「ダイバージェンス・イヴの登場人物」の版間の差分
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:スリーサイズ:B93・W54・H84
:控え目な成績で訓練校を卒業したにもかかわらず、何故かエリート部隊「セラフィム」の候補生に選ばれてしまった主人公。
:幼少時に母・アカリは他界、父・十三も軍の仕事で[[太陽系]]を離れたため、アカリの兄(小説版では、「父の友人」を名乗る軍の選んだ専門の養育官)に育てられるが、十三は殉職。彼の葬儀の後、学校卒業後に彼(彼ら)の元を離れる事を決意し、以後天涯孤独の身となる。あまり裕福ではない家庭で育ったため、安定した収入が得られる事を理由に、父が事故死
:笑顔を絶やさない明るい性格で、辛い事があってもそれを表に出そうとはしないが、反面内に篭りやすく、ショックを受けると酷く落ち込む事がある。
:{{SpoilerH|紅葉みさき}}父・十三はケスラー[[遺伝子]]を組み込まれた[[デザイナーベビー|デザイナーズ・チルドレン]]であり、その娘であるみさきは、グールが人類に残したケスラー遺伝子をもつ第二世代。みさきがセラフィム候補生に抜擢されたのはこのためである。そのため、自身の体に内在する遺伝子の作用により優れた確率予測能力を持っている。そして、その肉体はグールに近い存在「変容体」へと変貌する。交差する宇宙をつなぐ[[特異点]]。セラフィム配属時の階級は[[少尉]]。<br />'''(アニメ)'''研究のモルモットとして扱われる事に恐怖と嫌悪感を覚え、ウォッチャーズ・ネストから逃げ出そうとした事もあったが、やがて仲間達のために戦う事を決意する。しかし、大切な人々が失われていく現実に耐えられず、時間軸に干渉して、そういった悲しい出来事を改変しようとしてしまう。だが、ライアー達の説得によって結局はその干渉も無意味だと悟る。量子コアの中心核でグールに囚われていたが、ライアーやキリ達の力によって救出され、戦線に復帰する。父・十三との邂逅を経て、グールと再び対峙するが、宇宙を呑み込もうとするグールの真意に気づき、自身の力を使ってそれを阻止、時空を改変する。しかし、その代償として、同じ時間に存在出来なくなってしまった。70年後、再びウォッチャーズ・ネストにやって来たライアーのみさきを信じる心により、再び同時空に現れる。<br />'''(小説)'''アニメ版と違い、あまり好きではなかった[[宇宙食]](野戦食)も平気で平らげており、候補生達を驚かせている。また、スサーナとは、彼女が除隊するまでの間、個人的に話す事が多かった。自分が被験者としてセラフィム候補生に選ばれた事は知らされていないが、任務を通して自身の異質な能力を自覚してゆく。<br />エクソダス・プロジェクトの際にグールと一体化する寸前、自身の力によって「時間のリセット」を食い止める事に成功するが、それと引き換えに自身の存在を失ってしまう。
;スサーナ・ブルースタイン (声優:[[小林沙苗]])
:出身:英国
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:スリーサイズ:B90・W56・H86
:代々優秀な[[軍人]]を輩出してきた名門家系の娘。両親も共に軍人であり、その家系に倣い、軍人となるべく育てられるが、本人は至って普通の少女。
:[[エンジニア]]になる事が夢だったが、両親、特に父親からは軍人になる事を望まれ、自身もそれに逆らう事ができず、エンジニアに近い職業という事でランパート・アーマーの[[操縦士|パイロット]]を志願していた。候補生の中では頭脳に優れる。本人曰く、[[物理]]が得意で、機械のデザインにも興味があるらしい。
