「吉田直樹 (ゲームクリエイター)」の版間の差分

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母親は保険外交員。[[セールス]][[日本一]]を達成したほどの実力者であり、吉田は今も昔も[[口喧嘩]]では全く歯が立たないと語る。母親に鍛え上げられたトークスキルや[[ディベート|ディベート能力]]は吉田の特技となっており、過去には[[西村博之|ひろゆき]]とも論争することがあった。そのためか、上司や重役に対しても自分の意見を貫き通す粘り強い性格であり、プロジェクトが行き詰まった場合には会長にまで直談判しに行くと語っている。実際に幾つかプロジェクトを止めたことがあるため「プロジェクトクラッシャー」と言われたこともあると述べている<ref>{{Cite web|和書 |url=https://getnews.jp/archives/282212 |title=FF14プロデューサー吉田直樹&ひろゆき対談(後編) |publisher=ガジェット通信 |date=2013-01-05 |accessdate=2022-11-15}}</ref>。
 
ファッションとして[[シルバーアクセサリー]]を好み、日常的に多数の[[アクセサリー]]を[[指]]や[[腕]]に身に着けている。その様子から「ジャラジャラしている」とされ、これについては吉田本人はもとよりユーザ-や開発陣からもたびたび言及されることがある。厚底のブーツも愛用しており社内においても特徴的な足音がするため、スクエニ社員は足音だけで吉田を判別できるという。車好きとしても有名であり、現在は[[スバル・WRX VA|スバル・WRX STI]]と[[スバル・BRZ|スバル・BRZ tS]](特別限定車)の2台を所有している<ref>{{Cite web|和書 |title=【FF14】車好きの吉田Pが普段乗っている愛車について |url=http://ff14net.2chblog.jp/archives/51456851.html |website=FF14速報 |accessdate=2020-11-18 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite tweet|和書|author=Toshio Murouchi (インドア)|user=BuccoRoth|number=872723280582410240|title=室内俊夫(『FINAL FANTASY XIV』グローバルコミュニティプロデューサー)のツイート - 2017年6月8日の投稿|language=Ja|___location=日本国内|date=2017-06-08|df=ja|link=no|access-date=2020-11-18|archive-url=|archive-date=|url-status=live}}</ref>。
 
また、吉田は幼少の頃からゲームに触れており、『[[マリオブラザーズ]]』『[[ドラゴンクエスト]]』などに熱中していた<ref name="jnt20230723">{{Cite web|和書 |url=https://www.mbs.jp/jounetsu/2023/07_23.shtml |title=吉田直樹(ゲーム開発者) |website=情熱大陸 |publisher=MBS 毎日放送 |date=2023-07-23 |accessdate=2023-07-24}}</ref>。社会人になってからも『[[ストリートファイターIII]]』『[[ザ・キング・オブ・ファイターズ]]』などの[[格闘ゲーム]]や、『[[ディアブロ (ゲーム)|ディアブロ]]』『[[ウルティマオンライン]]』『[[エバークエスト]]』『[[ダークエイジオブキャメロット]]』などのオンラインゲームを遊んだと語っている。
 
肖像権において、吉田は自身の[[画像]]や[[動画]]は商用や[[公序良俗]]に反しない限りは容認する姿勢を取っている。それゆえおり、ユーザーに引用されることも多い。このためか[[コーエーテクモゲームス|コーエーテクモ]]制作の「[[仁王2]]」のキャラクターコンテストにおいて、吉田直樹にそっくりな[[キャラクター]]が応募されたところ、特別枠で受賞する事態も発生している。なお、本件はコーエーテクモ側が吉田本人の了承を得て、公式プリセットとして正式に登録される運びとなった<ref>{{Cite web|和書|title=「FFXIV」の吉田Pにそっくりなキャラクリが「仁王2」のキャラクタークリエイトコンテストにて登場!|url=https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1231759.html|website=GAME Watch|date=2020-01-28|access-date=2022-10-24|language=ja|last=株式会社インプレス}}</ref>。
 
