「赤き血のイレブン」の版間の差分
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{{Infobox animanga/TVAnime
|原作=梶原一騎
|監督=山田健(初期)<ref name="25年史">{{Cite book|和書|author=アニメージュ編集部|title=TVアニメ25年史|publisher=[[徳間書店]]|year=1988|crid=1130000795668342912|page=33}}</ref><br/>[[岡迫亘弘]](中期 - 後期)<ref name="25年史"/>
|シリーズ構成=
|キャラクターデザイン=
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== 概要 ==
[[高校サッカー]]界の強豪・浦和市立南高等学校(現・[[さいたま市立浦和南高等学校]])をモデルとしたサッカー漫画、青春劇画<ref name="25年史"/><ref name="朝日">{{Cite
1960年代後半、[[読売新聞グループ本社|読売新聞グループ]]は[[朝日新聞]]が主催する[[全国高等学校野球選手権大会|夏の高校野球]]に対抗して、サッカーを全面的にバックアップしようとしていた<ref name="斎藤">{{Cite book|和書|author=斎藤貴男|authorlink=斎藤貴男|title=梶原一騎伝|publisher=[[新潮社]]|year=2001|ISBN=4-10-148731-6|pages=262-263}}</ref>。本作品は『[[少年キング|週刊少年キング]]』編集長の小林照雄が読売グループの計画を偶然知り、[[日本テレビ系列]]での将来的なアニメ化やドラマ化を当て込んで企画され<ref name="斎藤"/>、原作には多くの[[スポ根]]作品を手掛けヒットメーカーとなっていた[[梶原一騎]]、作画には戦記物『[[あかつき戦闘隊]]』などを手掛けた[[園田光慶]]が起用された<ref name="斎藤"/>。園田は当時、漫画家としての才能を高く評価されていたが、その一方で失踪癖などの不安定さを抱えることでも知られており、博奕的な起用でもあった<ref name="斎藤"/>。
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漫画原作は『週刊少年キング』([[少年画報社]])にて、1970年2号から1971年21号まで連載された。やがて小林の狙い通りにアニメ化が実現し、[[日本テレビ動画|東京テレビ動画]]の製作により[[1970年]](昭和45年)[[4月13日]]から[[1971年]](昭和46年)[[4月5日]]まで[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系で全52話が放送された<ref name="25年史"/>。その一方で当初の懸念通り、作画の園田がたびたび失踪騒動を引き起こしていた<ref name="斎藤"/>。やがて園田は編集部の信用を失って作画を降板し、深大路昇介という知名度の低い漫画家に引き継がれた末に連載を終えた<ref name="斎藤"/>。
なお梶原自身は1984年に刊行した『反逆世代への遺言』の中で本作について次のように語っている<ref name="梶原">{{Cite book|和書|author=梶原一騎|authorlink=梶原一騎|title=反逆世代への遺言|publisher=[[ワニブックス]]|year=1984|ISBN=4-8470-1025-6|pages=72}}</ref>。
本作は当時のサッカー少年の間で人気を獲得し、サッカーブームの一翼を担った<ref name="斎藤"/>。こうした点から、[[1980年代]]に『[[キャプテン翼]]』が登場する以前に影響を与えた作品と評されている<ref name="nikkansports">{{Cite web|和書|author=荻島弘一|url=http://germany2006.nikkansports.com/column/ogishima/ogishima20060701.html|title=ストライカー育成にFWアニメスターを|publisher=nikkansports.com|date=2006-07-01|accessdate=2010-08-28}}</ref>。