「JR北海道キハ261系気動車」の版間の差分

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|営業最高速度 = 130km/h
|減速度(通常) = 4.4km/h/s
|最大寸法 =
|編成定員 = 204名(4両編成)
|機関出力 = 460ps/2100rpm ×2基 / 両<br />N-DMF13HZH形機関(基本番台)<br />N-DMF13HZJ形機関(1000番台)
|車体材質 = [[ステンレス鋼|ステンレス]]
|駆動方式 = [[気動車・ディーゼル機関車の動力伝達方式#液体式(流体式)|液体式]](N-DW16A形)
|変速段 = 変速1段・直結4段 パワーオン制御付  最終減速比1.860
|台車形式 = 軸梁式[[鉄道車両の台車史#ボルスタレス台車|ボルスタレス]]式([[蛇行動#ヨーダンパ|ヨーダンパ]]付)<br />(N-DT261形・N-TR261形)
|ブレーキ方式 = [[電気指令式ブレーキ|電気指令式]][[空気ブレーキ]]<br />([[エンジンブレーキ|機関ブレーキ]]・[[排気ブレーキ]]併用)
|保安装置 = [[自動列車停止装置#ATS-S改良形(ATS-Sx形)|ATS-SN]]<br />[[自動列車停止装置#ATS-Dx (DN・DK) 形|ATS-DN]]
|メーカ = [[富士重工業]]<small>(基本番台)</small><br />[[川崎重工業車両カンパニー|川崎重工業]]・[[新潟トランシス]]・<br />[[北海道旅客鉄道苗穂工場]]<small>(1000番台)</small>
|備考全幅 = [[名寄駅]]以北は[[振り子式車両#空気ばね式|車体傾斜装置]]を停止<br />(最高速度95km/h)
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本系列の最初のグループ(基本番台)は宗谷本線の高速化事業にあわせて開発された。これはJR北海道と[[北海道]]ほか沿線自治体が出資する[[第三セクター]]「[[北海道高速鉄道開発]]」を事業主体とし[[旭川駅]] - [[名寄駅]]間の線路改良工事と車両の保有を行うもので、線路改良工事は[[1997年]]に着工され[[2000年]]に竣工した。本系列は[[2000年代のJRダイヤ改正#3月11日|同年3月11日のダイヤ改正]]より、[[札幌駅]] - [[稚内駅]]間の特急「[[宗谷 (列車)|スーパー宗谷]]」で営業運転を開始した。
 
大出力の[[ディーゼルエンジン]]と前述の車体傾斜装置を搭載し、最高速度130km/h運転および曲線通過速度の向上<ref>宗谷本線の名寄-稚内間では地上設備が未改良のため、この区間は車体傾斜装置を停止させて走行し、最高速度も95km/hとなる。</ref>を可能とした本系列の投入により、札幌 - 稚内間の所要時間は以前の旧[[急行列車|急行]]「宗谷」などで約5時間50分を要していたところが、最速4時間58分にまで大幅に短縮された。全14両が製造され、運用中である。
 
[[2006年]]には[[国鉄キハ183系気動車|キハ183系気動車]]の老朽化に伴う置き換えおよび[[石勝線]]系統の特急列車高速化のため、一部の仕様を変更した'''1000番台'''が製造され、翌[[2000年代のJRダイヤ改正#10月1日|2007年10月1日のダイヤ改正]]より、札幌駅 - [[帯広駅]]間の特急「[[とかち (列車)|スーパーとかち]]」で運用されている。
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=== 走行装置 ===
{{Sound|JR hokkaido kiha261 supersoya No.2 kiha261-102 sapporo.ogg|JR北海道 キハ261-102の走行音 3032D スーパー宗谷2号|(函館本線岩見沢-札幌間、2001年1月2日)}}
設計段階において、[[函館本線]]内(札幌 - 旭川間)で[[JR北海道785系電車|785系電車]]([[エル特急]]「[[スーパーカムイ (列車)#スーパーホワイトアロー|スーパーホワイトアロー]]」)と併結運転を行う構想があったことから、785系電車と同等の走行性能を確保すべく、駆動機関は定格出力 460ps/2,100rpmの [[DMF13系エンジン (2代)|N-DMF13HZH形]][[ディーゼルエンジン]]を各車に2基、キハ260形100番台には1基を搭載する。[[トルクコンバータ|液体変速機]]は変速1段・直結4段、パワーオン制御([[自動車]]の[[半クラッチ]]と類似の機構)付きの N-DW16A形である。基本の4両編成での定格出力は 3,220ps(約 2,400kW)に達する。
 
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正面の[[方向幕#ヘッドマーク|愛称表示器]]は幕式<ref>この幕には通常1000番台が運用に入らない「[[おおぞら (列車)|スーパーおおぞら]]」・「[[宗谷 (列車)|スーパー宗谷]]」・「[[サロベツ (列車)|サロベツ]]」といったヘッドマークも用意されており、[[札幌運転所]]などの一般公開で披露されることがある。</ref>だが、側面の[[方向幕|行先表示器]]は3色[[発光ダイオード|LED]]式に変更され、列車名・行先・号車表示・設備表示を一体で表示する。
 
