「ダイバージェンス・イヴの登場人物」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
8行目:
 
===セラフィム候補生===
; 紅葉 みさき(くれは みさき) ([[声優]]:[[かかずゆみ]])
: 控え目な成績で訓練校を卒業したにもかかわらず、何故かエリート部隊「セラフィム」の候補生に選ばれてしまった主人公。
:幼少時に母・アカリは他界、父・十三も軍の仕事で太陽系を離れたため、アカリの兄(小説版では、「父の友人」を名乗る軍の選んだ専門の養育官)に育てられるが、十三は殉職。彼の葬儀の後、学校卒業後に彼(彼ら)の元を離れる事を決意し、以後天涯孤独の身となる。あまり裕福ではない家庭で育ったため、安定した収入が得られる事を理由に、事故死した父の勤めていた「ウォッチャーズ・ネスト」への就職を志望している。セラフィム候補生となる前は、正規の士官学校生ではなく、下士官を養成する予備コースの実習生で、成績もあまり芳しい方ではなかった。その事もあってか、候補生の中ではダントツの落ちこぼれだが、何事も前向きに取り組む。好きな食べ物はうどん。小説版では言葉遣いがやや丁寧になっている。
: 笑顔を絶やさない明るい性格で、辛い事があってもそれを表に出そうとはしないが、反面内に篭りやすく、ショックを受けると酷く落ち込む事がある。
: {{SpoilerH|紅葉みさき}}父・十三はケスラー遺伝子を組み込まれたデザイナーズ・チルドレンであり、その娘であるみさきは、グールが人類に残したケスラー遺伝子をもつ第二世代。みさきがセラフィム候補生に抜擢されたのはこのためである。そのため、自身の体に内在する遺伝子の作用により優れた確率予測能力を持っている。そして、その肉体はグールに近い存在「変容体」へと変貌する。交差する宇宙をつなぐ特異点。セラフィム配属時の階級は少尉。<br />'''(アニメ)'''研究のモルモットとして扱われる事に恐怖と嫌悪感を覚え、ウォッチャーズ・ネストから逃げ出そうとした事もあったが、やがて仲間達のために戦う事を決意する。しかし、大切な人々が失われていく現実に耐えられず、時間軸に干渉して、そういった悲しい出来事を改変しようとしてしまう。だが、ライアー達の説得によって結局はその干渉も無意味だと悟る。量子コアの中心核でグールに囚われていたが、ライアーやキリ達の力によって救出され、戦線に復帰する。父・十三との邂逅を経て、グールと再び対峙するが、宇宙を呑み込もうとするグールの真意に気づき、自身の力を使ってそれを阻止、時空を改変する。しかし、その代償として、同じ時間に存在出来なくなってしまった。20年後、再びウォッチャーズ・ネストにやって来たライアーのみさきを信じる心により、再び同時空に現れる。<br />'''(小説)'''アニメ版と違い、あまり好きではなかった宇宙食も平気で平らげており、候補生達を驚かせている。また、スサーナとは、彼女が除隊するまでの間、個人的に話す事が多かった。自分が被験者としてセラフィム候補生に選ばれた事は知らされていないが、自身の異質な能力にはおぼろげながら気づいている節がある。<br />エクソダス・プロジェクトの際にグールと一体化する寸前、自身の力によって「時間のリセット」を食い止める事に成功するが、それと引き換えに自身の存在を失ってしまう。 
: 年齢:18歳
: 身長162cm 体重42㎏
: スリーサイズ:B93・W54・H84
; スサーナ・ブルースタイン (声優:[[小林沙苗]])
: 代々優秀な軍人を輩出してきた名門家系の娘。両親も共に軍人であり、その家系に倣い、軍人となるべく育てられるが、本人は至って普通の少女。
:エンジニアになる事が夢だったが、両親、特に父親からは軍人になる事を望まれ、自身もそれに逆らう事ができず、エンジニアに近い職業という事でランパート・アーマーのパイロットを志願していた。候補生の中では頭脳に優れる。本人曰く、物理が得意で、機械のデザインにも興味があるらしい。
