「のと鉄道」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし タグ: 差し戻し済み |
タグ: 取り消し コメントアウト |
||
49行目:
石川県が旧[[日本国有鉄道|国鉄]]能登線廃止に際して鉄道存続に意欲を見せ、[[運輸省]](当時)に廃止対象路線の早期指定を[[愛知県]]・[[高知県]]と共同で陳情したいきさつを持つ。能登線の廃止の決定を受けて路線の引き受け会社としてのと鉄道株式会社が設立され、能登線の全線を継承して運営に当たった。転換当初は[[運賃]]を若干値上げしたものの、運行本数を増加して乗客・収入ともに増加させ、[[第三セクター鉄道]]の成功例と言われたこともあった。
1991年(平成3年)に地元の悲願であった[[七尾線|JR七尾線]]の[[和倉温泉駅]]までの[[直流電化]]の見返りとして、同線のうち[[鉄道の電化|電化]]されなかった和倉温泉駅 - [[輪島駅]]間の営業を[[西日本旅客鉄道]](JR西日本)から無償で引き受ける{{Sfn|のと鉄道有報|2024|page=3}}。しかし[[能登半島]]の道路網整備が進んだことや[[過疎|過疎化]]による沿線人口の減少を受け乗客数は減少の一途をたどっていった。経営改善のため、経営コンサルタントの助言を受けながら[[2001年]](平成13年)には輪島線とも呼ばれていた[[のと鉄道七尾線|七尾線]]の[[穴水駅]] - 輪島駅間を、[[2005年]](平成17年)には穴水駅 - 輪島駅間廃止時には廃止させる意思はなかったとされていたはずの能登線の穴水駅 - [[蛸島駅]]間全線を廃止し、最盛期には100 kmを超えた営業路線も現在では約{{分数|1|3}}にまでになっている。乗客数の減少により列車本数は削減され、厳しい経営が続いている。なお、七尾線[[七尾駅]] - 穴水駅間を存続させた理由の一つに、2014年度(平成26年度)の[[北陸新幹線]]開業時に並行在来線の経営分離を控えており<ref group="注釈">北陸新幹線開業時に[[北陸本線]]の石川県内区間のうち金沢駅 - 倶利伽羅駅間が[[IRいしかわ鉄道]]に移管された。</ref>、石川県に鉄道運営の組織やノウハウを維持しておく必要があったため
http://www.mitene.or.jp/~itono/alt/tpc-pol5.html 公共交通トピックス、http://www.atw.ne.jp/~suwa_h/NOTO/NOTONEWS.html のと鉄道能登線廃線NEWSの2003/12/26付け北國新聞をソースとする記事 -->とされる。<!-- 当該記事は見受けられない。
穴水 - 輪島間廃線翌年の2003年、のと鉄道七尾線では[[急行列車]]や[[能登中島駅|能登中島]]折り返し列車も含め上下合わせて10数本が減便され、普通列車のみ1日上下計29本となった。2005年(平成17年)に新型車両NT200形が導入された際には、上下各2本が増便された。2025年(令和7年)3月15日ダイヤ改正時点で、普通列車17往復を定期運行している<ref name=":0">{{Cite web|title=時刻表 – のと鉄道|url=https://nototetsu.jp/train_schedule/|publisher=のと鉄道|access-date=2025-10-16}}</ref>。2015年(平成27年)からは[[観光列車]]「[[のと鉄道七尾線#のと里山里海号|のと里山里海号]]」を運行しており、運行形態によっては、普通列車が減便となる。▼
http://www.hokkoku.co.jp/f-mail/back/anamizu/20040122.txt 穴水町企画観光課情報政策室発行『ふるさとメール能登穴水』平成16年1月22日号中の北國新聞「穴水ニュース」トピックス02を参照。-->
▲穴水 - 輪島間廃線翌年の2003年、のと鉄道七尾線では[[急行列車]]や[[能登中島駅|能登中島]]折り返し列車も含め上下合わせて10数本が減便され、普通列車のみ1日上下計29本となった。2005年(平成17年)に新型車両NT200形が導入された際には、上下各2本が増便された。2025年(令和7年)3月15日ダイヤ改正時点
イベントなどで[[のと鉄道NT200形気動車|NT200形]]を用いた体験運転を穴水駅構内で行っている。NT200形導入後は沿線の小学校・保育所の児童による絵画や田鶴浜野鳥公園で撮影された野鳥の写真、能登線の車両や駅の写真などを積極的に車内に掲示している。
58 ⟶ 62行目:
== 歴史 ==
[[File:Anamizu station 2024-02-16(2) as.jpg|サムネイル|[[能登半島地震 (2024年)|令和6年能登半島地震]]により被災した本社社屋]]<!-- トピックによっては路線記事「[[のと鉄道七尾線]]」や駅の記事に記述を移動することがあります。短期間(概ね1か月以内)で復旧した災害運休区間や駅のトピックなど。 -->
* [[1987年]](昭和62年)[[4月30日]]:会社設立<ref>[https://nototetsu.jp/aboutus/ 会社概要] - のと鉄道、2024年5月3日閲覧</ref>。本社を能登町[[宇出津町|宇出津]]に置く{{Sfn|のと鉄道有報|2024|page=3}}。