:{{SpoilerH|スサーナ・ブルースタイン}}セラフィムの正規隊員に選出されるが、グールに襲われたショックでインテグラル・システムの適合実験で拒否反応を起こした(小説版では、インテグラル・システムの予備訓練中にグールと接触した)事で、隊員を自ら辞退する。その後、秘密保持のため記憶消去手術を受け除隊、皮肉にも、仲間との記憶を手放し正規隊員を辞退した事は、それまで親の言いなりで軍の道を進んで来た彼女が、初めて自分の意思で自分の道を決定した結果によるものとなった。セラフィム配属時の階級は[[准尉]](アニメ版での呼称は「候補生」のまま)。<br />'''(アニメ)'''手術後は、手術による後遺症やショックから完全に回復していないため、地球送還前に軍関係の末端組織に配属され監視されており、みさきやキリとも寂しい形で再会を果たしている。その後、ライアー、キリと共に量子コア内へみさきの探索にあたる事となる。記憶の抑圧が完全でないため、時折記憶が戻り掛けていたが、メディカル・ルーム内で自身の手術記録を見つけた事で、自分の消された過去を知った。その事で困惑するものの、「今度は逃げない」と、ライアー達と共に進む事を決意、エクソダス実行のための重大な任務を与えられる。エクソダスの後、惑星移住計画の再開に向けた恒星間宇宙船のエンジニアリング部門に志願し、職員として計画に参加する事となる。<br />'''(小説)'''アニメ版と同じ理由で記憶の抑圧が働いているかを監視するため、ウォッチャーズ・ネスト居住区で機械整備の作業員として働いていた。記憶が最後まで戻る事はなかったが、ライアーの計らいにより、父親とのわだかまりを解消する機会を得る事が出来た。
;ルクサンドラ・フレイル (声優:[[高木礼子]])
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:他の候補生からもその事でからかわれる事がしばしばある。
:候補生の中ではトップの実力を誇り、セラフィムの正規隊員に最も近い人物とされるが、本人は自らの能力の高さを鼻に掛けるような事はせず、訓練で失敗を繰り返すみさきの事も仲間と認め、励ましの言葉をかけている。ちなみに、士官学校時代から自他共に認めるリーダー格として他の生徒達の中でも飛びぬけた存在だった。
: 元は[[天文学者]]を目指す[[理論物理学|理論物理]]コースの学生であった事が小説にて明かされている。7年前にセミナーの一環として中型惑星間宇宙船で木星に向かう途中、[[小惑星]]の破片が船首都にいた
:{{SpoilerH|ルクサンドラ・フレイル}}'''(アニメ)'''スサーナの除隊後、みさきやキリと共にセラフィムに配属されるが、グ-ル迎撃の際にグールに襲われ、非業の死を遂げる。セラフィム配属時の階級は[[少尉]]。改変後の世界では、任務中の事故で[[殉職]]した事になっている。<br />'''(小説)'''みさきやライアー達ばかりに無理をさせたくないという思いから、インテグラル・システムのシミュレーションを行っている。その甲斐もあって、僅か数日で能力を向上させたが、任務中にグールと接触。訓練によって鋭敏になっていた感覚が、ルクサンドラ自身をみさきの知覚に対する一種の中継機に変え、みさきとグールが直接接触する事となってしまう。最終的にグールに喰い殺され[[MIA]](実質死亡扱い)となり、[[中尉]]に一階級特進。生前、彼女が実家に送っていた手紙に同封されていた写真が、ライアーとキリにみさきの存在を確信させる事となる。
;キリ・マリアレーテ (声優:[[水沢史絵]])
:出身:ニュージーランド
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:身長165cm 体重43㎏
:スリーサイズ:B89・W54・H85
:候補生いちの[[体育会系]]少女。ルクサンドラに比べ技術的には劣るものの身体的なポテンシャルでは引けを取らない、所謂「天才肌」。
:自室やセラフィム区画のトレーニング・ルームでよくトレーニングをしている。セラフィムの志望動機は、本人曰く、「強くなって、弱い人達を守るため」。
