「シャドウブレイン」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Kahn (会話 | 投稿記録)
概要、ストーリー、VDSの追記を含めた全体の編集
編集の要約なし
1行目:
{{コンピュータゲーム
| Title = シャドウブレイン
| Plat = [[ファミリーコンピュータ]]
| Dev = [[ポニーキャニオン]]
| Pub = ポニーキャニオン
15行目:
『'''シャドウブレイン'''』(SHADOW BRAIN)は、[[1991年]][[3月21日]]に[[ポニーキャニオン]]より発売された[[日本]]の[[ゲームソフト]]、および同時期に[[サイトロン・アンド・アート]]から発売された日本初の[[Macintosh|マッキントッシュ]]用[[CD-ROM]]ソフトの名称。
 
本項では、前者である[[ファミリーコンピュータ]]版の解説を行うものとする。
 
{{ネタバレ}}
24行目:
ゲームソフトを収めた化粧箱の底面部には、当時はまだ珍しかった[[コンピュータグラフィックス]]を用いた本作の導入部と一部の登場キャラクターの紹介映像が収録されたオリジナルビデオカセットが同梱されており、広大なバックグラウンドストーリーの紹介とゲームで描かれた世界観への移入を促す役割を果たしている。
 
また、サイトロン・アンド・アートがポニーキャニオンと共同で設立したゲームミュージック専門[[レコードレーベル|レーベル]][[サイトロン・レーベル]](後のサイトロン・ディスクおよび[[サイトロン・デジタルコンテンツ]]、現在の株式会社[[ハピネット]] 音楽企画部)が製作した専用[[サウンドトラック]][[CD]]の販売促進チラシも同梱されており、これを別途購入してゲームのプレイ時に代替音声として利用する事で、当時としては画期的な立体音響が施された音楽との相乗効果によってゲームの世界が疑似体験できるとしている。ただし、サウンドトラックの販売名義はポニーキャニオンで統一されており、サイトロン・レーベルはサウンドトラック解説書の表紙に社名を表すロゴマーク一点の表示のみに留まっている。
 
本作のテーマ曲『[[ARCADIA (THE ALFEE)|SHADOW OF KINGDOM]]』は[[THE ALFEE]]が作詞、作曲を手がけ、ゲーム内における重要キャラクターガイダのデザインは[[スクリーミング・マッド・ジョージ]]が担当しており、前述のビデオやサウンドトラックなども含めて、従来の『[[アテナ (ゲーム)#ファミコン版(1987年)|アテナ]]』や『[[銀河伝承]]』などに見られるイメージメディア同梱型ゲームとは一線を画す、ファミリーコンピュータを中心としたインタラクティブな一大デジタルコンテンツとして構成されているため、この意味も込めてファミコン初の[[ヴァーチャルリアリティ]]RPGをキャッチコピーとして正式に公称していた。
 
== ストーリー ==
西暦1990年、天才的な電子工学博士でありながら進みすぎた研究によって異端視され、孤立した中で研究に打ち込むルドガーを父に持ち、自身もコンピュータープログラミングに非凡な才能を発揮する少年ジュンは、独学で自分のパソコンの中に人工知能プログラムを作り上げ、ルドガーの助言によってさらなる改良を重ねていた。日に日にジュンをも驚かせる成長を見せていた人工知能だったが、ある日を境に独自に通信回路を使ってパソコンの中から忽然と姿を消してしまった。
 
それから数日後、ジュンのパソコンの通信回路を使って突如として見知らぬ少女が映し出され、何かを訴えかけていたがジュンには理解できなかった。しかし、同日の夜にその少女はルドガーの研究室のコンピューターにも現れ、ルドガーに対して重要なメッセージを残して消えていった。このメッセージをきっかけに、ルドガーが生涯を捧げた物質を電気信号に変換して時空を移動する研究はついに完成を迎え、その実験体として自らの体を使って時空の移動を敢行した。異変に気付いたジュンはルドガーの研究室に走り、コンピューターに記録されていたルドガーのメッセージに残された謎の少女の姿を再び目にして、自身も父の後を追う決意を固めて装置に乗り込み時空の移動を実行した。
 
ジュンとルドガーが時空を越えた先は、自分たちが存在していた100年後の未来である西暦2090年。この50年前、西暦2040年に地球規模で発生した大災害大地殻変動によって壊滅的な打撃を受けた人類は、大地の隆起によって孤立した電脳都市レムリアを中心として幾つかの都市文明を復興させ、再びその栄華を極めんとしていた。しかし、16の街と区域で構成された複合都市の側面を持つレムリアは人間とロボット、サイボーグが互いに縄張りを作って日々抗争を繰り広げており、さらにバイオテクノロジーによって生み出されたミュータントが脱走して市中を徘徊しているという混沌とした現実が渦巻く世界でもあった。
 
この頃、レムリアではデジタルネットワークを利用した電子トリップゲームが流行していたが、これはデジタルネットワークを介して送信される電気信号をプレイヤーの大脳に直接送り込み、より高度な疑似体験を通じてゲームを楽しむというものであったため、爆発的な人気に比例して深刻な中毒患者を生み出すという非常に危険な代物でもあった。
 
一方、意識を取り戻したジュンはスリープカプセルに入れられており、そこで再びルドガーからのメッセージを受け取った。
49行目:
あの少女は何者だったのか、何を伝えたかったのか、そしてルドガーの身に何が起ころうとしているのか。ルドガーのメッセージに従ってV.D.S.をHALから受け取り、ハーモニータウンの一角に位置するルドガーの仮の研究所を後にしたジュン。
 
電脳都市レムリアを舞台としたジュンの旅が始まる・・・
 
== V.D.S. ==
頭部に装着するバイザー型の統合コンピューターシステムの略称で、正式名称はVirtual Data Sensor(ヴァーチャル・データ・センサー)。小型軽量化を進めていったコンピューターの最終形態とも言われており、優れた拡張性によって様々な機能を一元的に搭載できる特徴を持つ。ジュンの持つV.D.S.はオンライントークシステムしか使えない状態のため、冒険を進める中で5種類の系列システムと3つの独立システムの起動、操作に必要なプログラムなどを取得、拡張してゆく必要がある。
 
=== BATTERY ===
74行目:
: 移動中に敵の位置を確認できる索敵システム。
; オートロックシステム
: サイバーガンと呼ばれる銃器の照準を合わせるために必要な自動照準システム。
 
=== BARRIER ===
93行目:
; ICコアシステム
: 通常のV.D.S.では使用できないプログラムを起動させるために必要な特殊拡張システム。
 
 
== 関連商品 ==