分けられていることが多い。これは日本だけでなく、例えば中国の[[百度知道]]でも同じであり、电脑/网络(IT)、生活(ファッションなど)、医疗健康、体育/运动(サッカーなど)、电子数码(電話やカメラなどの電子デジタル)、商业/理财(ビジネス・財務管理)、教育/科学、社会民生(社会・政治)、文化/艺术(文化・芸術)、游戏(ゲーム)、娱乐休闲(音楽などの娯楽レクリエーション)、烦恼(恋愛などのトラブル)、资源共享(動画や音楽共有)、地区カテゴリに分かれている<ref group="注釈">2013年1月19日にトップページを確認</ref>。
カテゴリ
== 利用者 ==
Q&Aサイトには数多くの利用者がいる。例えば「教えて!goo」の利用者は3,374万人/月で、閲覧数は1億2,851万PV/月(自社調べ)に達する。利用者の中心は30代と40代で、専業主婦やその他、事務・営業・保安職など様々な職業がいる
== 研究 ==
Q&Aサイトはデータの形式が一定であるため、研究資料に使いやすいといわれている<ref>[https://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/03/06/14988.html 「Yahoo!知恵袋」のデータを研究目的で利用、国立情報学研究所が契約締結]</ref>。例えばYahoo!知恵袋のデータは2007年から[[国立情報学研究所]]に提供されており<ref>[https://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/06/03/23666.html 研究用に「Yahoo!知恵袋」5年間のデータ提供、国立情報学研究所]</ref>、そのデータを使って[[国立国語研究所]]が[[自然言語処理]]研究用の大規模な[[コーパス]]を構築した
== 歴史 ==
=== 2000年代前半 ===
現存するQ&Aサイト
2000年頃はパソコンやインターネットが普及した時期でもあった。日本では1998年に32.6%だったパソコンの世帯普及率が2002年までに71.7%に倍増し、インターネットの世帯普及率は13.4%から54.5%に上昇した<ref>[https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/070525_1.pdf 平成18年「通信利用動向調査」の結果]</ref>。1591万世帯<ref group="注釈">4067万世帯 × (71.7% - 37.7%) = 1591万世帯</ref>・約5248万人<ref group="注釈">6942万人 - 1694万人</ref>の初心者が誕生し、大量の質問需要が発生した。パソコンメーカーや[[インターネットサービスプロバイダ]]のサポートセンターの電話はつながり難くなり、混雑状況の案内があったほどだった<ref>[https://support-info.blog.ss-blog.jp/2008-12-29 「電話混雑状況案内」終了のお知らせ]</ref>。電話がつながったとしても、押し寄せる多数の電話の「受電率」を上げるために、サポートセンターが解決方法を提案するだけで電話を切ってしまう「提案切り」の問題もあった
| url = https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/gyokai/406191.html
| title = マウスコンピューター、沖縄コールセンター訪問記
| publisher = PC Watch
| accessdate = 2012-2-26
}}</ref>。電話で問題を解決できなかったユーザーはインターネット
=== 2000年代後半 ===
次の波は2000年代中盤に訪れた。2004年頃から日本のYahoo!やライブドア、アメリカのYahoo!、韓国のNAVERや中国の百度などの[[ポータルサイト]]が次々とQ&Aサイトを開設した<ref group="注釈">沿革参照</ref>。ちょうどこの頃、[[Web 2.0]]が始まり、[[Consumer Generated Media]]が本格化していた。Q&Aサイトは[[ブログ]]と共に、CGMコンテンツと看做され、利用を薦められることもあった<ref>[https://internet.watch.impress.co.jp/static/column/web20/2006/04/10/index.htm 第9回:Web2.0を実感するために、ユーザーが経験するべき10のこと(後編)]</ref>。2005年頃から、Q&Aサイトと既存メディアの[[メディアミックス]]が試みられ、「[[今週、妻が浮気します]]」が出版・ドラマ化された。[[iモード]]への対応も徐々に進み<ref name="yhaoomobile"/>、2007年から2008年にかけてQ&Aサイトの利用が急増した<ref>[https://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/02/22/14860.html 「教えて!goo」と「Yahoo!知恵袋」が急成長、月間利用者400万人超える]</ref>。特にYahoo!知恵袋の躍進は目覚しく、利用者は約1262万人/月に達した
=== 2010年代前半 ===
大規模化したQ&Aサイトは
コミュニケーションやレクリエーション目的の「ネタ質問」の存在も指摘されており<ref>[https://nikkan-spa.jp/1350 サイト管理者に聞く 巨大Q&Aサイトの今後は?]</ref>、質問や回答の品質の確保は頭の痛い問題である。2012年現在、[[フィーチャーフォン]]から[[スマートフォン]]への移行が進んでおり<ref>[http://ir.yahoo.co.jp/jp/archives/present/ ヤフー株式会社2011年度通期および第4四半期決算説明会 プレゼンテーション資料]</ref>、以前よりインターネットを利用し
== 沿革 ==
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* 2005年12月 - Yahoo!が[[:en:Yahoo! Answers|Yahoo! Answers]]のベータ版を開始(アメリカ)<ref>[https://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/12/09/10160.html 米国でも“Yahoo!知恵袋”、米Yahoo!が「Yahoo! Answers」ベータ版発表]</ref>
* 2006年2月 - ライブドアが[[livedoor knowledge]]を開始<ref>[https://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/02/08/10815.html ライブドア、Q&A形式のコミュニティサービス「livedoor knowledge」]</ref>
* 2006年5月 - YAHOO!がモバイル版のYahoo!知恵袋を開始し、閲覧機能(5月)<ref name="yhaoomobile">[https://k-tai.watch.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/29031.html 携帯版「Yahoo!知恵袋」が登場、疑問・質問を閲覧可能に ]</ref>、検索機能(10月)<ref>[https://k-tai.watch.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/31344.html iモード・EZweb向けの「Yahoo!検索」にパソコンサイト検索機能]</ref>、投稿機能(2007年9月)<ref>[https://k-tai.watch.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/36462.html 携帯版「Yahoo!知恵袋」がリニューアル ]</ref>
* 2006年8月 - 答えてねっとのシステムトラブルが発生した<ref>[https://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/08/23/13054.html マイクロソフト、「答えてねっと」の停止原因と対応状況を説明]</ref>。同月、Windows Live QnAのベータ版を公開(アメリカ)<ref>[https://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/08/30/13128.html 米Microsoft、質問回答サイト「Windows Live QnA」ベータ版公開]</ref>
* 2006年10月 - マイクロソフトがOK Webのシステムを使って、MSN相談箱を開始<ref>[https://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/10/10/13565.html マイクロソフト、OKWaveと連携したQ&Aサイト「MSN相談箱」]</ref>
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