「エドウィ」の版間の差分

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956年1月下旬ごろ、エドウィは[[キングストン・アポン・テムズ]]で戴冠した。儀式ののち、[[カンタベリー大司教]]{{仮リンク|オダ (カンタベリー大司教)|label=オダ|en|Oda, Archbishop of Canterbury}}、{{仮リンク|グラストンベリー修道院長|en|Abbot of Glastonbury}}の[[ダンスタン]]（後の[[カンタベリー大司教]]となる人物である）らを含む、王と主要な大貴族のための宴が催された。ダンスタンの最初期の{{仮リンク|聖人伝作者|en|hagiographer}}で、自らを「B」としか名乗らない人物によれば、良家の女性とその成人した娘が、いずれか一方をエドウィグと結婚させようとして「みだらな申し出」で彼に迫り、エドウィは宴を抜けて「これらの女（売女）を愛撫」したため、列席の貴族たちを憤慨させたという。オダ大司教は王を宴に連れ戻すべきだと促したが、ほとんどの貴族は王の不興を恐れ、王の怒りに立ち向かう勇気を持ったのはダンスタンと、その親族である{{仮リンク|リッチフィールド司教|en|Bishop of Lichfield}}{{仮リンク|リッチフィールドのキネシジ|label=キネシジ|en|Cynesige of Lichfield}}だけであった{{sfnm|1a1=Keynes|1y=2004|2a1=Winterbottom|2a2=Lapidge|2y=2011|2pp=xiii, 67, 69}}。また、Bは以下のように続けている。

{{quote|貴族らの求めに従い2人がが部屋へ入ると、金銀の細工ときらめく宝玉で飾られた王冠は、王の頭から少し離れた床にぞんざいに投げ出され、王は二人の女のあいだで、まるで穢れた豚小屋に身を転がすかのごとく、はなはだ不品行に興じていた。

彼らは王に言った――「諸卿の名において申し上げます。直ちに広間へお戻りになり、しかるべき御座につかれ、この慶事にあたり重臣たちの前にお姿をお見せください」と。

ダンスタンはまず愚かな女たちをたしなめ、王がなお起きようとしないのを見るや、手を差し入れて娼婦らと共にあった寝台から引き離し、冠を戴かせ、そのまま王の供のもとへと連れ戻した――たとえ力ずくであっても、女たちから引き剥がして{{sfn|Winterbottom|Lapidge|2011|p=69}}。}}