== 地理 ==
[[ファイルfile:Okinawakenchizu.png|thumb|right|300px|沖縄県の地図]]
* 本県は49の有人島と多数の[[無人島]]からなる。0.01 km²以上の面積を持つ島は160島ある。最東端から最西端までは約1,000 km、最北端から最南端までは約400kmと、広大な県域を持つ。
** 最北端 [[硫黄鳥島]](久米島町)
***有人島に限れば伊平屋島([[伊平屋村]])
** 最東端 [[北大東島]](北大東村)
** 最西端 [[与那国島]](与那国町)
* 全国で唯一、[[一級河川]]のと鉄道がない都道府県である。
* 離島が多いものの、離島の医療は人材的・経済的理由から不足気味であり、[[病院]]がなく[[診療所]]のみという島も多い。その為、離島で治療できない急患患者の[[沖縄本島]]への空輸を[[陸上自衛隊]]や[[海上保安庁]]が行っている。なお、[[宮古島]]、[[石垣島]]には県立の総合病院が設置されているため為、それらの島の周辺離島での急患は沖縄本島ではなく宮古島や石垣島に搬送される場合もある。
* 県庁所在地である那覇市の1,000km圏内には[[台北市|台北]]、[[福岡市|福岡]]、[[上海市|上海]]、[[福州市|福州]]、1,500km圏内には[[大阪市|大阪]]、[[ソウル特別市|ソウル]]、[[マニラ]]、[[香港]]等があり、[[東アジアAsia]]・[[東南アジアAsia]]と[[日本]]との接点とも言える位置にある。
* 沖縄本島の中部・南部は[[那覇市]]・[[沖縄市]]を中心として都市化・人口集中が進んでおり、全面積の約5分の1に110万人以上が居住している(''[[沖縄本島#中南部都市圏]]'' も参照)。
* 本島南端の[[糸満市]]周辺は[[沖縄戦]]の激戦地であり、[[ひめゆりの塔]]等を含む地域が[[沖縄戦跡国定公園]]に指定されている( ''[[慰霊の日]]'' も参照 )。
* 亜熱帯で生物に好適な気候に恵まれ、貴重な動植物が多い。沖縄本島北部には[[山原]](やんばる)と呼ばれる森林が広がっており、[[ノグチゲラ]]、[[ヤンバルクイナ]]、[[ヤンバルテナガコガネ]]といった[[天然記念物]]等貴重な生物が生息している。山原と沖縄本島の海岸線の一部、[[慶良間諸島]]等が[[沖縄海岸国定公園]]に指定されている。西表島一帯およびと石垣島の一部が[[西表石垣国立公園]]に指定されており、[[マングローブ]]林が広がる他、[[イリオモテヤマネコ]]等の貴重な生物が生息している。なお、日本の[[環境省]]が指定する[[日本の重要湿地500]]のうち、54ヶ所が沖縄県内にある。これは、[[北海道]](61ヶ所)に次いで全国で2番目に多い。
* [[2005年]] - [[2007年]]の[[6月]]に[[梅雨前線]]の影響で[[大雨]]と[[雷]]が沖縄本島を襲い、各地で冠水、土砂崩れ、崖崩れ等が相次いだ。
* 平年値では年間を通じて降水量が多いが、[[梅雨]]と[[台風]]による降雨が多いこと事、年による変動が大きいこと事、大きな河川がなくすぐに海に流れてしまうことなど事等から、気候・地形的に水不足に陥り易い。また、1946年に約51万人だった人口が、本土復帰の1972年に約96万人と増加し、需給関係から1990年代前半までしばしば水不足による[[断水]]が行われた [http://www.eb.pref.okinawa.jp/museum/gallon/seigen/][http://www.eb.pref.okinawa.jp/jigyou/gaiyou/H18/index.html]。特に[[昭和56-57年沖縄渇水|1981-1982年の渇水]]では日本最長の326日間にわたって給水制限が実施された。その為、屋根の上など等に給水タンクを設置している家が多い。しかし、沖縄本島北部から南部への導水が進み、2005年に県人口が約136万人と増加したものの、断水に見舞われること事は減った。
* 「[[地震]]大国」と言われる日本において、[[九州]]など等と同じく一年あたりの(有感)地震回数が少なく、また気候や人口密度など等の面から最も地震に関する[[リスクrisk]]が少ない地域のひと一つとされていた(地震の発生度や発生時の被害の大きさを示す地震地域係数が全国で唯一「0.7」の県となっているが、この値は後年見直される可能性もある)。しかし、[[損害保険料率算出機構]]の最新の統計集では2等地となっており、特段リスクriskが低い地域と見なされなくなった。
* [[人口密度]]は全国で第9位で、[[三大都市圏]]の都府県を除くと[[福岡県]]に次いで2番目に多い。
通常は九州地方とは独立して扱われるが 、官公庁や企業の管轄地域 など等で九州地方に含まれる場合もある。[[九州#「九州」の由来]]を参照の こと事。 ▼
▲通常は九州地方とは独立して扱われるが、官公庁や企業の管轄地域などで九州地方に含まれる場合もある。[[九州#「九州」の由来]]を参照のこと。
=== 気象 ===
{{Climate chart|[[那覇市]]
* 日本国内における気候区分では[[南日本気候]]に属する。
* 気候は[[多良間島]]・[[石垣島]]・[[西表島]]・[[与那国島]]・[[波照間島]]・[[沖大東島]]などでは[[熱帯]]性気候で[[熱帯雨林気候]]に属し、それ以外の地域では[[亜熱帯]]性で[[温帯]]に属する。沖縄県各地方ともに高温多湿で年間降水量は2,000[[ミリメートル|mm]]以上で、年間平均気温は約22[[°C]]となっている。 また沖縄地方は台風銀座と呼ばれており、毎年多くの[[台風]]が接近する。月別で注目すると、降水量は[[梅雨]]入りの平均期間である5月と台風が多く接近する8月に多い。また、日照時間は7月に長く、冬期の1月・2月では短い。
* [[1977年]](昭和52年)[[2月17日]]に、[[久米島]]の測候所で初めて[[雪]]が観測された(実際には[[霙|'''みぞれ''']]であったが、分類上は雪と同じ扱いとして記録される。)。これは、沖縄県で唯一、[[気象庁]]が公式に発表した降雪記録であると同時に、日本における降雪の南限記録となった。<ref>[http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq1.html 気象庁 雨・雪について「沖縄で雪が降ったこと事はありますか?」]</ref>
*[[琉球]]の正史とされる『球陽』では、[[1774年]]、[[1816年]]、[[1843年]]、[[1845年]]、[[1857年]]に、沖縄県の領域で、降雪があったこと事を記録している<ref>[http://homepage2.nifty.com/ho-/kisyou/nahasnow/nahasnow.htm 「高気温時の降雪 ~限界と可能性・沖縄に雪は降ったか?~」]</ref>。
{| class="wikitable" style="font-size:middle; text-align:center; white-space:nowrap"
|+ 沖縄県内各地の気象データdata
! rowspan="3" colspan="2"|平年値<br />(月単位)
! colspan="6"|[[沖縄諸島]]
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