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きまま (会話 | 投稿記録)
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[[レノン=マッカートニー]]の作品。実質的にはマッカートニーの作った楽曲である。[[リードボーカル|リードヴォーカル]]はポール・マッカートニー。ポールはピアノ、後半リフレイン部分の[[オーケストラ]]の[[指揮 (音楽)|指揮]]も担当している。約7分11秒という演奏時間は当時のポップスとしてはかなり長く(後世のミュージシャンの[[カヴァー]]曲では更に長くなることもある)、そのうち後半・半分以上を「na na na,na na na na<ref>ポールは直筆歌詞原稿に "na na na,na na na na Hey Jude" と書いている。また、このリフレインの合唱及び手拍子は、この後半部を演奏したオーケストラのメンバーによるものである。</ref>... Hey Jude」のリフレインを延々と繰り返している。
 
「ヘイ・ジュード」は『[[ザ・ビートルズ (アルバム)|ザ・ビートルズ]]』(ホワイトアルバム)と同時期の録音曲で、初めて彼らが[[マルチトラックレコーダー|8トラック録音]]をした作品でもある。この8トラック録音を行なうために彼らが普段利用している[[アビー・ロード・スタジオ]]ではなくトライデント・スタジオを利用した。しかし、EMIのアビー・ロード・スタジオと独立系のトライデント・スタジオでは、機材の規格がまったく違っていたため、録音とミキシングを済ませてアビー・ロード・スタジオへ持ち帰ったマスターテープをプレイバックした際に、高音域がほとんど死んでいることがわかった。アップル・レコード初のシングル盤として発売予定日はずらすことができず、またビートルズが録り直し要請を受諾するとは考えられず、エンジニアは冷や汗をかきながらリスニングに耐えられるレヴェルまでイコライザ操作をした。ビートルズの他の楽曲に比べて全体的にエッジが利いておらず、あたかもヴォーカルとすべての楽器をオンマイクで録ったようにこもった感じで聞こえるのはそのためである。また、この時、ポールが使用したピアノは[[クイーン (バンド)|クイーン]]の「[[ボヘミアン・ラプソディ]]」等でも使用されている。
 
ドラムが2番から入るのは、トイレの為に席を立っていたリンゴが2番から戻り演奏をし始めたのを、ポールが「このテイクはいける!」と感じたため<ref>出典はアルク英語出版「英語で歌おう ビートルズ編」P62-63、ビートルズ研究家・山本和雄の解説から</ref>。
 
[[ジョン・レノン]]の長男・[[ジュリアン・レノン]](この歌ではJudeジュードと歌われている)への歌と言われている。ジョンと当時の妻・シンシアの破局が決定的になった頃に、当時5歳であったジュリアンを励ますために、ポールが作ったと言われている。また「ジュー」という言葉はユダヤ人に対してのドイツ語での蔑称であり、それを全く知らなかったポールは、アップル・ブティックのウインドウにポール自らが宣伝として「Hey Jude」と書き、その後窓ガラスが割られ抗議の電話がかかってきたと、ポールとジョージがそれぞれインタビューで答えている。
 
ただし、ジョンは(オノ・ヨーコに夢中だった時期だからか)「俺への歌だ」、ポールも(婚約者・ジェーン=アッシャーから婚約を一方的に破棄された後だったからか)「自分自身への歌だ」とコメントしている。