=== 『[[ファイナルファンタジーXIV]]』において ===
2010年から行われた『ファイナルファンタジーXIV』の再構築にあたっては[[ブリザード・エンターテイメント]]社の[[MMORPG]]『[[World of Warcraft]]』(WoW) の影響を大きく受けていると表明している。当時のインタビューによれば、「WoWの良いところを徹底研究したうえで、[[日本]]のエッセンスを取り入れたMMORPGを作れば、多くの[[日本人]]プレイヤーや[[家庭用ゲーム機]]のファンにとって、新鮮なゲーム体験を作り出せると思った」と述べていた<ref>{{Cite web|和書 |url=https://bunshun.jp/articles/-/53218?page=2 |title=(2ページ目)「自分の分身が暴言を吐きまくるのは如何なものか……」FF14の吉田直樹氏が語る、大失敗したMMORPGが世界一優しいゲームに育つまで |publisher=文春オンライン |date=2022-05-09 |accessdate=2022-11-15}}</ref>。『WoW』へのリスペクトは[[西村博之]]との対談でも語っており、西村の今年(2021年)は『WoW』に勝ってしまったとの発言に苦言を呈し、「『FF14』は『WoW』がなかったら新生できていない。MMORPGのゲームデザインをまるっきり変えた『WoW』をお手本に、ストーリー部分をより強化したものを作ろうというのが『FF14』のコンセプトだった。」と述べ、勝ち負けで競うのは吉田にとっても迷惑だと付け加えた<ref>{{Cite web|和書 |url=https://automaton-media.com/articles/newsjp/20210721-169712/ |title=『FF14』ララフェルがエモートで『WoW』を煽るネットミームが海外で生まれる。源流をリスペクトし続ける運営と、対極的な態度の移民たち |website=AUTOMATON |publisher=アクティブゲーミングメディア |date=2021-07-21 |accessdate=2023-09-19}}</ref>。なお、『[[ファイナルファンタジーXIV|FF14]]』の新生エオルゼア発売前後はあまりの忙しさからか、睡眠時以外は常に仕事に追われていたと振り返っている<ref>{{Citation|和書|title=【FF14切り抜き】吉P「心残りをなくす!」仕事とプライベートのメリハリのつけ方|year=2022|url=https://www.youtube.com/watch?v=I0X3rpHMjf8|language=ja-JP|access-date=2022-12-22}}</ref>。
 
現在では『[[ファイナルファンタジーXIV]]』の[[プロデューサー]]兼[[ディレクター]]としての業務の傍らでほか自身のプライベートでも本作を遊び楽しんでいると語っている。プライベートキャラは一切公表しておらず、熱烈なファンによる捜索も絶えないため、海外出張などで長期にわたって会社や自宅を離れる際は、ゲーム内のフレンドに「吉田直樹」ということがばれない様にFF14をインストールしているノートパソコンを持ち歩き、宿泊先などでログインしてプレイしているという。プレイスタイルとしては、PVPやエンドコンテンツへ参加することが多いとのことで、[[インターネット放送|インターネット生放送]]ではその時の出来事を小出しに語るときもある。プレイヤースキルはトップ勢と同等レベルと言われており、生放送で何万人時にの視聴者が見守る中、エンドコンテンツに参加して大きな[[プレッシャー]]へ赴くことがあり、そ中で何度もクリアをしている。生放送時のキャラクターは[[黒魔道士]]のララフェル族を使用することが多い。
 
