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[[画像:JUJITSU (AND RIFLES) in an agricultural school.jpg|right|300px|thumb|1920年頃の写真。]]
'''柔術'''(じゅうじゅつ)は、日本古来の徒手[[武術]]「'''古流柔術'''」である。[[戦国時代 (日本)|戦国時代]]の合戦用に工夫された「甲冑武術(鎧組討ち)」と[[江戸時代]]になってから発展した「素肌武術」に大別される。相手を負傷させずに捕らえることを重視する流儀の多さは、他国の武術に類を見ない大きな特徴である。
 
広く研究され流派が多数存在したことを証すように、'''柔'''・'''和'''・'''和術'''(やわら)・'''体術'''・'''胎術'''(たいじゅつ)・'''拳法'''・'''腰廻'''・'''小具足術'''・'''活殺術'''・'''挫術'''・'''座術'''・'''?術'''・'''坐術'''・'''体座術'''・'''体挫術'''・'''体坐術'''・'''体?術'''・'''白打'''・'''組討'''・'''組打'''・'''組討術'''・'''組打術'''(くみうち)・'''鎧組討術'''・'''鎧組打術'''・'''取捨術'''・'''捕手'''・'''捕縛'''など、その異称は数多い。
 
「柔術」は徒手[[武術]]全般を指す。
「柔術」は広義では徒手[[武術]]全般を指す。この記事では主に狭義の柔術「古流柔術」を「柔術」として説明する。また「柔術」も「古流柔術」も日本古来の柔術全体をしめす正式名称ではない。
 
==概要==
柔術は(少なくとも鎧組み討ちは)その初発的形態としては、戦場の武器戦闘の補足技術として発生したと考えられている。そのため、小刀の帯刀を前提としており、中には拳足を武器になぞらえた技術体系を持っている流派も多い。そうした中で、たとえば柔術の源流の[[竹内流]]などを代表として、柔の技を郎党に覚えさせた集団が周囲から恐れられるようになっていった。
 
一時期の間、柔道、合気道は名が広まるにつれ、これらの名称に「柔術」が含まれていない事から、これらが柔術と言う観念が希薄になり「柔術」というと伝統的な柔術を指す場合が多くなった。
 
特別にあつらえた肉厚の防具を使用する流派もある。投げ・固め技の習得が困難であるためにより修行に時間を取る例が多いことや、相手を取り押さえることにおいて「小刀などの武器をもって相手を殺傷せずに制する」といった思想も、日本古来の柔術の特徴となっている。
 
しかし、最近では[[メディア (媒体)|メディア]]への露出の機会が多いことから、「柔術」というと[[ブラジリアン柔術]](Jiu-jitsu)のことを指す場合が増えている。柔術=ブラジリアン柔術=[[寝技]]という認識になっていることも多い。また、国際的には柔術というとこのブラジリアン柔術と共にJJIF柔術を指す場合も多い。
 
特別にあつらえた肉厚の防具を使用する流派もある。投げ・固め技の習得が困難であるためにより修行に時間を取る例が多いことや、相手を取り押さえることにおいて「小刀などの武器をもって相手を殺傷せずに制する」といった思想も、日本古来の柔術の特徴となっている。
 
==現代武道の母体としての柔術==
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== 分類 ==
古流柔術はおおむね、江戸時代までに興された徒手武術をさす。武術としての柔術には、現代柔道、合気道、ブラジリアン柔術等は含まれないが、より明確に分ける為に「'''古流柔術'''」と呼ぶ事もある(下に記す)。また、上記のものは柔術の流れを汲むため、広義では柔術に含まれる
 
==「柔術」が意味するところの変遷==
本来、「柔術」は徒手[[武術]]全般の総称であるがその流れを汲む現代柔道、合気道、[[ブラジル]]で発展した[[ブラジリアン柔術]]、[[ヨーロッパ]]で発展した「Ju-Jitsu」
<ref>[http://www.jjifweb.com/ INTERNATIONAL JU-JITSU FEDERATION](英語)</ref>(以下「JJIF柔術」)等も「柔術」に含まれる場合がある。[[柔道]] (特に現代柔道) 、[[合気道]]が世に出てきた時、これらと区別するため、日本古来の柔術を「古流柔術」という表現を用いて区別するようになり、一部では正式名称であるかのごとく、そこまではいかないが多くの人の間でも数十年以上にわたり定着している。古流柔術の実践者、関係者の間でもよく使われる。
 
==組み技、組み討ち技という意の「柔術」==
[[武術 (日本)|武術]]界において、「柔術」を組み技・組み討ち技の意として使うことがある。例えば[[新体道]]である。柔術が組み技、組み討ち技が主な武術・格闘技と考えている人も多い。古流柔術に対してでさえそうである。そのためか群馬県の柔術尚武館は当身技を主としていたことから「空手」に名称を変えた。なぜ、このような傾向になったか原因を挙げてみる。
 
*新興の柔術であるの流れを汲む[[柔道]]の試合に当身技が無いこと(現代柔道では形までも形骸化している)
*江戸時代は捕縛術としてそのような技術が中心に据えているような印象を与える流派も多く、かつそれは古流柔術全体の特徴でもある。
*ブラジリアン柔術の影響は選手が総合格闘技の試合で当身技も使うこととブラジリアン柔術競技に当身技が禁じられてること両面があり、抑止要因になったか原因になったか、どちらかは確認されていない。
 
しかし、柔術には徒手という要素しか必要なく共通理念はない。したがって、当身技を排除する要素はない。実際派、隠し武器術を伝える流派が多く、[[当身]]技法も深く修練する体系になっている流派、隠し武器術を伝える流派も多いのである。同様に「古流柔術でなければ柔術にあらず」という考え誤りである。
 
==主な流派==