: {{SpoilerH|スサーナ・ブルースタイン}}セラフィムの正規隊員に選出されるが、グールに襲われたショックでインテグラル・システムの適合実験で拒否反応を起こした(小説版では、インテグラル・システムの予備訓練中にグールと接触した)事で、隊員を自ら辞退する。その後、秘密保持のため記憶消去手術を受け除隊、皮肉にも、仲間との記憶を手放し正規隊員を辞退した事は、それまで親の言いなりで軍の道を進んで来た彼女が、初めて自分の意思で自分の道を決定した結果によるものとなった。セラフィム配属時の階級は准尉(小説版のみの設定。アニメ版では候補生のまま)。<br />'''(アニメ)'''手術後は、手術による後遺症やショックから完全に回復していないため、地球送還前に軍関係の末端組織に配属され監視されており、みさきやキリとも寂しい形で再会を果たしている。その後、ライアー、キリと共に量子コア内へみさきの探索にあたる事となる。記憶の抑圧が完全でないため、時折記憶が戻り掛けていたが、メディカル・ルーム内で自身の手術記録を見つけた事で、自分の消された過去を知った。その事で困惑するものの、「今度は逃げない」と、ライアー達と共に進む事を決意する。エクソダスの後、惑星移住計画の再開に向けた恒星間宇宙船のエンジニアリング部門に志願し、職員として計画に参加する事となる。<br />'''(小説)'''アニメ版と同じ理由で記憶の抑圧が働いているかを監視するため、ウォッチャーズ・ネスト居住区で機械整備の作業員として働いていた。記憶が最後まで戻る事はなかったが、ライアーの計らいにより、父親とのわだかまりを解消する機会を得る事が出来た。
: 年齢:18歳
: 身長163cm 体重40㎏
: スリーサイズ:B90・W56・H86
; ルクサンドラ・フレイル (声優:[[高木礼子]])
: 叩き上げのエリートで、候補生の姉御的存在。大抵の事には動じないが、注射が大の苦手であり、本人曰く「身を切り裂かれるような思いがする」との事。
:他の候補生からもその事でからかわれる事がしばしばある。
: 候補生の中ではトップの実力を誇り、セラフィムの正規隊員に最も近い人物とされるが、本人は自らの能力の高さを鼻に掛けるような事はせず、訓練で失敗を繰り返すみさきの事も仲間と認め、励ましの言葉をかけている。ちなみに、士官学校時代から自他共に認めるリーダー格として他の生徒達の中でも飛びぬけた存在だった。
: 元は天文学者を目指す理論物理コースの学生であった事が小説にて明かされている。7年前にセミナーの一環として中型惑星間宇宙船で木星に向かう途中、小惑星の破片が船首都にいた理論物理コースの学生達を直撃。彼女の顔の傷はこの時に出来たものである。小惑星に付着していたウイルスに感染する者が現れ現場は深刻な状況に立たされるが、抗生物質を届けに来た宇宙船のパイロット(ライアー)によって事態は事なきを得る。事故後、そのパイロットの名を知り、当初は否定的な印象を抱いていた軍人に対する考えを改める事となる。以来、ライアーに対しては尊敬と憧れの眼差しを向けており、その事が彼女のセラフィム志望動機となっている。
: {{SpoilerH|ルクサンドラ・フレイル}}'''(アニメ)'''スサーナの除隊後、みさきやキリと共にセラフィムに配属されるが、グ-ル迎撃の際にグールに襲われ、非業の死を遂げる。セラフィム配属時の階級は少尉。<br />'''(小説)'''みさきやライアー達ばかりに無理をさせたくないという思いから、インテグラル・システムのシミュレーションを行っている。その甲斐もあって、僅か数日で能力を向上させたが、任務中にグールと接触。訓練によって鋭敏になっていた感覚が、ルクサンドラ自身をみさきの知覚に対する一種の中継機に変え、みさきとグールが直接接触する事となってしまう。最終的にグールに喰い殺されMIA(実質死亡扱い)となり、中尉に一階級特進。生前、彼女が実家に送っていた手紙に同封されていた写真が、ライアーとキリにみさきの存在を確信させる事となる。
: 年齢:23歳
: 身長170cm 体重52㎏
: スリーサイズ:B95・W60・H89
 
; キリ・マリアレーテ (声優:[[水沢史絵]])
