「日本の気候」の版間の差分
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m 2025年の8月5日14時20分に群馬県伊勢崎市で41.6℃を観測し国内の観測史上1位を記録した。 タグ: ビジュアルエディター モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
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日本の冬は同じような天気が続くことが特徴{{sfn|主婦の友社|2009|p=98}}で、気温は全国的に低くなる{{sfn|新星出版社編集部|2007|p=44}}が、冬本番にも小春日和と同様なぽかぽかとした日和になることがある{{sfn|新星出版社編集部|2007|p=74}}。日本の冬は、西に冷たいシベリア高気圧、東に低気圧があり、日本付近を南北に等圧線が狭い間隔で走る西高東低型が代表的な気圧配置である{{sfn|新星出版社編集部|2007|p=44}}{{sfn|主婦の友社|2009|p=98}}。[[シベリア]]で冬に-50 ℃程度まで冷え込むと、冷たく重いシベリア気団ができ、シベリア高気圧を形作るが、シベリアの南方にある[[チベット高原]]が寒気の流出を抑えるため、日本へさらに強い季節風が流れ出るのである{{sfn|新星出版社編集部|2007|p=44}}。冷たく乾いた季節風は、日本海を流れる暖流の対馬海流の上を渡る時に海面から豊富に水蒸気が補給され、暖流で下から暖められて大気が不安定となり、積雲を発達させる{{sfn|新星出版社編集部|2007|p=44}}{{sfn|主婦の友社|2009|p=100}}。日本海を渡るにつれて発達していく積雲や積乱雲の列が[[気象衛星]]による画像で筋状に見えるのは、上昇気流が生じていて雲があるところと上昇した気流が下降し雲がないところが交互に並ぶためで、これらの雲が雪雲となる{{sfn|新星出版社編集部|2007|p=44}}。雪の多い地域の積雪は2月18日頃の[[雨水]]の頃にピークを迎える{{sfn|主婦の友社|2009|p=103}}。特に、猛烈に発達した低気圧が現れると、北日本では暴風雪や大雪となり、全国的にも暴風が吹き荒れることがある<ref>[https://web.archive.org/web/20170410041639/https://www.nhk.or.jp/sonae/column/20170133.html 第7回 急速に発達する低気圧にも警戒を] 日本放送協会、2019年8月2日閲覧</ref>。雪雲がぶつかる高山や山沿いで、特に雪が多くなる<ref>[https://www.jma.go.jp/jma/kids/faq/a1_26.html 冬にはなぜ日本海側の地方で雪がたくさん降るのですか?] 気象庁、2019年8月2日閲覧</ref>。日本海側に雪を降らせる雪雲は、本州の中央に立ち並ぶ[[脊梁山脈]]に遮られ、一部の例外を除いて太平洋側には来ない上、雪を降らせ山を越えた季節風は乾燥しているために、日本海側とは逆に太平洋側では乾燥した晴天となり、冷たい北西の風が山を越えるときにフェーン現象で暖められると、太平洋側では冬とは思えない穏やかな晴天になる{{sfn|新星出版社編集部|2007|p=44}}{{sfn|主婦の友社|2009|p=100}}{{Sfn|中村ほか|1996|p=17}}。ただし、太平洋側でも脊梁山脈の標高が低い地域では降雪があり、[[東海道新幹線]]沿線でも[[関ケ原町]]では降雪が多い。[[東京]]でも、太平洋側での[[温帯低気圧]]の移動の影響で、雪が降ることもある{{Sfn|中村ほか|1996|p=17}}。
日本で[[寒波]]に襲われているといえるかどうかの目安としては、500[[ヘクトパスカル]]高層天気図に現れる上空約5000メートルの気温で、-35 ℃や-40 ℃の寒気が日本上空にかかっているかどうか挙げられ、そのような場合は日本海側では里雪型の大雪となる{{sfn|新星出版社編集部|2007|p=48}}。上空でゆっくりと東へ動く、寒気を伴った気圧の谷が日本にかかると、上空の寒気が来て、寒波をもたらし、特に上空の寒気を伴った気圧の谷の一部がちぎれ、孤立している場合は[[寒冷渦]]といい、停滞しやすいために大寒波をもたらしやすい{{sfn|新星出版社編集部|2007|p=48}}。一方、太平洋側での降雪のパターンとして、東シナ海で発生した低気圧が発達しながら日本の南岸をかすめ東進していくもので、このような低気圧を[[南岸低気圧]]といい、雪をもたらすのは、温帯低気圧の南側では南寄りの風が吹き暖気を呼び込んでいるが、北側では主に北寄りの風が寒気を呼び込んでいるため{{sfn|新星出版社編集部|2007|p=50}}。南岸低気圧が[[八丈島]]の南を通ると雪になる可能性があるが、あまり南では降水領域から外れてしまうし、八丈島の北を通れば暖気を呼び込むために気温が上がり雨となってしまい、地上付近の気温が3℃より高ければ
初冬には晩秋と同じように、日本海側などに時雨が降る{{sfn|新星出版社編集部|2007|p=72}}<ref name=shigure/>。12月や1月は日本海側で降雪が多く、太平洋側は晴天が多くなるが、2月になると、日本の南岸に低気圧や前線が次々に現れ、太平洋側や南西諸島では降水量がやや増えてきて、1月でも季節風が東シナ海を渡ってくるために九州西部や南西諸島では降水量が増える{{sfn|主婦の友社|2009|p=98}}。1月は大陸からの冷たい季節風が強まり、日本の大部分は[[最寒月]]を迎える{{sfn|主婦の友社|2009|p=98}}。1月20日頃の[[大寒]]の頃に、1年の最低気温が観測されることが多い{{sfn|主婦の友社|2009|p=103}}。
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