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| ウェブサイト = {{Official website|https://sekaikyuuseikyou.or.jp}}
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'''世界救世教'''(せかいきゅうせいきょう)とは、[[大本]]の幹部であった[[岡田茂吉]]が[[1935年]](昭和10年)に立教した[[新宗教]]系の教団。
 
世界救世教本体に世界救世教いづのめ教団・東方之光の2教派が包括される形で運営されている。
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「浄霊」と呼ばれるが、岡田の最晩年まで単に「治療」「お浄め」と呼ばれていた<ref name=tatikawa/>。岡田茂吉による[[1951年]]9月26日発表の論説文「浄霊の発明的価値」内冒頭に、「浄霊という言葉は、歴史上今日までなかった事は言うまでもない」と記載されている。また、世界救世教発行の書籍「景仰」内には、「おまえたちは常平生“浄霊”“浄霊”と言って、なんの不審なく使っているが、この浄霊なんて熟語は、どんな辞書を見たって載ってないよ」と岡田茂吉が発言した旨が掲載されている。浄霊の「霊」の文字は、[[幽霊]]の「霊」ではなく、[[魂]]を意味する。霊能者用語の浄霊の影響で、憑依霊を退散させる儀式であると誤解を受けることがあるが、浄霊によって浄める対象は、憑依霊ではなく、対面している人間の魂である。この儀式は、1対1、もしくは、1対多で向かい合い、施術者が対面する相手に手のひらをかざすことで、神の光を相手の魂や身体に放射して浄め、病気やさまざまな苦悩を解決するというものである。世界救世教では、「おひかり」と呼ばれるペンダント状のものを首にかけることにより、信者なら誰でも行うことが可能な術としている。
 
岡田は、浄霊の研究を望み医師を呼んでの懇談会や出版物を出すなど意欲的であったが、医学界には認められなかった。このため信者には医学との対立的な姿勢を見せる者もあり、その結果発生したトラブルが新聞に掲載される<ref>例えば、1952年11月26日[[読売新聞]]夕刊『狂信、坊や見殺し』など</ref>こともあった。岡田の死去後、世界救世教は、その方針を教祖存命時よりも医学との共存的な姿勢を取る方向に向け、二代教主(茂吉の妻岡田よし)らにより世界救世教の浄霊は宗教的儀式(祈り)の面が強調され、浄霊の実施者は病気の急所などの知識は必ずしも必要ではないとされた。会派によっては、医療施設も設けた。
 
救世教内部でも、病気治療的面を強調する会派(東方之光)と、病気治療的面を強調せず宗教儀式的なものとして行う会派(世界救世教いづのめ教団<ref name="sunohikari" />)が並立している。いづのめ教団は[[ブラジル]]や[[タイ王国|タイ]]を始めとし、国外約90カ国以上に教線を広げており、合計100万人以上の外国人信徒が浄霊を行っている。外国でも、浄霊は「ジョウレイ」と日本語で呼ばれており、世界救世教いづのめ教団ではJohrei という表記でこの言葉の国際化を目指している。また団体の所属とは別に、信者ひとりひとりの浄霊に対する個人的指向として、病気治療的指向と宗教儀式的指向を持つ者が並立する状態である。
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== 教勢 ==
[[2024年]]([[令和]]6年)版の『宗教年鑑』によると、世界救世教の公称信者数は454,774人とされている<ref>文化庁『宗教年鑑 令和6年版』 P86-87</ref>。海外では99ヶ国で200万人の信者がおり、うち、[[タイ王国|タイ]]には約70万人、[[ブラジル]]には約44万人の信者がいるとしている。しかし公的な調査の信者数とは開きがあり、ブラジルの2000年の国勢調査における信者数は109,310 人であった<ref name="matsuoka2" />。タイ、ブラジルには、国内と同様、聖地と定めた神殿および庭園が建設されている。
== 海外布教 ==
[[File:Solo Sagrado Guarapiranga.jpg|thumb|right|250px|ブラジルのグァラピランガの教会]]
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* [[神慈秀明会]] - 分派
* [[救いの光教団]] - 分派
* [[世界真光文明教団]] - 教祖が一時世界救世教の有力信者であった。教理・儀礼に類似点が多い。
* [[国常立尊]]
* [[伊豆能売|伊都能売]](いづのめ)
* [[松本明重]] - 元外事対策委員長。[[日本の右翼団体|右翼団体]]日本民主同志会を組織。
* [[深見東州]] - 高校時代に信者であった。
* [[長谷川泰子 (女優)|長谷川泰子]]