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Gewurz55 (会話 | 投稿記録)
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: [[1631年]]に[[イギリス|英国]]で印刷業者[[ロバート・バーカー]]([[w:Robert Barker (printer)|Robert Barker]])によって印刷された[[欽定訳聖書]]は、のちに ''{{lang|en|The Wicked Bible}}'' 、すなわち「姦淫聖書(邪悪聖書)」と呼ばれた。それは[[出エジプト記]]における[[モーセの十戒]]の第七条、"{{lang|en|Thou shalt '''not''' commit adultery}}" (汝姦淫する'''なかれ''')から否定の{{lang|en|not}}が抜け落ちたために、「汝姦淫'''すべし'''」となり、神が人々に[[姦淫]]を勧める聖書となってしまったからである。このためバーカーは高額の罰金を科されるも、支払えずに投獄されて獄死し、聖書は回収された。しかし密かに隠して取っておいた者が何人もいて、現在も世界に11部残されているそうである。聖書の誤植には必ず引き合いに出されるほど有名。
; 馬鹿者聖書
: [[1763年]]の欽定訳聖書では、詩編の"{{lang|en|the fool hath said in his heart '''there is <span style="text-decoration:underline;">no God</span>'''}}"(愚かな者は心のうちに'''神はない'''と言う)という一節を、noを落として"{{lang|en|<span style="text-decoration:underline;">'''there is a God</span>'''}}"('''神はある''')と誤植し、信仰のある者こそが悪である、という趣旨になってしまった。印刷者にはやはり高額の罰金が科され、問題の聖書は回収された。
: [[1580年]]に[[ドイツ]]で刊行された聖書では、出版屋の妻がひそかに印刷所に忍び入り、創世記の"{{lang|de|Und er soll dein '''<span style="text-decoration:underline;">He</span>rrHerr''' sein.}}"(彼は爾の'''主'''たるべし)とあるところを、勝手に活字を組み替えて"{{lang|de|Und er soll dein '''<span style="text-decoration:underline;">Na</span>rrNarr''' sein.}}"(「彼は爾の'''馬鹿者'''たるべし」)とした。妻は処刑されたらしい。この聖書は、[[ヴォルフェンビュッテル]]の[[アウグスト大公図書館]]に所蔵されている。
; 酢の聖書
: [[1717年]]刊行の[[クラレンドン・プレス]]版の聖書は、[[ルカによる福音書|ルカ福音書]]第20章の表題を、"{{lang|en|the Parable of the Vine<span style="text-decoration:underline;">yard</span>'''Vineyard'''}}"([[ブドウ|葡萄]]畑の[[寓話]])とすべきところを、"{{lang|en|the Parable of the Vine<span style="text-decoration:underline;">gar</span>'''Vinegar'''}}"([[酢]]の寓話)と誤植したため、「酢の聖書」と呼ばれている。
 
=== 法律の誤植 ===