その一方で常識からは想像し得ない奇想天外なシュートやプレーが描かれたという指摘や<ref name="読売サッカークラブ">{{Cite book|和書|chapter=座談会 読売サッカークラブの創世記|title=クラブサッカーの始祖鳥 読売クラブ - ヴェルディの40年|publisher=[[東京ヴェルディ1969]]フットボールクラブ|year=2010|page=59}}</ref><ref>{{Cite book|和書|author=三ツ屋誠|title=「少年ジャンプ」資本主義|publisher=[[エヌ・ティ・ティ出版|NTT出版]]|year=2009|isbn=978-4757122451|page=160}}</ref>、精神論の比重が大きく、ルール解説に重点が置かれなかったという指摘もある<ref>{{Cite book|和書|author=西村繁男|authorlink=西村繁男|title=まんが編集術|year=1999|publisher=[[白夜書房]]|isbn=978-4893675958|page=225}}</ref>。▼
{{Quotation|私は格闘技モノ以外に『赤き血のイレブン』とか『明日へキックオフ』など球技物を書いたことがある。しかしどうもこの分野は弱かった。アメリカンフットボールやサッカーといった球技物はルールがやっとわかる程度で、自分でもあまり関心がなかったのだろう。やはり苦手なものに手を付けるのは自制したほうが良いということだ<ref name="梶原"/>。|梶原一騎}}
本作は当時のサッカー少年の間で人気を獲得し、サッカーブームの一翼を担った<ref name="斎藤"/>。アニメ放送の影響で主人公のモデルとなった永井の下には多数のファンレターが届き<ref name="朝日"/>、サッカー少年たちは必殺シュート「サブマリンシュート」を模倣したという<ref name="nikkansports">{{Cite web|和書|author=荻島弘一|url=http://germany2006.nikkansports.com/column/ogishima/ogishima20060701.html|archiveurl=https://web.archive.org/web/20100414045605/http://germany2006.nikkansports.com/column/ogishima/ogishima20060701.html|title=ストライカー育成にFWアニメスターを|publisher=nikkansports.com|date=2006-07-01|archivedate=2010-04-14|accessdate=2010-08-28}}</ref>。
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== あらすじ ==
[[東京]]の[[下町]]育ちの玉井真吾は、[[埼玉県]]南部の新興住宅地に設立された新生高校に進学し、同校の体育教師で元[[サッカー日本代表]]の松木天平と出会う。松木は生徒たちにサッカー部への参加を呼びかけるが、玉井は興味を示さずボスを名乗る大平洋介との喧嘩に明け暮れる。それを止めようとせず遠巻きに見つめる松木の姿を見て2年生の明日香涼子は真意を問うが、松木は「二人の根性を試していたのだが、わがサッカー部には不要だ」と突き放す。これに玉井と大平は反感を抱き、涼子の立会いの下で松木に闘いを挑むことを宣言する。
松木はサッカー部を設立し部員たちに基礎技術を指導するが、玉井と大平は第2サッカー部を設立し、自由気ままなプレーに興じる。第2サッカー部は、基礎練習の繰り返しに不満をため込むサッカー部の面々を挑発し、松木の許可を得ずに試合を挑み16-0と大勝する。松木の鼻をあかしたと気を良くする玉井は、この試合を記録した[[映画]]の上映会を開くが、撮影と解説を担当した涼子は玉井のひとりよがりなプレーぶりを「[[みにくいアヒルの子]]のようだ」と指摘する。涼子は自省を促す言葉で解説を締めくくるが、彼女に裏切られたと興奮する玉井の耳には届かない。一方、松木は玉井の挑発を全く意に介さない様子だったが、敗北を認めるように詰め寄られると、彼らに対して正式なルールの下で再戦を挑むことを宣言する。
試合はサッカー部がショートパスと相手の得点源である玉井に対する徹底マークにより優勢に進める。組織性を欠く第2サッカー部はままならない状況に苛立ちを募らせ、玉井と大平が殴り合いの喧嘩を始めて退場処分を受けるという事態となり、最終的に0-20のスコアで大敗する。勝負に敗れ惨めさに打ちのめされる玉井だったが、「これしきの試合で自信を得たり、失うほどのものでもない。勝者も敗者もない」と勝ち誇る様子もなく、分け隔てなく接する松木の人柄に触れるうちに「みにくいアヒルの子のままで終わりたくない」と考え、松木のサッカー部に加るのだった。
