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したがって現代のセレマイトは、[[ディスコーディアニズム]]、[[ウィッカ|ウイッカ]]、[[グノーシス主義]]、[[サタニズム]]、[[セトの寺院|セティアニズム]]、[[ルシフェリアニズム]]など、二つ以上の宗教を実践している場合もある<ref name="EMWNP"/>。多くのセレマ信者は(クロウリー自身がその最たる例だが)セレマと他の霊的思想体系との相関関係を認識している。つまり多くの人は[[錬金術]]、[[占星術]]、[[カバラ]]、[[タントラ教|タントラ]]、[[タロット]]、[[ヨーガ]]などの他の伝統の方法と実践を自由に取り入れている<ref name="EMWNP"/>。例えば[[ヌイト]]と[[ハディート]]は、[[道家]]の[[道 (哲学)|道]]と[[徳#中華文明における徳|徳]]、ヒンドゥー・タントラの[[シャクティ]]と[[シヴァ]]、[[仏教]]の[[空 (仏教)|空]]と[[菩提心]]、カバラの[[生命の樹#セフィロトの樹|アイン・ソフ]]と[[生命の樹#セフィロトの樹|ケテル]]に対応するものと考えられている<ref>Crowley, Aleister. "777 Revised" in ''The Qabalah of Aleister Crowley''. New York: Samuel Weiser, 1973. ISBN 0-87728-222-6</ref>。
 
[[銀の星|A∴A∴]]や[[東方聖堂騎士団|OTO]]など、本来のクロウリーの体系に忠実であると主張している団体もあるが、近年、OTOのアメリカ合衆国のグランドロッジの現[[グランドマスター (フリーメイソン)|グランドマスター]]は、裏付けとなる論拠なしに「聖ラブレーは風刺や小説という道具立てを使って現実の人間社会に役に立つ青写真とするつもりはなかった」と主張し、「ラブレー的セレマ」を「無益な気晴らし」として退けた<ref>National Grand Master General Sabazius X°. [http://www.hermetic.com/sabazius/SbSpeech6.htm Address delivered by National Grand Master General Sabazius X° to the Sixth National Conference of the U.S. O.T.O. Grand Lodge], August 10, 2007</ref>。この意見はすぐに論駁された<ref>Miller, Jason. [http://www.horusmaat.com/silverstar/SILVERSTAR8-PG32.htm Rabelaisian Rebuttal] in ''Silver Star: A Journal of New Magick'', Issue 8, Fall Equinox, 2007, p. 32</ref>。
 
[[ソロール・ネマ]](後述)、[[ケネス・グラント]]、[[Amado Crowley | アマド・クロウリー]]など、自分たちはセレマイトであると考えている他の団体や人物は、クロウリーの体系はセレマの顕現の可能性のひとつにすぎないとして独自の体系を作った<ref>Evans, Dave. ''The History of British Magick After Crowley'', pp. 229-284. Hidden Publishing. ISBN 978-0-9555237-0-0</ref>。それらの中には、ある意味では『法の書』を受け入れているが、それ以外のクロウリーの“霊感を受けた”書物や教えを認めていない団体や個人もある。また、クロウリーの魔術技法、倫理、神秘主義、宗教思想など、彼の全体的な体系の特定の面のみを採用し、その他は無視している団体や個人もある。