なお、『[[ファイナルファンタジーXIV|FF14]]』の新生エオルゼア発売前後はあまりの忙しさからか、睡眠時以外は常に[[フロー (心理学)|ゾーン]]に入っており、全ての[[タスク管理|タスク]]を思考だけで完全に処理できたという。本人は当時の状態を「ゴッドモード」と語る<ref>{{Citation|和書|title=【FF14切り抜き】吉P「心残りをなくす!」仕事とプライベートのメリハリのつけ方|year=2022|url=https://www.youtube.com/watch?v=I0X3rpHMjf8|language=ja-JP|access-date=2022-12-22}}</ref>。[[ショートスリーパー]]であり、平均睡眠時間は2時間~3時間程度であるとのこと<ref>{{Cite web|和書 |title=FF14のプロデューサー「PS3版はどんなコストをかけても出す」と語る |url=https://gigazine.net/news/20110714_ff14_ps3/ |website=GIGAZINE |access-date=2022-12-22 |language=ja}}</ref>。
 
=== ゲーム業界における吉田の見解 ===
2020年代に入り業界で「[[メタバース]]」が注目された。この際にはると、「メタバースというのは遊びではなく、”現実をデジタル世界に置き換えたシステムそのもの”というイメージで、メタバースに[[エンターテインメント|エンタメ]]性はあまり関係がないと思っている。結果、FF14と距離自身近いものという認識もないため、意見がない。僕の考えてい関わメタバースでは、デジタル現実アバターを使い、現実世界と同じように新宿を散歩したり買い物ができたりするもの。そこに楽しさはっても、エンタメ性はない。現実世界のシステム自体は、そんなに面白いものか?という感覚である。僕が今後関わるとすればメタバースそのものを作ることではなくて、デジタル現実の中で遊ぶ、面白いエンタメコンテンツを作る、という方向になる」と持論を語った<ref>{{Cite web|和書|url=https://bunshun.jp/articles/-/53218?page=4|title=(4ページ目)「自分の分身が暴言を吐きまくるのは如何なものか……」FF14の吉田直樹氏が語る、大失敗したMMORPGが世界一優しいゲームに育つまで|publisher=文春オンライン|date=2022-05-09|accessdate=2022-11-15}}</ref>。
 
2023年2月、自身の関わるタイトルについてまた「[[コンピュータRPG#ジャパニーズRPG|JRPG]]」(日本製RPG・日本風RPGの意味)というジャンル分けについて快く思っておらず、吉田を始めとして開発スタッフは単に「[[コンピュータRPG|RPG]]」を製作しているつもりであり、「JRPG」とカテゴライズされることについて[[差別用語]]のように感じていると表明している<ref>{{Cite web |url=https://kotaku.com/ff16-yoshi-p-jrpg-square-enix-yoshida-previews-ps5-1850169822 |title=FF16 Producer Yoshi-P Has Mixed Feelings On The Term JRPG |website=Kotaku |publisher=G/O Media |date=2023-02-28 |accessdate=2023-11-17}}</ref>。
 
2024年1月、自身がプロデューサーを務めた『FF16』の次作『FF17』について「とりあえず、決まってはいない」「それこそ『FF14』と『FF16』の2作を担当させてもらったので、同じおじさんがやっていくよりは、若い世代が若い感性で今の世にあったチャレンジの豊富な『FF』を作るほうが、未来にはいいのかなってのちょっとある」と今後若手に譲る旨を示している<ref>{{Cite web |url=https://www.inside-games.jp/article/2024/01/15/151657.html |title=吉田直樹氏が『FF17』に対する胸の内を語る―「同じおじさんがやっていくよりは、若い世代にチャレンジしてほしい」 |website=インサイド |publisher=株式会社イード |date=2024-01-16 |accessdate=2024-01-24}}</ref>。
 
