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Wanakura (会話 | 投稿記録)
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[[画像:Wanakura-3.PNG|thumb|300px|和名倉山頂上。樹林に覆われ、展望はない (2009年5月撮影)]]
{{mapplot|138.8781|35.8994|和名倉山の位置}}
'''和名倉山'''(わなくらやま)は[[埼玉県]][[秩父市]]にある標高2,036mの山で、[[奥秩父山塊|奥秩父]]の山の一つ。別名'''白石山'''(はくせきざんしろいしやま。和名倉山が秩父側の呼称であり、一般的である
 
周囲の山々から見るとその山容は堂々としている。
 
== 概要 ==
四方に谷を刻んだ巨大な山体が特徴的である。標高は二千メートルを越え、国境を接しない武蔵の最高峰である。かつては奥秩父の秘峰として、その原生林の美しさは、国宝(田島勝太郎)とまで讃えられたが、1950~60年代の森林伐採山火事で山域の荒廃が進んだ。現在でも伐採事業当時の機材が山体に無造作に放置されている。登山については、当事者の体力や経験の度合いによるものだと思われるが、登山・入山にあたっては、「山道(ルート)がはっきりせず、暗い樹林帯が多い難路となっていて、安易に入ると遭難の危険がある。山中で宿泊する準備が出来、薮こぎに耐える覚悟と体力を持ち、[[地図]]と[[磁石]]で針路を決められる技術を持つ者以外には危険な山。秩父山地の“秘峰”となっている」という見解を持つ者と、「山頂西の山火事跡においてルートがはっきりしないが、その他はとくに難しい山ではない」という見解を持つ者がいる山である。しかし実際は、最も山頂に辿りつきやすい将監峠からの往復のみが一般的であり、その他の登路は全く整備されておらず、谷筋も険悪で、この山域に精通した熟達者以外、安易に踏み込むべき山ではない。かつて奥秩父の先達である原全教、田島勝太郎らが絶賛したコメツガの原生林とスギゴケの絨毯は、皆伐と火災により全て失われており、現在尾根筋の大半は平凡な唐松の植林に覆われている。登山者は周辺の山々と比べ少ないが、[[梅雨]]時には見事な[[シャクナゲ]]の道となる。
== 登り方 ==
一般的には山梨県側の[[将監峠]]から往復する形で登られるが、おおよそ丸1日かかる。なお、埼玉県側の[[二瀬ダム|秩父湖]]や川又からの登山道も存在するが、背丈を越えるほどのスズタケに覆われ、踏み跡が不明瞭な部分が多いので[[遭難]]しやすく、過去に死亡事故も起こっているため、初級者は絶対に入ってはならない。