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===現状===
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主要幹線国道の[[国道23号]]や[[国道1号]]の他、[[東名阪自動車道]]のICにも近く、特に[[2002年]]に開通した[[伊勢湾岸自動車道]]に至っては[[弥富木曽岬インターチェンジ|弥富木曽岬IC]]が干拓地内に設けられるなど、交通アクセスには申し分のない土地の大部分多くが手付かずのまま更地の状態に置かれている。
 
農業利用はしていないが、現状では土地自体は農地に近い状態のために地盤が低く、また木曽岬周辺は全国でも知られた低地帯で、干拓地の標高はマイナス1メートルとなっている。本格的な開発には土地を約5メートルまで嵩上げする必要がある事から、多額の費用がかかると見られている。そのため、土地の一部を建設発生土や浚渫土のストックヤードとして供用し、その発生土を盛土などの基盤整備に利用することが考えられている<ref>木曽岬干拓地、建設残土でかさ上げ 高度利用めざし--三重県方針『毎日新聞』2004年10月7日 中部朝刊 1面 </ref>。事業が確定していない段階では性急な開発は避け、当面はこの土地の状態のまま極力手を加えず、運動広場として整備するなどの土地利用が考えられている。2006年2月には干拓地の北側約173ヘクタールに運動広場やキャンプ場を整備する事業が開始された。これらは2011年以降順次オープン予定としている。残りの地区については物流基地を設ける構想などがある。しかし、長年手付かずの状態だったために野鳥の生息地となり、絶滅危惧II類の[[チュウヒ]]([[タカ科 (Sibley)|タカ科]])の営巣も確認されている。このため、干拓地の一部に野鳥保護区を設定する事が検討されるなど、今後の整備計画にも影響を与えている<ref>木曽岬干拓地、仮説道工事始まる『朝日新聞』2006年9月2日 朝刊 30面 </ref>。また、着工から長い時間が経った事で堤防の老朽化も指摘されている<ref>利用されず40年、堤防だけは老朽 三重・愛知県境の木曽岬干拓地『朝日新聞』2006年5月28日 朝刊 26面 </ref>。宝の島として長い境界争いが行われた木曽岬干拓地であるが、現実に開発が始まった現在となっては本当に宝の島に変える事が出来るのか、疑問も持たれている。