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全国大会で、優勝候補の新生高校は2回戦で大鵬高校と対戦し、玉井のサブマリンシュートを相手に封じられ苦戦するものの、玉井を囮とした頭脳プレーで勝利する。この試合の後、玉井は涼子の助けを受けて新たに「ブーメランシュート」を編み出すと、決勝戦では東京都代表の東宮学園高校を下し、初優勝を成し遂げる。さらに、埼玉県下の強豪校を次々に破って勢いに乗る[[アメリカンスクール]]と対戦。「[[ペレ]]二世」の異名を持つボボ・スタンレーに「ブーメランシュート」を攻略されそうになるも、かろうじて勝利する。
その後、大平が卒業して大学へ進学するが、新生高校は高校サッカー界の三冠制覇を目標に掲げ、玉井の2年時と3年時に連続して全国大会へ出場し優勝を果たす。サッカー名門校の礎を築き、新生高校での仕事をやり遂げたと実感する松木は、玉井に対して日本国内で欧米のような[[プロ
== 登場人物 ==
=== 新生高校 ===
; 玉井 真吾(たまい しんご)
: 声 - [[田中亮一]]
: 本作の主人公。新生高校サッカー部の1年生。ポジションは[[フォワード (サッカー)|フォワード]]。
: [[東京]]の[[下町]]出身。粗野で喧嘩っ早い、頻繁に軽口をたたくお調子者<ref>[[廣済堂]]コミックス1巻、20頁</ref>。身体能力に優れる反面、自己中心的なプレーが目立つが<ref>廣済堂コミックス2巻、240頁</ref>、徐々にチームプレーの中で能力を生かす術を見出す。シュート後に後方に半回転する「サブマリンシュート」、キーパーの面前で鋭くカーブする「ブーメランシュート」、青田とのコンビによる「回転ひねりキック」を得意とする。モデルは[[サッカー日本代表|日本代表]]や[[古河電気工業サッカー部|古河電工]]で活躍した[[永井良和]]<ref name="25年史"/><ref name="朝日"/>。
; 松木 天平(まつき てんぺい)
: 声 - [[村越伊知郎]]
: 新生高校サッカー部監督。現役時代のポジションは[[ゴールキーパー (サッカー)|ゴールキーパー]]で、「ゴールの猛虎」と呼ばれる<ref>廣済堂コミックス1巻、40頁</ref>。
: 元日本代表でメキシコ五輪銅メダリスト。[[デットマール・クラマー]]に師事し、クラマー譲りの技術指導と精神論を取り入れ部員に[[友情]]とチームワークを教えると共に全国レベルの強豪チームに育てることを目指す<ref>廣済堂コミックス2巻、46-58頁</ref>。キックの技術に定評があり各校のライバルたちの必殺技を再現して見せる
; 大平 洋介(おおひら ようすけ)
: 声 - [[兼本新吾]]
: 新生高校サッカー部の3年生。ポジションはゴールキーパー。
: [[近畿方言|関西弁]]を話す大柄な男。同校のボスを名乗り<ref>廣済堂コミックス1巻、28頁</ref>、玉井との喧嘩に明け暮れていたが、次第に彼の子分か世話女房のような存在となる。キーパーとしては武骨ながらもチームに安心感を与える存在であり、若き日の松木の姿を彷彿とさせている<ref>YKコミックス3巻、11頁</ref>。モデルは[[福家三男]]<ref name="朝日"/>。
; 明日香 涼子(あすか りょうこ)
: 声 - 森秋子(第1話 - 第12話・第25話・第28話 - 第52話) / [[鈴木弘子]](第13話 - 第16話)
: ※エンディングクレジットでは(第1話 - 第15話・第25話 - 第52話) / ※エンディングクレジットでは(第16話 - 第24話)
: 新生高校の2年生。本作のヒロインで、気丈かつプライドが高い。当初は放送部員として、サッカー部の活動が軌道に乗るとマネージャーとして玉井らをサポートした<ref>廣済堂コミックス4巻、17頁</ref>。
; 青田 光(あおた ひかる)
: 声 - [[森功至]]
: 新生高校サッカー部員でPTA会長の息子。当初はサッカー部に加入するも玉井の誘いに乗り第2サッカー部に参加、サッカー部に復帰後は練習についていけずに落伍する。キザな性格で、親の地位と財力を背景に玉井家に圧力を掛け<ref
; 青田 衛吾作(あおた えごさく)
: 声 - [[雨森雅司]]
: 青田光の父で新生高校PTA会長。もともと[[農業]]を営んでいたが周辺の土地開発により成り上がった<ref>廣済堂コミックス1巻、98頁</ref>。
; 森山(もりやま)
: 声 - [[村瀬正彦]]
: 新生高校校長。
; 駒野 次郎(こまの じろう)
: 声 - [[肝付兼太]]
