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--[[利用者:Oiau|Oiau]]([[利用者‐会話:Oiau|会話]]) 2012年10月11日 (木) 04:39 (UTC)
=== SL急行 (大井川鐵道)の加筆 ===
'''SL急行'''(エスエルきゅうこう)とは、[[大井川鐵道]]が[[大井川鐵道大井川本線|大井川本線]][[新金谷駅]](当初は[[金谷駅]]) - [[千頭駅]]間にて[[1976年]]([[昭和]]51年)[[7月9日]]から運行している、[[蒸気機関車]]牽引による[[急行列車]]の総称である。
==== 運行形態 ====
本列車は「'''かわね路号'''」として運転を開始したが、[[1990年]](平成2年)[[3月10日]]のダイヤ改正および3往復設定に伴い、「'''南アルプス号'''」や愛称のない臨時SL急行としての列車も運行されていた。しかし、[[2011年]](平成23年)[[10月1日]]のダイヤ改正で、愛称は「かわね路号」に統一された。これらのほか、[[1987年]](昭和62年)[[7月25日]]より[[日本ナショナルトラスト]]所有の車両による列車も運転されており、こちらは「'''トラストトレイン'''」として、年に数回運行されている。
冬期以外ほぼ毎日運行される。基本的には1往復だが、夏休みなどの多客期には2往復または3往復が運行されることもある。
乗車に際しては、SL急行券(大人560円・小人280円)の購入が必要で、全席[[座席指定席|指定]]となっているが、満席の場合は、立席での乗車も可能である。[[2005年]](平成17年)頃から、通勤通学客に配慮して、定期乗車券所有者の急行料金が免除となった。
本列車が運転を開始してから、長らく転車台が[[千頭駅]]にしかなかったため、下り金谷発千頭行き列車の蒸気機関車は前向き、上り千頭発金谷行き列車の蒸気機関車はバック運転で客車を牽引していた<ref>ただし、C56 44は営業運転開始当初、当時の鉄道法規ではバック運転時の最高速度が35km/hに制限されていたため、千頭駅構内の転車台で方向転換し、上下列車とも前向きで客車を牽引していた。[[金谷駅]]到着後、再度方向転換するために千頭駅に回送され、[[新金谷車両区]]に回送されていた。1987年3月の法規改正により、バック運転時の最高速度が45km/hに上げられたことから、上り列車はバック運転で客車を牽引するようになった。</ref>。2011年[[10月7日]]から[[新金谷駅]]([[新金谷車両区]])に設置された転車台が運用開始したことに伴い、上り列車の蒸気機関車についても前向きでの客車の牽引が開始されるとともに、千頭駅の転車台についても常時運用するようになった。これに先立ち、同年10月1日から本列車は、新金谷 - 千頭間の運転となった。また、金谷駅からの利用者のため、下り新金谷発千頭行き列車は新金谷駅では金谷駅から当駅止まりの区間列車と接続を受けて発車する形となり、本列車運転日のみ運転する区間列車も設定された。
なお、新金谷駅の転車台が運用開始する以前については、通常の運行では、下り列車の蒸気機関車は前向き、上り列車の蒸気機関車はバック運転で客車を牽引していた。ただし、テレビ番組や書物の写真の撮影、特別列車の運行などのために、千頭駅構内の転車台で方向転換をし、上下列車とも前向きで客車を牽引した場合もあった。この場合、その次の運行では、上下列車ともバック運転で客車を牽引し、そのまた次の運行では、通常の運行形態(下り列車の蒸気機関車は前向き、上り列車の蒸気機関車はバック運転)に戻っていた。
==== 使用車両 ====
===== 牽引機関車 =====
* [[国鉄C10形蒸気機関車#保存機|C10 8]]
* [[国鉄C11形蒸気機関車|C11 190]]
* C11 227
* [[国鉄C12形蒸気機関車|C12 164]] (日本ナショナルトラスト所有。[[休車]]中)
* [[国鉄C56形蒸気機関車#C56 44|C56 44]]
====== 過去の牽引機関車 ======
* C11 312
===== 補助機関車 =====
* [[大井川鐵道E10形電気機関車|E101]]
* E102
* [[大阪窯業セメントいぶき500形電気機関車|ED501]]
C10 8、C11 227は客車が客車が5両編成以上である場合、C12 164、C56 44は客車が4両編成以上である場合、C11 190は客車が6両編成以上である場合連結される。通常は最後尾に連結されるが、展望車を連結して運行する際は、蒸気機関車の次位に連結されることもある。また、蒸気機関車の状態によっては、客車の両数に関係なく連結されることもある。