: 候補生いちの体育会系少女。ルクサンドラに比べ技術的には劣るものの身体的なポテンシャルでは引けを取らない、所謂「天才肌」。
: 自室やセラフィムのトレーニング・ルームでよくトレーニングをしている。セラフィムの志望動機は、本人曰く、「強くなって、弱い人達を守るため」。
: 正規隊員への欲望が強く、スサーナやルクサンドラをライバル視している(表立ってそれを見せることは少ないが)が、候補生の重圧を感じてないお気楽なみさきに対しては羨望の眼差しで見ている。男勝りで負けず嫌いなため、憎まれ口をたたくこともしばしばだが、根は憎めない少女。セラフィム配属時の階級は少尉。
: 『'''みさきクロニクル'''』ではライアーらと共に、エクソダス・プロジェクトで地球圏へと戻り、時間障壁に覆われた地球を探索することとなる。
: 元は環境開発によって生じた経済難民で、両親は子供の頃に死亡しており、唯一の肉親である弟と共に国連の保護観察キャンプで幼少時代を過ごしていたという過去を持つ。軍に志願した動機にはこの事も少なからず関係している。
: {{SpoilerH|キリ・マリアレーテ}}本来の時空においては、みさきとはセラフィム候補生になってから初めて顔を合わせたが、『みさきクロニクル』第2話における世界では野戦訓練で、みさき、キリ、ルクサンドラとチームを組んでいる。両親がいないみさきは恵まれた環境で育ったスサーナやルクサンドラよりも親近感を抱く存在であり、心の奥底では優しく接したいと考えてはいるが、キリ自身がそれを口に出して言えない照れ屋で、同じように厳しい環境から這い上がった者として少し苛立ちを覚えており、厳しい言葉を浴びせる事もあった。<br />小説版では生還を果たし、10年後に大尉に昇進、ライアーが艦長を務める宇宙船に副長として同行するが、アニメ版ではグールの攻撃を受け戦死している。また、同アニメ版ではみさきの存在証拠の写真を家族に送ったのはルクサンドラではなくキリで、彼女の弟がライアーに渡した写真にみさきが写っている。この写真が、ルクサンドラの母親から「同期の二人の訓練生」という言葉を聞き揺らいでいたライアーの「みさきの存在を信じる心」を確かなものにする。
: 年齢:18歳
: 身長165cm 体重43㎏
: スリーサイズ:B89・W54・H85
 
===セラフィム/ウォッチャーズ・ネストの人々===
 
; ライアー・フォン・エルティアナ (声優:[[木内レイコ]])
: セラフィムのコマンド・リーダーを務める女性。気さくな人柄で部下からの信頼は厚い。
:しかし、三十路を迎えようとしていながら、未だに独身で、何度もお見合いを繰り返しているもののことごとく失敗しており、悲惨な私生活を送っている。
:その事もあってか結婚願望は強く、本人曰く「結婚するまで死ねるか」との事。階級は大尉(司令部部転属後に少佐に昇進)。
: みさきから「馬のような食べっぷり」と形容される程の大食漢で、あまり美味ではないとされる宇宙食も平気で何皿も平らげてしまう。
: パイロットとしての力量は常人離れしており、彼女がいなければセラフィムは早々と崩壊していたかもしれないとされる程。
: 司令部に転属する事になり、それを受けて彼女の代替要員候補として選ばれたのがみさき達である。
: {{SpoilerH|ライアー・フォン・エルティアナ}}'''(アニメ)'''エクソダスの後、殉職した部下の実家に自ら遺品を届けた後、再開された惑星移民計画の恒星間宇宙船の船長となり、再びウォッチャーズ・ネストへと向かう。到着した時点で既に20年もの時間が流れていたが、再びみさきと再会を果たす。改変後の世界では、ケスラープロジェクトの13人目の被験者はライアーとなっている。ただし、彼女のインテグラルシステムへの適応度の高さや、常人離れしたパイロット能力は改変前後の世界では変わらない。<br />'''(小説)'''アニメと異なり、ライアー自身がみさき達の訓練監督を務めている。みさき達候補生が皆自分より若い女性だった事をあまり快くは思っていなかったが、訓練を課すうちに彼女らを部下として認めるようになる。度重なるグールの襲来により量子障壁を展開するレーザーポストが損傷したため、強化型インテグラルシステムを使用するが、その影響で幾度も人事不省に陥ってしまう。エクソダスから10年後、恒星間宇宙船の船長に就任。副長を務めるキリと共に、再びウォッチャーズ・ネストを目指し、旅立つ。