: 新生高校サッカー部員。眼鏡をかけた理論派の選手。初期からのサッカー部員で、玉井の挑発に乗り第2サッカー部との対戦時はいいようにあしらわれ完敗したが、松木の知見を得た第2戦では勝利。その後は藤江西高戦や、国体の大鵬戦のように玉井を囮にしたプレーで得点を決めた<ref>[[#創作集団ガジェット 1999|創作集団ガジェット 1999]]、179頁</ref><ref>[[#創作集団ガジェット 1999|創作集団ガジェット 1999]]、172頁</ref>。
=== 玉井の関係者 ===
; 玉井 輪吉(たまい りんきち)
: 声 - [[大木民夫]]
: 原作版では「玉井吉五郎(たまい きちごろう)」、玉井真吾の父で[[寿司屋]]を営む。職人気質で寡黙な性格だが、喧嘩っ早い<ref name="廣済堂1-242">廣済堂コミックス1巻、242-243頁</ref>。客の一人だった永田真が[[肝硬変]]で死去すると、残された子供を玉井家の養子として引き取った。
; 玉井 君枝(たまい きみえ)
: 声 - 江家礼子
: 玉井真吾の母。常識人で息子の言動をたしなめる<ref name="廣済堂1-242"/>。
; 永田 真(ながた しん)
: 声 - [[永井一郎]]
: 原作版では「ながた まこと」、玉井真吾の実父。日本のサッカー黎明期に選手として活躍し、引退後はサッカーボール職人として生計を立てるかたわら、近所の子供たちにサッカーを教えていた。特に小学生時代の松木に期待をしていたが、[[野球]]と掛け持ちをしていた彼に去られたことをきっかけに生活が荒むようになり、妻
=== ライバルたち ===
; 美杉 純(みすぎ じゅん)
: 声 - [[市川治]]
: 朝風高校サッカー部のキャプテン。ポジションは[[ミッドフィールダー|攻撃的ミッドフィールダー]]。
: 天才プレーヤーと称される玉井のライバルで、それまで無名だった同校に入学すると県内有数の強豪へと押し上げた<ref>廣済堂コミックス1巻、190-191頁</ref>。ワンマンなタイプではなく、中盤ではシンプルにパスを叩き、前線へと飛び出して得点を狙うプレーが持ち味<ref>廣済堂コミックス2巻、206頁</ref>。ジャンプした状態からの必殺シュート「スクリューシュート」や、鋭角的な「カミソリドリブル」を得意としている<ref name="ガ182">[[#創作集団ガジェット 1999|創作集団ガジェット 1999]]、182頁</ref>。
; 早瀬 俊二(はやせ しゅんじ)
: 声 - [[池田秀一]]、他
: 朝風高校サッカー部員。地味ながら堅実なプレーで美杉のアシスト役を担う<ref>廣済堂コミックス3巻、259頁</ref>。
; 山形 豪十郎(やまがた ごうじゅうろう)
: 声 - [[桑原たけし]]
: 北埼農林高校サッカー部の副キャプテン。ポジションはフォワード。
: 玉井のライバル。キーパーの面前で鋭く落ちる必殺シュート「フォークシュート」を得意とする<ref name="ガ183">[[#創作集団ガジェット 1999|創作集団ガジェット 1999]]、183頁</ref>。貧しい農家の出身で7人兄弟の長男。馬面と大柄な体躯が特徴だが[[吃音症|吃音癖]]がある<ref>廣済堂コミックス3巻、132-136頁</ref>。
; 上岡 猛(かみおか たけし)
: 声 - [[納谷六郎]]
: 上岡剛の兄で藤江西高校サッカー部監督。元サッカー日本代表選手。松木とは代表時代のチームメイトであり息のあったコンビプレーを得意としていたが、「回転ひねりキック」の練習中
; 上岡 剛(かみおか つよし)
: 声 - [[野田圭一]]
: 上岡猛の弟で、藤江西高校サッカー部員。ポジションはゴールキーパー。
: 兄との特訓で身につけた堅守が持ち味<ref name="ガ180-181">[[#創作集団ガジェット 1999|創作集団ガジェット 1999]]、180-181頁</ref>。目を閉じた状態からボールの気配を読み、直感でシュートを防ぐ<ref
; ボボ・スタンレー
: アメリカンスクールのサッカー部主将。ポジションはフォワード。
: [[朝霞市]]にある[[キャンプ・ドレイク|米軍キャンプ]]に在住する軍属の子供であり、黒人。「ペレ二世」「ペレの再来」の異名を持ち、シュートを放つと[[渦]]を巻くような不規則な回転をする「スネークシュート」を得意としている<ref
=== テレビアニメ版オリジナル ===
; 大川(おおかわ)
: 声 - [[仲村秀生]]
: 新生高校サッカー部員。
; 町田(まちだ)
: 声 - [[納谷六郎]]
: 新生高校サッカー部員。
; 滝 隼人(たき はやと)
: 声 - [[西川幾雄]](第32話 - 第37話) / [[中尾隆聖|竹尾智晴]](第38話 - 第52話)
: 日本ジュニアの選手。
; 屋島 才三(やしま さいぞう)
: 声 - [[野島昭生]]
: 日本ジュニアの選手。
; 屋島 佐介(やしま さすけ)
