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== 作品 ==
=== 連続ドラマ ===
1981年10月9日 - 1982年3月26日金曜日22時からの放送。全24話。テレビ大賞受賞作品。異例の1年2ヶ月間に及ぶ長期ロケを敢行。スタート当初は裏番組である[[TBSテレビ|TBS]]の[[山田太一 (脚本家)|山田太一]]脚本による『[[想い出づくり]]』に苦戦を強いられ、視聴率も一時は1に落ちたものの尻上がりに上昇し最終回には20%を突破、平均視聴率は14.8%を記録したまた最終回放送日には新聞朝刊にお礼広告を出稿、最終回で遂に20%を突破。平均視聴率14.8%。テレビ大賞受賞。視聴者から寄せられた投書も1万通を超えた。
 
主役の黒板五郎は[[高倉健]]・[[藤竜也]]・[[中村雅俊]]・[[緒形拳]]・[[西田敏行]]・田中邦衛などが候補となったが、一番情けなさそうな田中邦衛を抜擢した<ref name="dig">[[TBSラジオ&コミュニケーションズ|TBSラジオ]] [[ニュース探究ラジオ Dig]] 倉本さんに聴く [[2012年]]1月6日放送より</ref>。
主役の候補には高倉健、藤竜也、中村雅俊、緒形拳、西田敏行、田中邦衛などの名前があがったが一番情けなさそうな田中邦衛が主役に抜擢<ref>TBSラジオ DIG 倉本さんに聴く 2012年1月6日(金)</ref>。純による東京のガールフレンドに語りかけるナレーションが、物語の[[語り手]]となっている。純の「今日僕は…な訳で」、「…しており」、「…と思われ」という語り口が特徴。これは、同じく倉本脚本のドラマ『[[前略おふくろ様]]』における[[萩原健一]]のナレーションの手法を転用したものである<ref name="dokuhakup51">『獨白 2011年3月』p51 - 53。倉本は日活で契約ライターになったときに「ナレーションと回想は卑怯な手法」という考えを叩き込まれ、長くそれを守っていたが、山田太一のドラマ『それぞれの秋』(1973年)で普通にナレーションを使用しているのを見て「こういう手もありだな」と考え、『前略おふくろ様』で使用に踏み切ったという。</ref>。ガールフレンドに語りかける設定が無くなった続編でも、この口調だけは踏襲されている。倉本は『前略おふくろ様』で初めてナレーションの手法を使用した際に、その口調を[[山下清]]の『はだか放浪記』のスタイルから流用し、それが本作でもそのまま使われる形になった<ref name="dokuhakup51"/>。
 
主役の候補には高倉健、藤竜也、中村雅俊、緒形拳、西田敏行、田中邦衛などの名前があがったが一番情けなさそうな田中邦衛が主役に抜擢<ref>TBSラジオ DIG 倉本さんに聴く 2012年1月6日(金)</ref>。純による東京のガールフレンドに語りかけるナレーションが、物語の[[語り手]]となっている。純の「今日僕は…な訳で」「…しており」「…と思われ」という語り口がなどの特徴。これ的な口調は、同じ倉本脚本のドラマ『[[前略おふくろ様]]』におけで主役を演じる[[萩原健一]]によるナレーション手法を転用したものである<ref name="dokuhakup51">『獨白 2011年3月』p51 - 53。倉本は日活で契約ライターになったとき時代に「ナレーションと回想は卑怯な手法」という考えを叩き込まれ長くそれを守っていたが、[[1973年]]に制作された山田太一脚本のドラマ『[[それぞれの秋 (テレビドラマ)|それぞれの秋]](1973年)で普通にナレーションを使用しているのを見て「こういう手もありだな」と考え『前略おふくろ様』で使用に踏み切ったという。</ref>。ガールフレンドに語りかける設定が無くなった続編でも、この口調だけは踏襲されている。倉本は『前略おふくろ様』で初めてナレーションの手法を使用した際に、その口調[[山下清]]の『はだか放浪記』のスタイルから流用したがそれが本作でもそのまま使われる形になった<ref name="dokuhakup51"/>。
予算の総額は約6億円で、一回当たりの制作費は約2500万円であった<ref>オフィス・マツナガ『なぜフジテレビだけが伸びたのか』こう書房、1990年、p129。</ref>。ただし、倉本によると実際には一回当たり5000万円近くかかり、放映前の時点で赤字が積み上がったため、プロデューサーの中村敏夫が心痛から急病で入院することになったという<ref>『獨白 2011年3月』p184 - 185</ref>。連続ドラマでは東京の場面が多いがこれは東京と地方の対比を出したかったのと番組予算の問題のためである<ref>TBSラジオ DIG 倉本さんに聴く 2012年1月6日(金)</ref>。
*後のスペシャル化後はガールフレンドに語りかける設定は無くなったが、このスタイルは踏襲された。
 
予算総額は約6億円で、一回1話当たりの制作費は約25002,500万円であった<ref>オフィス・マツナガ『なぜフジテレビだけが伸びたのか』こう書房 1990年 p129</ref>。ただし、倉本によると実際には一回当1話あたり50005,000万円近くかかり、放前の時点で赤字が積み上がったため中村敏夫プロデューサーの中村敏夫が心痛から急病で入院することになったという<ref>『獨白 2011年3月』p184 - 185</ref>。連続ドラマでは東京の場面が多いがこれは東京と地方の対比を出し描きたかったことと前述番組予算問題のためである<ref>TBSラジオ DIG 倉本さんに聴く 2012年1月6日(金)<name="dig"/ref>。
 
=== SPドラマ ===