「中東の民族の一覧」の版間の差分
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有史以来、[[中東]]に存在してきた[[民族]]の一覧。
中東という地域概念の範囲は一定ではないが、ここでは、[[イラン]]から[[カフカス]]、[[西アジア]]([[アナトリア半島|アナトリア]]、[[イラク]]、[[シリア地方|歴史的シリア]]、[[アラビア半島]])、[[北アフリカ]]([[エジプト]]、[[マグリブ]]諸国、[[エチオピア]])を中心とした地域に関して述べ、21世紀までに消滅した民族も中東に歴史上存在した民族として含める。
== [[言語]]と[[民族]]、[[宗教]] ==▼
[[アラビア人]]のように、[[イスラム教]]の拡大と共に[[先住民族]]を[[同化]]していった例や(民族宗教、宗教民族的な面)、古代の[[ヘブライ人]]のように固有の言語を持たず、居住地の言語を取り入れながら[[漂泊]]した集団もあるので、民族の[[系統]]([[血統]])と[[言語]]は必ずしも一致する訳ではない。古代[[イスラエル人]]のように多くの民族と通婚し次第に文化・[[信仰]]面での一体性を失っていった集団や、[[コプト正教会]]のように民族([[古代エジプト人]])としての建前は失われながら一体性を保ちつづける集団や、現代[[ユダヤ人]](ユダヤ教徒)のように固有の土地や言語を失いながらも、[[聖典]]によって一体性を保ったため、奇跡的な帰還と言語の復興を成し遂げた集団も存在する。▼
中東地域は民族の十字路と呼ばれるように、[[中央アジア]]、[[南アジア]]、[[ヨーロッパ]]など周辺の地域との間で民族の移動と交流が盛んに行われており、中東と周辺地域との関連を抜きに民族集団の形成を考えることはできない。
世界的に見ると多くの場合、民族の枠組みは[[言語]]や[[文化]]の同質性によって定義されるが、この地域においては[[アブラハムの宗教]]([[ユダヤ教]]、[[キリスト教]]、[[イスラム教]]などの[[唯一神教]])や印欧系宗教([[ヒッタイト]]の信仰、[[ミトラ教]]、[[ゾロアスター教]]、[[仏教]]など)の発祥地でもあり、民族の枠組みと特定の[[宗教]]・[[宗派]]を信仰する宗教集団、宗教共同体の枠組みとの間に密接な関係があることは中東の諸民族の重要な特徴である。
▲中東の民族を見ると、[[アラ
== 中東の民族の一覧 ==
ここでは、便宜的に言語の系統によって分類する。
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***[[ミタンニ]]人
***[[ロマ]]([[ジプシー]])
**[[
***[[ヒッタイト]]人
***[[リディア]]人
**[[イラン語派]]系
***
***[[スキタイ]]人
***[[ペルシア人]]
***[[バルーチ人]]
***[[ロル人]]、[[バフティヤーリー人]]
***[[クルド人]]
****[[ザザ人]]
**アルメニア語派系
***[[アルメニア人]]
**ギリシャ語派系
***[[ギリシャ人]]
****[[ポントス人]]
**[[イタリック語派]]系
***[[ローマ人]]
31 ⟶ 49行目:
*[[カフカス諸語]]系
**[[チェルケス人]]([[アディゲ人
**[[グルジア人]]
**[[ラズ人]]
*[[テュルク諸語]]系
**[[トルコ人]]([[テュルク]])
**[[アゼルバイジャン人]](アゼリー人)
**[[トルクメン人]]
*[[アフロ・アジア語族]]系
45 ⟶ 68行目:
***[[アラム]]人
****[[現代アラム語]]話者([[アッシリア人]]、[[ユダヤ人]])
***
***[[マルタ]]人
**[[クシ語派]]
***[[ソマリ人]]
**[[ベルベル語派]]
***[[ベルベル人]]
**[[チャド語派]]
**[[エジプト語派]]
***[[古代エジプト人|エジプト人]]
****[[コプト語]]典礼使用者([[コプト正教会|コプト正教徒]])
=== 聖書に登場する民族、国 ===
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