* [[1988年]](昭和63年)[[3月25日]] :JR西日本から能登線全線(のと穴水駅〈現:穴水駅〉 - 蛸島駅間)がのと鉄道に移管され、のと鉄道能登線として開業{{Sfn|のと鉄道有報|2024|page=3}}<ref>{{Cite book|和書|title=私鉄車両編成表 '88年版|chapter=私鉄年表|date=1988-09-10|pages=158-159|publisher=ジェー・アール・アール|isbn=<!-- 記載なし -->}}</ref>。
70 ⟶ 74行目:
** 1月1日:[[能登半島地震 (2024年)|令和6年能登半島地震]]により被災し、穴水駅に隣接した本社が損壊し使用不能となる。同駅内に停車中だった車両2両を代替の仮事務所として活用<ref>[https://mainichi.jp/articles/20240102/k00/00m/040/306000c 「のと鉄道」被災 全線復旧のめど立たず 能登半島地震] - 毎日新聞・2024年1月2日</ref>。
** 4月6日:元日の能登半島地震で被災した七尾線が全線で運転再開<ref>{{Cite news |title=石川「のと鉄道」が全線再開 「復興の道しるべに」 |newspaper=日本経済新聞 |date=2024-04-06 |url=https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE0608J0W4A400C2000000/ |access-date=2024-04-07 |language=ja}}</ref>。
== 路線 ==
2005年(平成17年)の能登線の廃止により、唯一の営業路線となった七尾線は、JR西日本が[[鉄道事業者#第3種鉄道事業|第3種鉄道事業者]](七尾 - 和倉温泉間は[[鉄道事業者#第1種鉄道事業|第1種鉄道事業者]])として線路を保有しており、のと鉄道は第2種鉄道事業者としてJR西日本の線路を借りて列車を運行するだけの自社で線路を持たない鉄道会社となった。
85 ⟶ 86行目:
== 運賃・料金 ==
=== 運賃 ===
==== 普通旅客運賃 ====
大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2019年(令和元年)10月1日改定<ref>{{PDFlink|[http://www.nototetsu.co.jp/2019.10kaisei-ninka.pdf 消費税率引き上げに伴う鉄道旅客運賃等改定について]}} - のと鉄道、2019年9月9日(2019年11月1日閲覧)</ref>。
{| class="wikitable" rules="all" style="text-align:center;"
151 ⟶ 153行目:
!出典
|-
| '''つこうてくだしフリーきっぷ''' || 土日祝日の1日<!-- 年末年始(12月29日 - 1月3日) -->|| 1,000円 || [[穴水駅]]、[[能登中島駅]]、[[田鶴浜駅]]、[[七尾駅]](のと鉄道係員)、列車内(当日のみ販売) || 七尾線全線 || <ref group="注釈">観光施設での優待特典あり。</ref>
|<ref>{{Cite web|title=つこうてくだしフリーきっぷ – のと鉄道|url=https://nototetsu.jp/product/%E3%81%A4%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%97%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%81%8D%E3%81%A3%E3%81%B7/|website=nototetsu.jp|access-date=2025-10-16}}</ref>
|}
160 ⟶ 162行目:
!出典
|-
| '''奥能登まるごとフリーきっぷ'''
|<ref>{{Cite web|title=奥能登まるごとフリーきっぷ – のと鉄道|url=https://nototetsu.jp/product/%E5%A5%A5%E8%83%BD%E7%99%BB%E3%81%BE%E3%82%8B%E3%81%94%E3%81%A8%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%81%8D%E3%81%A3%E3%81%B7/|website=nototetsu.jp|access-date=2025-10-16}}</ref><ref>{{Cite web|title=北陸鉄道株式会社|url=https://www.hokutetsu.co.jp/|website=北陸鉄道株式会社|access-date=2025-10-16|language=ja}}</ref>
; その他の企画乗車券
:{| class="wikitable" style="font-size:90%"
171 ⟶ 174行目:
|<ref>{{Cite web|title=北陸おでかけtabiwaパス|url=https://tickets.jr-odekake.net/shohindb/view/consumer/tokutoku/download.html?fileId=20250226120043348&newwindow=true|access-date=2025-10-16}}</ref>
|-
| '''金沢能登tabiwaパス''' || JR西日本 || 連続する2日間 || 3,000円 || 「tabiwa by WESTER」のアプリ上のみ(窓口や車内では発売していない) || 七尾線全線 || <ref group="注釈">前の月の同じ日から利用日当日まで購入可能。[[サンダーバード (列車)|サンダーバード]]・[[能登かがり火]]・[[花嫁のれん (列車)|花嫁のれん]]には乗車不可。</ref>
|<ref>{{Cite web|title=金沢能登tabiwaパス|url=https://tickets.jr-odekake.net/shohindb/view/consumer/tokutoku/download.html?fileId=20250319142626643&newwindow=true|access-date=2025-10-16}}</ref>
|}
このほか、デジタル乗車券の販売も開始しており、土日祝日および年末年始(2025年12月29日 - 2026年1月3日)限定で七尾線が1日乗り降り自由となる「のと鉄道沿線復興応援フリーきっぷ」を「RYDE PASS」アプリで2025年7月14日から2026年1月31日まで発売している<ref>{{Cite web |url=https://nototetsu.jp/news/%e3%83%87%e3%82%b8%e3%82%bf%e3%83%ab%e4%b9%97%e8%bb%8a%e5%88%b8-%e6%b2%bf%e7%b7%9a%e5%be%a9%e8%88%88%e5%bf%9c%e6%8f%b4%e3%83%95%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%81%8d%e3%81%a3%e3%81%b7/ |title=デジタル乗車券 沿線復興応援フリーきっぷ |access-date=2025-08-08 |date=2025-07-11 |publisher=のと鉄道 |language=ja}}</ref>。
240 ⟶ 243行目:
== 車両 ==
=== 現在の車両 ===
252 ⟶ 255行目:
=== 導入予定車両 ===
* 形式未定:電気式気動車で、2027年春ごろから導入予定。2028年度末までに現有車両7両を置き換える。外装デザインは一般投票により決定され、コンセプトは「風が吹き抜け朱鷺が舞う能登の里山里海」。海側が青、山側が緑で、[[トキ]]の姿も描かれる<ref>{{Cite web|title=のと鉄道 新型車両デザイン決定! – のと鉄道|url=https://nototetsu.jp/news/%E3%81%AE%E3%81%A8%E9%89%84%E9%81%93-%E6%96%B0%E5%9E%8B%E8%BB%8A%E4%B8%A1%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E6%B1%BA%E5%AE%9A%EF%BC%81/|website=nototetsu.jp|access-date=2025-10-16}}</ref><ref>{{Cite web|title=のと鉄道の新車両デザイン 海側は青、山側は緑、トキが空を舞う姿も(朝日新聞)|url=https://news.yahoo.co.jp/articles/9e0275c5fe41d80c6441841a287fa0c46e915193|website=Yahoo!ニュース|access-date=2025-10-16|language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|title=のと鉄道、新型車両のデザインを決定 左右で異なるカラーに|url=https://www.tetsudo.com/news/3757/|website=鉄道コム|date=2025-10-03|access-date=2025-10-16|language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|title=のと鉄道の再構築実施計画、国が認定 新型「電気式気動車」の導入も計画|url=https://www.tetsudo.com/news/3588/|website=鉄道コム|date=2025-06-24|access-date=2025-10-16|language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|title=のと鉄道の新型車両「電気式気動車」導入へ 能登地域の公共交通計画案まとまる {{!}} 鉄道ニュース【鉄道プレスネット】|url=https://news.railway-pressnet.com/archives/72480|date=2025-01-27|access-date=2025-10-16|language=ja|last=編集部}}</ref>。
|