:正規隊員への欲望が強く、スサーナやルクサンドラをライバル視している(表立ってそれを見せることは少ないが)が、候補生の重圧を感じてないお気楽なみさきに対しては羨望の眼差しで見ている。男勝りで負けず嫌いなため、憎まれ口をたたくこともしばしばだが、根は憎めない。セラフィム配属時の階級は[[少尉]]。
:『'''みさきクロニクル'''』ではライアーらと共に、エクソダス・プロジェクトで地球圏へと戻り、時間障壁に覆われた地球を探索することとなる。
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:スリーサイズ:B65・W42・H67 (1作目時点)
:身長135cm 体重?㎏
:セラフィム配属のサポート[[アンドロイド]]。「コトコ」とは、「コトコ・タイプ」という対テロ戦用を意識した少女型アンドロイドの通称名。
:予備戦闘員だが、人間以上の身体能力を持つ。また、破壊されてもメモリーが無事であれば修復が可能。。『ダイバージェンス・イヴ』終盤で、グールとの戦闘により破壊されてしまったが、『みさきクロニクル』ではバージョンアップしたコトコ-02として登場している。
:性格(仮想人格)は無邪気で、言動も人間の少女と殆ど変わらない。
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;紅葉アカリ(くれは あかり) (声優:[[天野由梨]])
:みさきの母。
:十三と結婚する前は、病棟に勤務する[[看護師|看護婦]]だったが、十三が訓練中に起こした事故の発生時に偶然居合わせ、その後彼の看病をした事をきっかけに、次第に十三に惹かれ、結婚するに至った。日本人の血を受け継いではいるものの、日本食に関しては全くの素人だったらしく、自身にうどんの打ち方などを教えてくれた十三のプロポーズに対しても「弟子になってくれの間違いではないか」と苦笑している。
:軍の任務で遠地へ向かった十三を娘と共に気丈に待ち続けていたが、病気のため若くしてこの世を去った。享年24歳。
:{{SpoilerH|紅葉アカリ}}病で短命な自分を、自身が医者だったら助けられたかもしれないという十三に対し、「十三が軍人で事故に遭っていなかったら自分とあの時出逢わなかった」と諭すが、実際は十三が持つグールが与えた遺伝子を、第二世代に引き継がせるだけの要素を先天的に満たした女性として選抜されたに過ぎず、十三との出会いも初めから仕組まれたものだった。<br />短命だったのは、生まれつき持つ遺伝子の特殊性と、グールの与えた遺伝子を持つみさきを胎内に宿した事に起因する可能性もあるとされている(DVD字幕より)。
;バーナード・ファイアスター (声優:[[吉野裕行]])
:報道機関『ニュース・オブ・ギャラクシー』の[[ジャーナリスト]]で、愛称は「バーニィ」。アニメ版のみ登場。
:{{SpoilerH|バーナード・ファイアスター}}連邦政府の正式な窓口を通じてウォッチャーズ・ネストの取材に訪れたが、その正体は、ネストの真相を探るために地球側から送られた宇宙開発反対を唱える過激派組織の[[エージェント]](
;ジム・グレン (声優:[[仲野裕]]))
:士官学校時代にみさきが出会った軍人。『みさきクロニクル』にて登場。階級は[[中尉]]。
:ウォッチャーズ・ネストへの派遣候補にも挙がっていたが選抜からは漏れてしまい、[[地球]]に留まる事を決めた。
:みさきがウォッチャーズ・ネストを目指す要因を作ったとも言える人物。
:みさきの父・十三とは[[士官学校]]時代からの友人だった。
;石川五右衛門 (声優:[[矢尾一樹]])
:『みさきクロニクル』で、16世紀末(1594年)の日本へと降り立ったライアーが出会った、「紅の葉」という二つ名を持つ[[伊賀]]の国の兵法者。
:[[豊臣秀吉|秀吉]]の朝鮮出兵等の政策に反対している勢力に所属しており、多数の人々が出兵により無駄死にしていく悲劇を阻止するため、行動していた。
:太閤暗殺を図るも、秀吉に憑いたグールの攻撃により重傷を負い、ライアーに助け出される。