: 出身:ドイツ
: 年齢:29歳
: 身長168cm 体重?㎏
: スリーサイズ:B94・W59・H88
; プリム・スノーライト (声優:[[佐藤利奈]])
: 4つの博士号を所持する才媛少女。コンピュータより正確な論理を導き出すセラフィムのブレーンだが、反面、運動能力は極端に低い。
:セラフィム内では特殊な位置に配置されており、技術部主任研究員の他、インテグラルシステムの調整に関する直接の責任者も勤めている。
: ルブランの片腕的存在で、ケスラー・プロジェクトの被験者であるみさきの研究も行っている。階級は少尉。
: {{SpoilerH|プリム・スノーライト}}遺伝子操作によって生まれたデザイナーズ・チルドレンで、自身の持つ能力もそれによるものであるらしい。実は後天的な影響でどれだけ差を生じるかを検証するためルブランと同一の遺伝子から作り出された個体であり、ルブランの遺伝上の妹と言える存在。グールの遺伝子を持たないため、自分の事を不完全な存在だと思っており、グールの遺伝子を持つみさきが未来を見届ける事を希望している。みさきをモルモットとして扱う事に対し、次第にその事で葛藤や罪悪感、同情を抱き始め、ルブランに服従する事を止めようと決意する。<br />'''(アニメ)'''ルブランの野望を阻止すべくヴェルンスにエクソダス・プロジェクトを提案するが、ルブランにその事を利用されてしまう。しかし、とっさに機転を利かせインテグラルシステムと同期、エクソダス発動後は行方不明となっていた。その後、再び現れたウォッチャーズ・ネストから、インテグラル・システムを介してライアー達にみさきの居場所を教える。システムと長時間同期していたため、助け出された時は昏睡状態となっており、メディカルルームで休ませられていたが、コトコー02によって再びシステムと同期。ルブランに強い精神的干渉を与え、その隙にみさきに彼を攻撃させたが、その際に脳に強い反動を受け死亡した。改変後の世界では生存こそはしているものの、ネストには派遣されていない。しかしながら、ケスラー・プロジェクトには関わっているらしく、ルブラン(ジャラベール)に付き従っている。<br />'''(小説)'''ルブランに逆らえない自分に葛藤する姿が本編よりも深く描かれている。エクソダス・プロジェクトが発動する中、一人ネストに留まり、精神体と化したルブランの野望を阻止したが、脱出はせず、そのままネストで死を迎えた。
: 出身:スウェーデン
: 年齢:18歳
: 身長159cm 体重?㎏
: スリーサイズ:B104・W57・H90
; コトコ-01/コトコ-02 (声優:[[松来未祐]])
: セラフィム配属のアンドロイド。「コトコ」とは、「コトコ・タイプ」という対テロ戦用を意識した少女型アンドロイドの通称名。
: 予備戦闘員だが、人間以上の身体能力を持つ。また、破壊されてもメモリーが無事であれば修復が可能。。『ダイバージェンス・イヴ』終盤で、グールとの戦闘により破壊されてしまったが、『みさきクロニクル』ではバージョンアップしたコトコ-02として登場している。
: 性格(仮想人格)は無邪気で、言動も人間の少女と殆ど変わらない。
: 尚、コトコ-02はコトコ-01の仮想人格や記憶データは受け継いでいるが、ボディはフレームから新調されている。
: 過去に、「コトコ-00」というタイプが存在するが、当時、士官候補生だったライアーの上官の参謀と、製造から間もないため、人間を模倣したしぐさや感情表現は組み込まれていない。
: スリーサイズ:B65・W42・H67 (1作目時点)
: 身長135cm 体重?㎏
; ジャン・リュック・ルブラン (声優:[[子安武人]])
: ウォッチャーズ・ネスト技術主任で、実質上、ウォッチャーズ・ネスト内の主要な部門を陰で支配している人物。
