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'''ゴーメンガースト''' ('''Gormenghast''') は、イギリスの作家[[マーヴィン・ピーク]]の[[ファンタジー]]小説である。また、その舞台となる架空の巨大な城の名前でもある。
 
ゴーメンガースト城は中世の城の要素と摂政時代のイギリスの大邸宅の要素の多くを併せ持っているが、実際には小規模の都市国家のように機能する。城の主要な施設には、書庫、大台所、城壁、彫刻保管用の広間、食堂、池、学校がある。海外ではゴーメンガースト城は、不規則に無秩序な広がりを持つ大型建造物の代名詞となり、ほかのフィクションでも指標として参照引き合いに出されることがある。
 
シリーズは『タイタス・グローン』 (''Titus Groan'', 1946) 、『ゴーメンガースト』 (''Gormenghast'', 1950) 、『タイタス・アローン』 (''Titus Alone'', 1959) の三部作と、中篇「闇の中の少年」 (''Boy in Darkness'', 1956) からなる。このシリーズは一般的に「ゴーメンガースト」と呼ばれるが、『タイタス・アローン』にはゴーメンガースト城は登場しない。実際、ピークが書こうとしたのは主人公タイタス・グローンの伝記であって、ゴーメンガースト城の歴史ではなかった。したがって、本シリーズにはタイタスの名を持たせる方が適切かもしれない。
 
シリーズは少なくともあと2冊(仮題'' 'Titus Awakes' ''および'' 'Gormenghast Revisited' '')が予定されていたが、ピークの健康上の問題と死によって、書かれたのは未完成の数章と覚え書きだけだった。'' 'Titus Awakes' ''の断章が三部作のOverlook Press版 (ISBN 0-87951-628-3) に収録されている。
 
==ゴーメンガースト城の住人==
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===伯爵家===
 
*タイタス・グローン (Titus Groan)
*セパルクレイヴ (Sepulchrave)
*ガートルード (Gertrude)
*フューシャ (Fuchsia)
*コーラ (Cora) とクラリス (Clarice)
 
===その他の主要な登場人物===
 
*スティアパイク (Steerpike)
*フレイ (Flay)
*アルフレッド・プルーンスクワラー (Dr. Alfred/Bernard Prunesquallor)
*イルマ・プルーンスクワラー (Irma Prunesquallor)
*スウェルター (Abiatha Swelter)
*スラグ (Nanny Slagg)
*サワダスト (Sourdust)
*バーケンティン (Barquentine)
*ベルグローヴ (Bellgrove)
*ケダ (Keda)
*〈やつ〉 (Thing)
 
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