=== 小惑星への命名 ===
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== エピソード ==
 
* ゲームについてはかなりの「ガチ勢」であったらしく、『[[アフターバーナーII]]』は[[アーケードゲーム]]雑誌『[[ゲーメスト]]』のスコアランクに応募して全国2位になったこともあり、『[[マイコンBASICマガジン]]』で行っていた『[[F-ZERO]]』の[[タイムアタック]]も、ワールドレコードで2位まで取ったことがあるという<ref name="4gp2">{{Cite web|和書 |url=https://www.4gamer.net/games/360/G036007/20180224003/index_2.html |title=内なる“怒り”が新生FFXIVを作った――不定期連載「原田が斬る!」,第6回は「ファイナルファンタジーXIV」吉田直樹氏に聞く,MMORPGの過去と未来 |date=2018-05-09 |publisher=Aetas |work=4Gamer.net |accessdate=2018-06-13}}</ref>。
* [[MMORPG]]では生粋の[[プレイヤー対プレイヤー|PvP]](対人戦)勢であり、その切っ掛けが『[[ウルティマオンライン]]』であることを[[インターネット放送]]で公表している。同ゲームを始めたばかりの頃、同じプレイヤーに同じ場所で何度も[[プレイヤーキラー|PK(プレイヤーキル)]]され、自身が初心者であることを告白してアドバイスを貰った際、そのプレイスタイルに感銘を受けたという。その後はプレイヤーを助ける「青ネーム」のキャラクターと、自分が楽しむためにプレイヤーに意地悪をしたりPKする「赤ネーム」のキャラクターを最高ランクまで育て上げており、吉田本人も当時の事を思い出すと「顔がニヤニヤしてしまう」と語っている<ref>{{Citation|title=【FF14切り抜き】吉Pが暗黒面に魅入られていた頃|url=https://www.youtube.com/watch?v=G19Oc2zibLA|language=ja-JP|access-date=2022-09-20}}</ref>。
* 『[[ダークエイジオブキャメロット]]』では、「Knights of Zedan所属のCellica Flame」として同ゲームプレイヤーの間では非常に有名でもあった。PvPが非常に強く、運営にも名前が知れ渡っていたという。当時の[[ブログ]]なども発見されており、ファンからは「[[黒歴史]]」として語られているが、本人はそれをネタにする場合もある。このキャラクターの「Cellica Flame」という名前の由来は当時の愛車である[[トヨタ・セリカ|トヨタ・セリカGT-FOUR]]からであり、[[ファイナルファンタジーXIV|FF14]]では「Cellica Flame」の名前は吉田直樹予約済みとして使用することが出来ない<ref>{{Cite web|和書 |title=ネタ/賢者ナオ - FF14 Online Wiki |url=https://ff14wiki.info/?%E3%83%8D%E3%82%BF/%E8%B3%A2%E8%80%85%E3%83%8A%E3%82%AA |website=ff14wiki.info |accessdate=2020-08-14}}</ref>。
* 『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』に至っては、勝つための練習時間を作るため、会社を辞めようかと迷った時期すらあったという<ref>{{Cite web|和書 |url=https://www.4gamer.net/games/360/G036007/20180224003/ |title=内なる“怒り”が新生FFXIVを作った――不定期連載「原田が斬る!」,第6回は「ファイナルファンタジーXIV」吉田直樹氏に聞く,MMORPGの過去と未来 |date=2018-05-09 |publisher=Aetas |work=4Gamer.net |accessdate=2018-06-13}}</ref>。さらに吉田曰く、[[ジャパンアミューズメントエキスポ|AOUショー]]に『[[ストリートファイターEX]]』が出展された時、出張を利用してプレイしに行き、[[ザンギエフ]]を使って57連勝したという。その後、近くにいたスタッフに「開発チームが戦いたいって言ってるのですが、お願いできますか?」と言われ、喜んで「もちろんです!」と答えた後に、真剣にプレイして開発者の3人に完勝した。それが原因で『ストリートファイターEX』のリリース版で「ザンギエフがめちゃくちゃ弱くなってた」という<ref name="4gp2" />。その後、『ストリートファイターEX2』の時にたまたま開発元である[[アリカ]]の関係者と会う機会があり、この話をしたところ「聞いたことありますよ!AOUショーでめちゃくちゃ連勝してる奴がいて、ザンギがおかしいって話で修正されたんです」と言われたという<ref name="4gp2" />。
 
== 作品 ==