===== 客車 =====
大半が[[日本国有鉄道]](国鉄)から譲り受けたものである。これらは、戦前から戦後にかけて製造された旧形客車で、蒸気機関車全盛時代に使用された客車を、ほとんど無改造のまま使用しており、往年の客車列車の雰囲気を色濃く残している。そのため、昭和初期から中期を舞台にした映画やドラマのロケーションに使用されることも多い。客車は最短3両編成、最長7両編成である。
車両番号は以下のとおり。
* [[国鉄オハ35系客車|オハフ33 215]](千頭方にテールマークあり)
* オハフ33 469
* [[国鉄オハ35系客車|オハ35 22]]
* オハ35 149
* オハ35 435(新金谷方にテールマークあり)
* オハ35 459
* オハ35 559
* オハ35 857
* [[国鉄スハ43系客車|オハ47 81]](TR23台車を装備した純然たるオハ47形はこの1両のみ)
* オハ47 380(オハ46形から改形式されたが台車はTR47のままである)
* オハ47 398(同上)
* オハ47 512(同上)
* スハフ42 184
* スハフ42 186
* スハフ42 286
* スハフ42 304
下記の3両は、日本ナショナルトラストの所有で、(C12 164とともに)原則的にトラストトレインで使用される。
* スハフ43 2
* スハフ43 3
* [[国鉄60系客車|オハニ36 7]]
下記の3両は、[[西武鉄道]]から譲り受けた[[西武501系電車|サハ1501形電車]]を改造した客車で、主に団体用として使用される。
* [[大井川鐵道スイテ82形客車|ナロ80 1]](お座敷車)
* ナロ80 2(お座敷車)
* [[大井川鐵道スイテ82形客車|スイテ82 1]]([[展望車]])
==== 停車駅 ====
2012年9月1日ダイヤ一部改正による停車駅は以下のとおり(下り1号のみ[[下泉駅]]の停車が復活)。
* 下り - [[新金谷駅]] → [[家山駅]] → [[下泉駅]](1号のみ)→ [[千頭駅]]
* 上り - [[千頭駅]] → [[川根温泉笹間渡駅]] → [[家山駅]] → [[新金谷駅]]
現在の停車駅は、転車台の運用を開始した2011年10月1日ダイヤ改正以降のもの。なお、2011年10月1日ダイヤ改正以前の旧停車駅は以下のとおり。
* [[金谷駅]] - [[新金谷駅]] - [[家山駅]] - ※[[川根温泉笹間渡駅]] - [[下泉駅]] - [[駿河徳山駅]] - [[千頭駅]]
※川根温泉笹間渡駅には、上り千頭発金谷行き列車のみ停車していた。
==== 沿革 ====
* [[1975年]]([[昭和]]50年)[[11月22日]] - C11 227が入線。
* [[1976年]](昭和51年)[[7月9日]] - C11 227、オハフ33 215・469、オハ35 149による「かわね路号」で運転開始。
* [[1978年]](昭和53年)8月 - オハ35 435が入線。
* [[1979年]](昭和54年)6月25日 - C56 44が[[タイ王国|タイ]]から帰国。
** [[6月29日]] - C56 44が入線。
* [[1980年]](昭和55年)1月 - お座敷車ナロ80 1が入線。
** [[1月29日]] - C56 44が営業運転開始(当初はタイ国鉄仕様)。
** 4月 - C56 44が可能な限り国内仕様に戻される。
** 5月上旬 - 国内仕様に戻されたC56 44が本格的に営業運転開始。
** [[7月20日]] - 千頭駅に転車台が設置される。
** [[11月12日]] - 千頭駅の転車台が運用開始。
* [[1982年]](昭和57年)[[10月14日]] - 展望車スイテ82 1が入線。
* [[1983年]](昭和58年)[[9月23日]] - 雑誌『鉄道ジャーナル』200号を記念し、C11 227が『[[サロンエクスプレス東京]]』を牽引。
* [[1984年]](昭和59年)[[8月29日]] - スハフ42 184・286、オハ47 81が入線。
* [[1985年]](昭和60年)[[12月25日]] - お座敷車ナロ80 2が入線。
* [[1986年]](昭和61年)7月9日 - 運転開始10周年を迎える。
** [[10月21日]] - スハフ43 2・3が入線。
* [[1987年]](昭和62年) - オハ47 512・380・398が入線。