{{Double image stack|right|JRN DC261-1000 Engine N-DMF13HZJ 20071018 001.jpg|JRN DC261-1000 Truck N-DT261A 20071018 001.jpg|240|上:キハ260形(1300番台)の<br />主機関 N-DMF13HZJ形|下:キハ260形(1300番台)の<br />N-DT261A形台車<br />(2007年10月 / 帯広駅)}}
駆動機関は定格出力 460ps/2100rpm の N-DMF13HZJ形にマイナーチェンジされ、燃焼効率を向上させ[[排気ガス|有害排出物]]の低減を図っている。運用区間の[[石勝線]]には、[[トマム駅]]付近の標高543mをサミットとする最急12‰の長距離連続勾配が存在するため、機関は全車とも2基搭載としている。変速機は基本番台と同一の N-DW16A形である。[[鉄道車両の台車|台車]]は[[軸受]]の設計を変更し、140km/h走行対応とした N-DT261A 形とされた。
 
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:: 札幌方の車両端部に簡易運転台を設ける。これは[[車両基地]]等での入換時にのみ使用されるもので、[[自動列車停止装置|ATS]]などの保安装置を装備していないため本線上での運転はできない。
; SE-100編成(101 - 104)
: 基本編成の札幌方に使用する編成で、キハ260形 + キハ261形の2両で構成される。各形式とも、1998年に1両(101)、1999年に2両(102, 103)、2001年に1両(104)が製造された。
:; キハ260形100番台(M1)
:: 中間に組成される普通車(51席)で、座席は緑色。車掌室や移動制約者対応の諸設備を備え、洋式トイレ・洗面所と一部の座席を[[車椅子]]対応としている。
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初年度は13両(2006年に4両、2007年に9両)が製造され、[[2007年]]10月から特急「スーパーとかち」で使用を開始した。2009年10月のダイヤ改正で「スーパーとかち」の増発に対応するため、同年に増備車8両が製造されている<ref>{{PDFlink|[http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2009/090708-1.pdf JR北海道Webサイト プレスリリース(2009年7月8日付)]}}</ref><ref>[http://railf.jp/news/2009/08/27/113800.html キハ261系1000番台増備車が苗穂工場から出場] - 『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』[[交友社]] railf.jp鉄道ニュース 2009年8月26日</ref>。
 
[[2013年]]には新たに6両が増備された。これは、[[2011年]]5月に石勝線で発生した[[日本の鉄道事故 (2000年以降)#石勝線特急列車脱線火災事故|脱線火災事故]]で廃車となった[[JR北海道キハ283系気動車|キハ283系]]6両の代替として製造されたもので、構体製造を川崎重工業が、それ以外を新潟トランシスが担当した<ref>[http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2012/10/jrjr261.html JR貨+JR+JR北キハ261系構体輸送] - 鉄道ホビダス [[ネコ・パブリッシング]] RMニュース 2012年10月31日</ref>。[[2012年]]10月30日から31日にかけて、構体が川崎重工業兵庫工場から新潟トランシス新潟事業所へ<ref>[http://railf.jp/news/2012/10/31/090000.html キハ261系の構体輸送が行なわれる] - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2012年10月31日</ref>、2013年6月15日から18日にかけて新潟トランシス新潟事業所から[[札幌運転所]]へそれぞれ[[車両輸送#甲種輸送|甲種輸送]]された<ref>[http://railf.jp/news/2013/06/17/130000.html キハ261系1000番台6両が甲種輸送される] - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2013年6月17日</ref>。
 
2013年11月29日には、2015年度から2016年度にかけてキハ261系28両を新製し、キハ183系の一部を置き換える予定であることが報じられた<ref>[http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/507045.html JRJR北海道、1616年度までに8888車両導入  安全対策へ追加投資] - [[北海道新聞]] 2013年11月29日</ref><ref>[http://sankei.jp.msn.com/life/news/131129/trd13112900560000-n1.htm 新ディーゼル車導入へ JR JR北海道、老朽化対策] - [[産経新聞]] 2013年11月29日</ref>。
 
; ST-1100編成(1101 - 1104)
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<gallery widths="180" style="font-size:90%; margin:1em 0em 2em 3em;">
Image:JRH kiro261-1101 20071018.jpg|キロ261形1100番台<br />(キロ261-1101 帯広駅)
Image:JRH kiro261-1102 interior 20090408.jpg|キロ261形1100番台 車内<br />(キロ261-1102 帯広駅)
Image:JRH kiha260-1101.JPG|キハ260形1100番台<br />(キハ260-1101 新得駅)
Image:DC260-1102 syanai.jpg|キハ260形1100番台 車内<br />(キハ260-1102 帯広駅)
Image:JRH kiha260-1201.JPG|キハ260形1200番台<br />(キハ260-1201 新得駅)
Image:JRH kiha261-1201.JPG|キハ261形1200番台<br />(キハ261-1201 新得駅)
Image:JRH kiha260-1305.JPG|キハ260形1300番台<br />(キハ260-1305 新得駅)
</gallery>
 
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27両全車を[[札幌運転所]]に配置し、以下の列車・区間で運用される。
 
* 特急「[[とかち (列車)|スーパーとかち]]」(札幌駅 - 帯広駅):1 - 10号
* 「[[ホームライナー]]」([[手稲駅]] - 札幌駅):回31D