: 声 - [[神谷明]]
: 日本ジュニアの選手。
; 杉原(すぎはら)
: 声 - [[青野武]]
: 朝風高監督
; 明日香 守(あすか まもる)
:声 - [[山本嘉子]]
: 明日香涼子の弟
; 美杉 京子(みすぎ きょうこ)
: 声 - [[白石冬美]]
: 美杉純の妹
; 洋子
: 声 - [[桂玲子]]
; トッポ
: 声 - [[堀絢子]]
; ケン・サントス
:声 - [[中田浩二 (俳優)|中田浩二]]
: ブラジル・ジュニアのエース。[[ブラジル人]]の父と日本人の母との間に生まれたハーフ
; ベレー
: 声 - [[小林清志]](第41話・第42話・第45話 - 第47話) / [[大宮悌二]](第51話・第52話)
: 世界の得点王と称されるブラジルの名選手で、ケン・サントスの師匠。
; 八重島 茂雄(やえじま しげお)
: 声 - [[鈴木泰明]]
: 日本ジュニアの指導者。
; その他
:声 - [[野沢雅子]] / [[加藤治|加藤修]] / [[宮内幸平]] / [[水鳥鉄夫]] / 他
; ナレーター
: 声 - [[納谷悟朗]](第1話 - 第18話)
: ※エンディングクレジット(第1話 - 第17話)
: ※次回予告(第19話 - 第51話)は明日香守役の山本嘉子が担当
== 用語 ==
; 県立新生高等学校
: 埼玉県南部にある高等学校。周囲地域はかつて田園地帯だったが住宅開発が急激に進み人口が増加した。近隣住民の高等学校への進学熱の高まりもあり、陳情を受けて昭和42年(1967年)に新設された<ref>YKコミックス1巻、8-13頁</ref>。新設されたばかりの学校ということで学生にまとまりがなく、争いが絶えない<ref>YKコミックス1巻、23頁</ref>。
; サブマリンシュート
: 玉井真吾の必殺シュート<ref name="ガ164-165">[[#創作集団ガジェット 1999|創作集団ガジェット 1999]]、164-165頁</ref>。強烈なインステップキックを振りぬく際、ボールに触れる間際に脚に込めた力を6から7割程度に抜き、キックを放った後で後方に反回転し逆立ちをすることで両手に力を移動させるという変則的なフォームが特徴<ref name="ガ164-165"/>。放たれたシュートはキーパーの面前で急激にドロップ回転をする<ref name="ガ164-165"/>
; ブーメランシュート
: 玉井がサブマリンに次いで編み出した必殺シュート<ref name="ガ170-171">[[#創作集団ガジェット 1999|創作集団ガジェット 1999]]、170-171頁</ref>。1度目のグラウンダーのシュートをキーパーの面前でUターンさせることでキーパーの態勢を崩し、2度目で強烈なシュートを放つというもの<ref name="ガ170-171"/>。作中ではアメリカンスクール戦で一度は攻略されたが、ヘディングやオーバーヘッドキックでも変化するように改良された<ref name="ガ170-171"/>。1999年に刊行された『スポ根ヒーローのあそこが凄い 必殺技を生む肉体と精神に迫る』ではチップキックの応用ではないかとしている<ref name="ガ170-171"/>。
; 回転ひねりキック
: かつて松木天平が考え出し、上岡猛とともに編み出した必殺シュート<ref name="ガ176-177"/>。ゴール前に上がったロングボールに対して2人の選手が前方回転、または後方回転をしながら飛び上がって空中で交差し、どちらかのタイミングのあった選手がシュートを放つ<ref name="ガ176-177"/>。シュートをする選手は事前には決められておらず、かつ動作も複雑だといい、作中ではキーパーが動きを読むことは難しいとされる<ref name="ガ176-177"/>。タイミングのあった選手が先にシュート放つという原理に逆らい、得点を決めたい功名心に駆られた選手が無理に足を延ばすと、松木の蹴りを受けた上岡のように大けがを負う公算が高いという<ref name="ガ176-177"/>。
== 書誌情報 ==
* 梶原一騎(原作)・園田光慶、深大路昇介(まんが)『赤き血のイレブン』少年画報社〈ヒットコミックス〉、全6巻
*# 1970年9月15日発売
*# 1970年11月15日発売
*# 1971年2月1日発売
*# 1971年8月14日発売
*# 1971年10月15日発売
*# 1972年1月1日発売
* 梶原一騎(原作)・園田光慶(作画)『赤き血のイレブン』広済堂出版〈広済堂コミックス〉、全5巻
*# 1987年3月20日発売、{{ISBN2|4-331-25100-4}}
*# 1987年3月20日発売、{{ISBN2|4-331-25101-2|link=no}}