:常に冷静沈着な性格の持ち主で、それゆえに周囲の人物を苛立たせることもある。
:グールに異常なまでの執着を示しており、そのためにみさきを利用している。
: 電子出版化(この世界の書籍の大部分は電子メディアで出版だれている)が望めない危険な研究記録や秘蔵本の類を所持する。
: プリム以外にも公式・非公式を問わず多数の部下や協力者が存在しており、作中でも、その一人と思われる人物と連絡をとっている姿が描かれている。
: {{SpoilerH|ジャン・リュック・ルブラン}}本名をジャラベールと言い、公式に遺伝子工学を専攻するアルケミーの重要人物として記録されている。そのため、目立つ事を避ける必要から「ルブラン」という架空の人物に成りすましている。実は遺伝子操作によってどこまで理想的な個体に迫れるかという実験の一環として、無数の遺伝子の中から優れた遺伝情報を持った部分だけ寄せ集めた遺伝子を基に生まれた「人為的な天才」。実験体として生み出され、純粋に研究対象としてみなされてきたその過去は、現在のルブランの性格に多大な影響を与えていおり、人間を「在来種」と呼ぶところに、その片鱗が伺える。しかし、卵子提供者という以上の母という存在を持たずに育ったため、自分の母を神にも等しい英知と考えており、その偶像として自室に置かれたモニュメントを「ママ」と呼び崇拝するなど奇妙な一面も持つ。<br />みさきを通してグールから宇宙の全ての知識を得る事が真の目的。つまりグールと同一レベルの存在になる事で、神の知識とも呼ぶべきものを得ようとしていた。しかし獲得できたのはその知識の断片であり、入り口にあたるものでしかなかった。<br />'''(アニメ)'''エクソダスの際に死亡したかと思われたが、実際は情報の奔流によって傷を負い、身体の一部をサイボーグ化していた。『みさきクロニクル』にてコンピュータに人格や記憶を転写した、自身の分身と呼べる存在がウォッチャーズ・ネストのクルー達の前にモニターを介して度々登場している。これは再び多量の情報が流入した時、同じ失敗を繰りかえさないよう、情報量に耐えられるもう一人の自分を用意する必要があったためである。<br />プリムとみさきにより肉体を失うが、あらかじめ作成していた同位生命体によって変容化する。しかし、最終的には倒されてしまった。<br />改変後の世界では本名である「ジャラベール」として活動しており、ケスラープロジェクトにも携わっているが、改変前のように歪んだ野望を抱いているような素振りは見せていない。<br />'''(小説)'''グールの猛攻により窮地に立たされたヴェルンスに、エクソダス計画を提案するが、実はそれは自身がグールの力を手に入れるための利用手段に過ぎなかった。計画発動の際に、自分の精神を強化型インテグラルシステムに移し、みさきの精神に侵入しようとするものの、一人ウォッチャーズネストに留まっていたプリムによって阻止されてしまう。
: 出身:フランス
: 年齢:35歳
: 身長:182cm
; ウォルフガング・ヴェルンス (声優:[[沢木郁也]])
: ウォッチャーズ・ネスト防衛部門統合参謀部司令、すなわち基地の軍事部門における最高司令官。階級は中佐。
: 厳格な性格で私情を挟まない武人だが、部下を戦地へ送り、犠牲にする事に対しては心を痛める一面も持つ。
: 最高司令官という立場ではあるが、ウォッチャーズ・ネスト内の主要部門の実権を握っていたのはルブランであり、彼には傀儡としてしか見なされていなかった。
; ルーク・ウォーカー (声優:[[大友龍三郎]])
: みさき達セラフィム候補生の訓練の監督を務める教官。階級は軍曹。
: セラフィム隊員の選抜は非常に特殊なプロセスで行われているため、地球での予備課程からみさき達の教官を務めていた。
: 最終的に教え子であったみさき達がセラフィムに配属された事により、立場が逆転してしまった(候補生全員が少尉に任官された)が、それまでの厳しい態度とは異なり、彼女らに敬語を使うなど、軍人気質の持ち主。OPのプロフィールによると、女性の涙が苦手らしい。
; アゼべドユン (声優:[[鈴村健一渡辺明乃]])
