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偏差値操作には4つの方法があると言われている。
#定員を減らす
#:100人募集を50人へ減らしたとする。そうすると、入学試験で1位〜100位まで合格するところを、1位〜50位までしか合格しなくなるわけだから、より高い学力の人50人しか合格出来なくなり、[[偏差値]]は上昇する。定員を減らすためには、[[AO入試]]や各種[[推薦入試]]、内部進学などの[[偏差値]]を測定する際に算入されない入試方法で多くの学生を確保し、[[一般入試]]での募集人数を減らすという方法が一般的である。また、入試形態を多様化し、日程を複数用意するなどして、各入試方法の定員を減らすという方法もとられる。また、科目数を減らす事による偏差値操作よりも操作している事実が表面化しない方法である為に見た目の偏差値を上げる上で多くの(特に私立)大学で行われている。この点は読売新聞社教育取材班「大学の実力20112012」で多くの主要大学の推薦比率について確認が可能ではあるが、普通にしていれば受験生はこの操作に気付く事が非常に困難である。科目数が少ない訳ではないから偏差値操作をしていないと判断して、入学してから内部進学他の多さに唖然とする者も少なくない。せいぜいで内部進学の有無がはっきり分かるとすれば附属高校の有無で判断するしかないのが実情である。実態が表に出難いので偏差値操作の手段としては学生に悟られず行える事から多くの大学で行われている。特に推薦入試の場合はペーパーテストを受けずに大学合格している者も多い事から、実質的に科目数を減らした軽量入試で入学している者より学力的に見て質が低い場合が多いと多々指摘されている。この傾向は推薦を貰う事が難関私大と比較すれば比較的簡単な中堅私大あたりから顕著に表れる。大学によっては推薦比率・一般比率を公開している大学もあるが、推薦比率が極端に高い大学は都合の悪い情報として非公開にするケースも存在する。私立大学であれば推薦比率4~5割台でも比較的健全な部類であり、酷い物であれば8割超えが推薦入学者という中堅以上の私立大学も存在し、推薦比率を見直せば実質的には偏差値がある程度違う事に成りかねないという場合もあり、問題となっている。特に、指定校推薦等、蹴られる心配のない推薦入試は偏差値操作をする上で非常に有効である。逆に公募推薦は偏差値操作をする形に絶対にならないとは言い切れないものの、蹴られてしまうので定員を効率良く埋められず、操作する上では面倒である。因みに私立大学では約2/33~3/4以上が半分以上を推薦入学で埋めている。
#科目数を減らす
#:科目数が少ないと、特定教科だけ得意とする学生が受験し、偏差値が高く出る傾向がある。故に、1教科受験などで、偏差値を高く見せる大学がある。
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