削除された内容 追加された内容
表記出典、ニクス
m編集の要約なし
 
18行目:
'''ニュクス'''<ref name=":0" />({{翻字併記|grc|'''Νύξ'''|Nýx|n|区=、}})とは、[[ギリシア神話]]に登場する原初の神で、[[夜]]の[[女神]]である。ニュクスとは[[ギリシア語]]で夜の意味で、夜の神格化である。
'''ニクス'''とも表記される<ref>{{Kotobank |word=ニクス |encyclopedia=[[小川正広]]伊藤照夫、小学館、日本大百科全書(ニッポニカ)}}</ref>。[[冥王星]]の[[衛星]][[ニクス (衛星)|ニクス]]および[[小惑星帯]]の[[小惑星]][[ニュクス (小惑星)|ニュクス]]の由来でもある。
 
== 神話 ==
24行目:
 
=== 人間のありようの神格化 ===
ヘーシオドスのうたうところでは、ニュクスはさらに単独で多数の神々を生んだとされる。これらは「人間の存在のありよう」についての[[概念]]の神格化が多い。[[ホメーロス]]によれば、ニュクスは[[ゼウス]]にさえ恐れられ尊ばれている女神であると言われる<ref name=":0">[[高津春繁]]『ギリシア・ローマ神話辞典』181頁。</ref>。
 
ほぼ[[死]]を意味する同義語とも考えられる、忌まわしい[[モロス (ギリシア神話)|モロス]](Moros、死の定業)、死の運命である[[ケール (ギリシア神話)|ケール]](Ker)、また[[タナトス]](Thanatos、死)を生んだ。次いで[[ヒュプノス]]([[睡眠|眠り]])と[[オネイロス]]([[夢]])の一族を生み出した。更に、[[モモス|モーモス]](momos、非難)と[[オイジュス]](Oizys、苦悩)を生んだとされる<ref>ヘーシオドス、211行-214行。</ref>。