: ウォッチャーズ・ネストセラフィム研究員を務める性で、階級は中尉。
:小説版にも同名の人物が登場するが、こちらは管制官を務める軍曹。
: ライアーが地球に降下する際には、小規模の量子障壁を展開する銃など様々なツールの開発に携わっている。
:叩き上げの下士官で、ルクサンドラの対グールのシミュレーターを担当した。
: 司令室のオペレーターを担当している百田凜に気があったらしく、密かにアプローチを掛けていた模様。
;アゼべド (声優:[[鈴村健一]])
: その甲斐あってか、エクソダス・プロジェクト発動の後に彼女と結婚し、一人の女児を設けている。
: ウォッチャーズ・ネストの司令室オペレーター研究員を務めていた女る男で、階級は中尉
; 百田凜(ももだ りん) (声優:[[川崎恵理子]])
: ライアーが地球に降下する際には、小規模の量子障壁を展開する銃など様々なツールの開発に携わっている。
: ウォッチャーズ・ネストの司令室オペレーターを務めていた女性。
: 司令室のオペレーターを担当している百田凜に気があったらしく、密かにアプローチを掛けていた模様。
: エクソダス・プロジェクト発動後、アゼベドとの間に女児を授かっている。
: その甲斐あってか、エクソダス・プロジェクト発動の後に彼女と結婚し、一人の女児を設けている。
; 百田凜(ももだ りん) (声優:[[川崎恵理子]])
:ウォッチャーズ・ネストの司令室オペレーターを務めていた女性。
: エクソダス・プロジェクト発動後、アゼベドとの間に女児を授かっている。
 
===その他の登場人物===
 
; 紅葉十三(くれは じゅうぞう) (声優:[[平田広明]])
: みさきの父で、飄々とした性格の持ち主。
: 妻・アカリが病死した後、軍務のため、幼いみさきを残し、ウォッチャーズ・ネストで任務に当たっていたが、着任から3年後、事故により死亡した。
: 量子コア深部に迷い込んだみさきの前に、死体兵となって現れる。享年31歳。
: 彼がウォッチャーズ・ネストへ派遣されたのは意図的なものだった。
: {{SpoilerH|紅葉十三}}ケスラー配列を持つデザイナーズ・チルドレンの一人で、生後はアルケミーホンブ敷地内にある、デザイナーズチルドレン養育・研究用私設内で少年時代を過ごした。連合軍海上基地にも所属していた事があり、時間障壁を越えてやって来たライアーとも接触している。彼女や訓練仲間達とトランプをした際には驚異的な視力と動体視力を発揮しており、これは彼がデザイナーズ・チルドレンである事に起因している。ケルビムの惨劇で仲間が次々とミイラ(死体兵)化していく中で、自身の出生の秘密を知り、衝撃を受けるも、最後まであがき続けた。<br />『みさきクロニクル』にて、遺跡内でみさきと邂逅を果たし、「幸せに生きろ」と自分の認識票を渡して姿を消した。
; 紅葉アカリ(くれは あかり) (声優:[[天野由梨]])
: みさきの母。
: 十三と結婚する前は、病棟に勤務する看護婦だったが、十三が訓練中に起こした事故の発生時に偶然居合わせ、その後彼の看病をした事をきっかけに、次第に十三に惹かれ、結婚するに至った。日本人の血を受け継いではいるものの、日本食に関しては全くの素人だったらしく、自身にうどんの打ち方などを教えてくれた十三のプロポーズに対しても「弟子になってくれの間違いではないか」と苦笑している。
: 軍の任務で遠地へ向かった十三を娘と共に気丈に待ち続けていたが、病気のため若くしてこの世を去った。享年24歳。
: {{SpoilerH|紅葉アカリ}}病で短命な自分を、自身が医者だったら助けられたかもしれないという十三に対し、「十三が軍人で事故に遭っていなかったら自分とあの時出逢わなかった」と諭すが、実際は十三が持つグールが与えた遺伝子を、第二世代に引き継がせるだけの要素を先天的に満たした女性として選抜されたに過ぎず、十三との出会いも初めから仕組まれたものだった。<br />短命だったのは、生まれつき持つ遺伝子の特殊性と、グールの与えた遺伝子を持つみさきを胎内に宿した事に起因する可能性もあるとされている(DVD字幕より)。
