「蒼茫の大地、滅ぶ」の版間の差分
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m →奥州国: 少し修正。※「旧岩手県庁舎」とは作中で「奥州国成立前は県庁舎」という意味で言われ、「現在実際にある県庁舎の以前の庁舎」という意味ではありません。 |
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=== 奥州国 ===
;野上 高明
:59歳、青森県知事で東北六県の知事会長でもある。中央政界にあった頃は次期[[内閣総理大臣|首相]]と目される人物であったが引退し、帰郷して知事となった。東北の他県の知事からの信頼も篤い。恩師の指示で訪ねてきた刑部から飛蝗禍の説明を受けると直ちに対応策を立て始め、盛岡市の岩手県合同庁舎内の知事執務室を改装した〈東北六県知事会議室〉において、〈タスク・フォース本部〉による被害予測を参考に他県知事らと協議を重ねる。いっぽうで刑部を見込んで東北地方守備隊の総隊長に任命し、さらに自分の娘・香江と結ばせる。奥州国
;刑部 保行(ぎょうぶ やすゆき)
:35歳、青森県出身。[[弘前大学]][[理学部]]<ref>1997年10月に理工学部に改組された。</ref>[[生物学]]科の[[講師 (教育)|講師]]で[[昆虫学|昆虫]]を専攻。恩師に指示され野上知事と会い、彼に飛蝗対策委員会の責任者に任じられる。野上との面会を重ねるうちに彼のために命を賭ける覚悟を固める。彼の娘香江に引き合わされ、さらに東北地方守備隊の総隊長に任ぜられる。奥州国独立後の戦争を戦い続け、岩手県の[[岩手県道・秋田県道1号盛岡横手線|山伏トンネル]]から[[湯田町]]への移動中に[[F-4 (戦闘機)|F4EJファントム]]からの砲撃を受けて死亡。
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:秋田県出身。自衛隊を辞めて仲間と共に守備隊に参加し、本隊より機動性の高い混成団を結成して隊長となる。彼らが青森県を中心に婦女暴行や略奪を繰り返したことで守備隊本体への信頼が失墜。彼はさらに強盗団も暗躍させていた。[[軍需産業]]のM社の別荘に潜んでいたところを仲間もろとも尾形らに爆殺される。
;矢代 悦男
:秋田県[[東成瀬村]]の分村檜山村<!--桧山台村?-->の出身。[[秋田市]]内の農業機械製造工場で働いていたが飛蝗禍で倒産し、東北地方守備隊に入って分隊長を務める。一度は隊を辞めて家族と共に東京へ向かうが、独立宣言を聞いて戻り、最後まで野上を守り続ける。川島に野上を刺殺され、泣きながら川島を刺し殺した。
;川島 安弘
:[[政治学者]]で
;原田
:秋田県[[岩城町]]出身。[[第9師団 (陸上自衛隊)|第九師団]]所属の自衛隊員だったが「奥州国生まれ」の仲間と共に脱走。青森市の市街戦を生き残り、刑部と共に[[十和田市]]そして[[湯田町]]まで転戦。
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:野上を深く信頼し、[[国務大臣]]に就任し共に奥州国の運営にあたる。奥州国の首都となった盛岡市が爆撃され、政府が闇に潜んだ後、知事たちは日本国の[[裁判所|法廷]]で独立の正当性を訴えるべく自ら日本国側に[[逮捕]]された。
;東北から選出の国会議員たち
:与党所属の47人の[[衆議院]]・[[参議院]]の議員たち。[[幹事長]]・曲垣に要求して地方行政委員会と衆院[[予算委員会]]を開かせる。その1人、'''明野数重'''が非常時大権付与の動議を出したが、野上が取り消させる。彼らは野上の独立宣言の直後に
;斎藤 吉則
:十和田市長。青森市を壊滅させた第九師団の進軍を止めるべく、市民に呼びかけ1万人を蜂起させる。しかし[[61式戦車|六一式戦車]]による砲撃を受け十和田市は炎上する。
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:青森県出身。理学部教授。刑部の[[東京大学]][[農学部]]時代の恩師であり、同郷であることから刑部は在京時から秋野をしばしば訪ねていた。日本では数少ない飛蝗の研究者。
;篠村 良吉
:[[関西#日本|関西]]出身。[[情報工学|情報工学者]]。秋野に請われて岩手県合同庁舎内の〈タスク・フォース本部〉に参加し、[[東北大学]]と[[福島大学]]の[[メインフレーム|大型コンピュータ]]4台を[[オンライン]]接続して飛蝗被害の[[シミュレーション]]を作成する。野上に惹かれ、独立宣言後も奥州国に留まる。
=== 日本国 ===
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