:{{SpoilerH|石川五右衛門}}ライアーの手当てにより回復した後、再び秀吉暗殺のため彼女の元を去るが、その途中、みさきの変容体に遭遇し、撃退を試みる。しかし、圧倒的な力に手も足も出ず、再びライアーに助けられる事となった。短い時間の間にライアーと心を通わせるが、ライアーが時間障壁が不安定になったため帰還を余儀なくされ、別れを告げた。別れ際に自身の本名を明かしている事から、ライアーに対しては特別な感情を抱いていた事が伺える。<br />史実上に実在する人物で、彼の人物像については後世に創られたものが殆どだが、釜茹での刑に処せられた事は現存する文献に記録が残っている事から事実だったとされており、また、伊賀の国で忍術を体得した後、関白秀次の命を受け、実際に秀吉暗殺を試みたとも語られている。おそらく、ライアーとの別れの後、彼は処刑される運命にあると思われ、みさきやライアーの努力によってでもそれを変える事は出来なかった。<br />「紅の葉」という二つ名から、彼はみさきの祖先である可能性がある。ただし、彼の精神にみさきの意志は直接投影されていない。
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:美術学校に通う学生で、将来はヨーロッパで著名な画家の作品を見るのが夢。米内(よない)という婚約者がいる。
:アニメと小説とでは立ち位置が全く異なっており、アニメ版ではルクサンドラに似た容姿をしている。
:{{SpoilerH|三浦五十鈴}}'''(アニメ)'''米内が貧困に喘ぐ農村を救うべく、首相官邸に[[クーデター]]を起こす事を決め、もう会えなくなるという旨を彼からの手紙で知るも、自分の小さな願望のために彼の理想を犠牲にする事は出来ないと考えており、「悲しい出来事」を止めなければと考えるみさきの主張に対しても、「これが自分の運命ならば止めてはならず、受け入れなければならない」という考えを示している。<br />みさきの悲しみと同質のものを抱いている事から、五十鈴自身も本来の時間の中には存在しておらず、みさきが自己の一部として新たに作り出した人物の可能性も考えられる。ルクサンドラに似た容姿をもつのもそのためである可能性もある(DVD字幕より)。<br />'''(小説)'''時間障壁の影響で、1936年の地球に降り立ったライアー、みさき、コトコ-01が出会った女性。<br />人物設定は同じであるあるものの、婚約者・米内が死にゆく運命にある事に対して諦観していたアニメ版と異なり、「悲しい未来を変えたい」という願望が強い。実はみさきの遠縁にあたり、米内の所属する反乱軍がクーデターを起こし、その後彼らが殺される事を事前に感知した事で、彼らに待ち受ける運命や今後の未来を変えるべく、自らの存在の時間幅を押し広げ、スペキュラーと一体化。地球に発生した時間障壁は、彼女の「未来を変えたい」という思いが強かったために生じたものだった。反乱軍蜂起の妨害を試みるが、逆に米内が無残に銃殺される結果となってしまう。その事で逆上し、怒りに任せて残りの兵士達を殺そうとするが、変容体となったみさきに諭され、どんなに辛い未来でも自分の時間を生きてゆかねばならないと悟る。その後、スペキュラーと分離し、地球の時間軸も元の正常な状態に戻った。
;キリの弟 (声優:[[福山潤]])
:本名不明。姉であるキリが軍に志願した後は、一人貧しい家で暮らしていた。
157行目:
;ブルースタイン
:地球に降り立ったライアーが訪問したスサーナの父親で、階級は[[准将]]。小説版のみ登場。
:スサーナに対しては、[[将官]]の階級を持つ妻(スサーナの母親)のようになる事を強く望んでいた。
:しかし、スサーナの挫折を知り、彼女以外に他に子供がいなかったためとは言え、エンジニアを夢見ていた一人娘を半ば強制的な形で軍人の道を歩ませた事に対しては後悔の念を抱いていた。意外に物腰の柔らかい男性(一個人としてライアーと話をしていたからとも考えられるが)。
;少女(名前不明)
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