; バーナード・ファイアスター (声優:[[吉野裕行]])
: 報道機関『ニュース・オブ・ギャラクシー』のジャーナリストで、愛称は「バーニィ」。アニメ版のみ登場。
: {{SpoilerH|バーナード・ファイアスター}}連邦政府の正式な窓口を通じてウォッチャーズ・ネストの取材に訪れたが、その正体は、ネストの真相を探るために地球側から送られたエージェント。ウォッチャーズ・ネスト側が何かを隠匿している事を疑い、セラフィムの訓練に取材として同行する(無闇に詮索される事を避けるため、ライアーが独断で許可した)。しかし、その時偶然にもグールを目にした事で、彼の疑問は更に深まる事となる。密かにコトコにトロイの木馬式プログラムを仕込んでいた彼は、データの読み取りを試みるが、全てのデータは得られなかった。そんな折、スサーナの除隊に落ち込んでいるみさきを見つけ、みさきを利用しようと画策。彼女を唆し、ウォッチャーズ・ネストの調査を開始する。だが、その様子はルブランとプリムに監視されており(実態を探るため泳がせていた)、調査という役目が済めば不要となる事から、ルブランからは「触媒」と比喩された。<br />みさき達の前では飄々とした好青年を演じていたが、行方がわからなくなったみさきを置き去りにしたまま帰還しようとする等、本性は目的のためには手段を選ばない冷酷な性格で、警備員の目を欺くためにみさきとキスをしたり、「父親がウォッチャーズ・ネストで行方不明になった」と偽ってみさきの同情を得る等、大胆且つ計算高い曲者である。みさきと共にコア内部まで侵入、データを入手した後、死体兵に襲われたみさきを救出するためライアーが駆けつけ、ネストに帰還。正式なルートで取材に来たので、拘束するには地球側の許可が必要とされ、逮捕は免れていた。それを良い事にみさきに関しても調査を続けていたが、ケスラープロジェクト等、ルブランが極秘に進めていた計画も知ってしまっていたため、ルブランによって射殺されてしまう。<br />『みさきクロニクル』第2話ではみさきと同じ士官学校の生徒として登場しており、ライアーを驚かせた。尚、その時空の彼はみさきとの面識はない。
; グレン (声優:[[仲野裕]]))
: 士官学校時代にみさきが出会った軍人。『みさきクロニクル』にて登場。階級は中尉。
: ウォッチャーズ・ネストへの派遣候補にも挙がっていたが選抜からは漏れてしまい、地球に留まる事を決めた。
: みさきがウォッチャーズ・ネストを目指す要因を作ったとも言える人物。
: みさきの父・十三とは士官学校からの友人だった。
; 石川五右衛門 (声優:[[矢尾一樹]])
: 『みさきクロニクル』で、16世紀末(1594年)の日本へと降り立ったライアーが出会った、「紅の葉」という二つ名を持つ伊賀の国の兵法者。
:秀吉の朝鮮出兵等の政策に反対している勢力に所属しており、多数の人々が出兵により無駄死にしていく悲劇を阻止するため、行動していた。
: 太閤暗殺を図るも、秀吉に憑いたグールの攻撃により重傷を負い、ライアーに助け出される。
: {{SpoilerH|石川五右衛門}}ライアーの手当てにより回復した後、再び秀吉暗殺のため彼女の元を去るが、その途中、みさきの変容体に遭遇し、撃退を試みる。しかし、圧倒的な力に手も足も出ず、再びライアーに助けられる事となった。短い時間の間にライアーと心を通わせるが、ライアーが時間障壁が不安定になったため帰還を余儀なくされ、別れを告げた。別れ際に自身の本名を明かしている事から、ライアーに対しては特別な感情を抱いていた事が伺える。<br />史実上に実在する人物で、彼の人物像については後世に創られたものが殆どだが、釜茹での刑に処せられた事は現存する文献に記録が残っている事から事実だったとされており、また、伊賀の国で忍術を体得した後、関白秀次の命を受け、実際に秀吉暗殺を試みたとも語られている。おそらく、ライアーとの別れの後、彼は処刑される運命にあると思われ、みさきやライアーの努力によってでもそれを変える事は出来なかった。<br />「紅の葉」という二つ名から、彼はみさきの祖先である可能性がある。ただし、彼の精神にみさきの意志は直接投影されていない。