** 2月 - C12 164が日本ナショナルトラスト所有になる。
** [[7月25日]] - C12 164、スハフ43 2・3、オハニ36 7による「トラストトレイン」が運転開始。
* [[1988年]](昭和63年)[[2月19日]] - C11 312が入線
** [[7月23日]] - C11 312が営業運転開始。
* [[1990年]](平成2年)[[3月10日]] - ダイヤ改正により、本列車が3往復設定され、冬期以外ほぼ毎日運行されるようになる。これにより、「南アルプス号」としての列車や愛称のない臨時SL急行としての列車も運行されるようになる。
* [[1992年]](平成4年)11月 - スハフ42 186・304
* [[1994年]](平成6年)[[4月24日]] - C10 8が入線。
** 7月9日 - 運転開始18周年を迎えたことにより、C11 227+C12 164の重連運転を実施。上り列車はC11 227が前向き、C12 164がバック運転の反向重連。
* [[1996年]](平成8年)7月 - 運転開始20周年を迎える。
* [[1997年]](平成9年)7月25日 - 「トラストトレイン」が運転開始10周年を迎える。
** [[10月14日]] - C10 8が営業運転開始。同機+C11 227の重連運転を実施。
* [[2001年]](平成13年)[[6月24日]] - C11 190が入線。
** [[7月15日]] - 運転開始25周年を迎えたことにより、C10 8+C11 227+C12 164の三重連運転を実施。
* [[2002年]](平成14年)7月25日 - 「トラストトレイン」が運転開始15周年を迎える。
* [[2003年]](平成15年)[[7月19日]] - C11 190が営業運転開始。
** [[12月17日]] - C56 44がボイラー老朽化のため休車となり、千頭駅で保管される。
* [[2005年]](平成17年)5月 - C12 164が自動列車停止装置 (ATS) 未設置のため休車となり、新金谷車両区で保管される。
* [[2006年]](平成18年)[[7月9日]] - 運転開始30周年を迎える。
** [[9月]] - 新金谷車両区にてC56 44の再整備が開始される([[部品取り#鉄道車両の場合|部品取り車]]C12 208のボイラーを流用)。
* [[2007年]](平成19年)[[9月8日]] - C11 312が老朽化のため営業運転終了。以後、部品取り車となる。
** [[10月7日]] - C56 44がタイ国鉄仕様で営業運転再開。
* [[2009年]](平成21年)[[9月9日]] - C11 190牽引による特別列車「銀河鉄道999号」運転。上下列車とも前向きで客車を牽引した。
* [[2010年]](平成22年)9月 - C56 44が定期検査に合わせ、国内仕様に戻される。
* [[2011年]](平成23年)1月29日 - 国内仕様に戻されたC56 44が、運転再開。
** 6月頃 - 新金谷駅に転車台を新設する工事が開始される。
** 7月9日 - 運転開始35周年を迎える。
** [[10月1日]] - 新金谷駅転車台運用開始に伴う、ダイヤ改正を実施。運転区間が新金谷 - 千頭間に変更された。また、愛称も「かわね路号」に統一された。
** [[10月7日]] - 新金谷駅転車台運用開始により、上り列車の蒸気機関車も原則前向きで客車を牽引するようになる。
** [[10月8日]] - 「SLフェスタ2011」開催にあわせて、C11 190+C56 44の重連運転を実施。
** [[10月9日]] - 「SLフェスタ2011」開催にあわせて、C11 190+C10 8の重連運転(上りはC10 8+C11 190)を実施。
==== 脚注 ====
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<references/>
==== 参考文献 ====
* [[JTBパブリッシング]]『現役蒸気機関車のすべて』p.101 - 102
* [[イカロス出版]]『蒸気機関車EX』2011 Vol.6 p.109、113
==== 関連項目 ====
* [[蒸気機関車牽引列車]]
* [[動態保存中の蒸気機関車]]
* [[日本の蒸気機関車史]]
--[[利用者:Oiau|Oiau]]([[利用者‐会話:Oiau|会話]]) 2012年10月23日 (火) 03:35 (UTC)
== お久しぶりです。 ==
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