*# 1987年4月20日発売、{{ISBN2|4-331-25102-0|link=no}}
*# 1987年4月20日発売、{{ISBN2|4-331-25103-9|link=no}}
*# 1987年4月20日発売、{{ISBN2|4-331-25104-7|link=no}}
* 梶原一騎(原作)・園田光慶(漫画)『赤き血のイレブン 完全復刻盤』少年画報社〈YKコミックス〉、全6巻
*# 1994年1月15日発売、{{ISBN2|4-7859-1385-1|link=no}}
*# 1994年2月15日発売、{{ISBN2|4-7859-1390-8|link=no}}
*# 1994年3月15日発売、{{ISBN2|4-7859-1393-2|link=no}}
*# 1994年4月15日発売、{{ISBN2|4-7859-1396-7|link=no}}
*# 1994年5月15日発売、{{ISBN2|4-7859-1401-7|link=no}}
*# 1994年6月15日発売、{{ISBN2|4-7859-1406-8|link=no}}
== テレビアニメ ==
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第40話より『'''サッカー野郎 赤き血のイレブン'''』に改題され、玉井を中心とした日本ジュニアと、ケン・サントスが率いるブラジル・ジュニアとの対戦を描いたオリジナルストーリーが展開された<ref name="25年史"/>。この際、一部キャラクターデザインが変更されている。
アニメ化が決定した当時、スタッフの中にサッカーの基本技術やルールを熟知していたものが一人も存在せず<ref name="読売19700705">{{Cite
途中から監督を務めた岡迫亘弘は、1980年代には『[[キャプテン翼 (アニメ)|キャプテン翼]]』、1990年代には『[[燃えろ!トップストライカー]]』といったサッカーを題材としたアニメ作品でキャラクターデザインを担当している。
=== スタッフ ===
* 原作 - [[梶原一騎]] / まんが - [[園田光慶]]([[少年キング|週刊少年キング]]連載)
* 企画 - [[藤井賢祐]]
* プロデューサー - 三島宏夫、高橋修之、池田仁男(第1 - 35回)
* 監督→チーフディレクター - 山田健(第1 - 12回)→[[岡迫亘弘]](第13 - 最終回)
* 監修→構成 - 山田健(第13 - 最終回)
* 作画監督 - 岡迫亘弘、 飯山嘉昌
* 原画 - [[谷口守泰]]、三輪孝輝、西城隆詞、水村十司、飯野皓 他
* 美術監督 - [[井岡雅宏]]
* 編集 - 鶴渕友彰
* 協力 - [[読売サッカークラブ]]、[[よみうりランド]]
* 制作 - [[日本テレビ放送網|日本テレビ]]、[[日本テレビ動画|東京テレビ動画]]
=== 主題歌 ===
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| Misc = {{External music video|{{YouTube|IEZ2fmuuWpY|赤き血のイレブン}}<br />(バップ提供のYouTubeアートトラック)|Upper caption=試聴}}
}}
; オープニングテーマ「赤き血のイレブン」
: 唄 - フォー・メイツ / 作詞 - 梶原一騎 / 作曲 - 大沢保郎
; エンディングテーマ「わが友 玉井真吾」
: 唄 - フォー・メイツ / 作詞 - 梶原一騎 / 作曲 - 大沢保郎
第40話以降、オープニング・エンディング共に映像が変更されている。
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== 脚注 ==
{{Reflist|2}}
== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書|editor=創作集団ガジェット|title=スポ根ヒーローのあそこが凄い 必殺技を生む肉体と精神に迫る|series=特集アスペクト 72|year=1999|publisher=[[アスペクト (企業)|アスペクト]]|isbn=4-7572-0459-0|ref=創作集団ガジェット 1999}}
== 関連項目 ==
* [[柔道一直線]] - 梶原が原作を担当した漫画。人気作品となったが、作画担当の[[永島慎二]]が本作と同じく降板する騒動を起こしている。
{{デフォルトソート:あかきちのいれふん}}
[[Category:漫画作品 あ|かきちのいれふん]]
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