; 三浦五十鈴(みうら いすず) (声優:[[高木礼子]])
: 美術学校に通う学生で、将来はヨーロッパで著名な画家の作品を見るのが夢。米内という婚約者がいる。アニメと小説とでは立ち位置が全く異なっており、アニメ版ではルクサンドラに似た容姿をしている。
: {{SpoilerH|三浦五十鈴}}'''(アニメ)'''米内が首相官邸にクーデターを起こす事を決め、もう会えない事を彼からの手紙で知るも、自分の小さな願望のために彼の理想を犠牲にする事は出来ないと考えており、「悲しい出来事」を止めなければと考えるみさきの主張に対しても、これが自分の運命ならば止めてはならず、受け入れなければならないという考えを示している。<br />みさきの悲しみと同質のものを抱いている事から、五十鈴自身も本来の時間の中には存在しておらず、みさきが自己の一部として新たに作り出した人物の可能性も考えられる。ルクサンドラに似た容姿をもつのもそのためであるかもしれないようだ(DVD字幕より)。<br />'''(小説)'''時間障壁の影響で、1936年の地球に降り立ったライアー、みさき、コトコ-01が出会った女性。<br />人物設定は同じであるあるものの、婚約者・米内が死にゆく運命にある事に対して諦観していたアニメ版と異なり、「悲しい未来を変えたい」と気持ち願望が強い。実はみさきの遠縁にあたり、米内の所属する反乱軍がクーデターを起こし、その後彼らが殺される事を事前に感知した事で、彼らに待ち受ける運命や今後の未来を変えるべく、自らの存在の時間幅を押し広げ、スペキュラーと一体化。地球に発生した時間障壁は、彼女の「未来を変えたい」という思いが強かったために生じたものだった。反乱軍蜂起の妨害を試みるが、逆に米内が無残に銃殺される結果となってしまう。その事で逆上し、怒りに任せて残りの兵士達を殺そうとするが、変容体となったみさきに諭され、どんなに辛い未来でも自分の時間を生きてゆかねばならないと悟る。その後、スペキュラーと分離し、地球の時間軸も元の正常な状態に戻った。
; キリの弟 (声優:[[福山潤]])
: 本名不明。姉であるキリが軍に志願した後は、一人貧しい家で暮らしていた。
: キリからは軍についての話は殆ど聞かされなかったが、一回だけ、写真を同封した手紙を送られている。
: 唯一の肉親であっただけに、キリの戦死をライアーから知らされた時には涙を流していた。
: 「あんたが持っていた方が良い」と彼がライアーに渡したその写真が、ライアーにみさきの存在を確信させるものとなる。
; もう一人のみさき (声優:[[かかずゆみ]])
: アセベドと百田凜との間に生まれた子供。両親の希望で命名者となったライアーに「みさき」と名付けられた。
: 最終回にて、惑星移住計画に両親と共に参加。ちなみに容姿は幼少時のみさきと瓜二つである。
; ブルースタイン
: 地球に降り立ったライアーが訪問したスサーナの父親で、階級は准将。小説版のみ登場。
: スサーナに対しては、将官の階級を持つ妻(スサーナの母親)のようになる事を強く望んでいた。
: しかし、スサーナの挫折を知り、彼女以外に他に子供がいなかったためとは言え、エンジニアを夢見ていた一人娘を半ば強制的な形で軍人の道を歩ませた事に対しては後悔の念を抱いていた。意外に物腰の柔らかい男性(一個人としてライアーと話をしていたからとも考えられるが)。
;少女(名前不明)
:休暇中にみさきが出会った少女。無表情で、親はいないらしく、夜になっても路地裏で一人落書きをしていた。
:以前グール(スペキュラー)を幾度か目撃していたようで、落書きの絵もグールの姿そのもの。
:みさきと共にスペキュラーに遭遇した時はひどく怯えており、ライアーが駆け付けた後に記憶消去のため軍の施設に送られてしまう。
:しかしながら、スペキュラー遭遇によるショックは大きく、施設内の部屋でもグールの絵を描き続けていた。
:ちなみに『みさきクロニクル』の改変後の世界では、見違える程に明るい表情を見せている。
 
[[Category:アニメの登場人物の一覧|たいはあしえんしいふ]]