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'''Windows Update'''(ウィンドウズ アップデート)はMicrosoft Updateの機能のうちWindows関連のみに限定されたものである。具体的にはWindows自身やWindowsに含まれるソフトウェア([[Internet Explorer]]や[[Windows Media Player]]など)、デバイスドライバの更新を行える。
 
[[2006年]][[7月]]から、Windows Updateは[[Microsoft Windows XP|Windows XP]]及びその後継の[[オペレーティングシステム|OS]]の標準の更新サービス、Microsoft Updateはオプションのサービスという扱いになった。
 
== 概要 ==
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Windows Updateが最初に公開されたのは、[[Microsoft Windows 98|Windows 98]]の発売時である。このときからWindows Updateは幾度かのバージョンアップを経ている。
 
[[2002年]]、マイクロソフトは[[Software Update Services]]を公開した。これはセキュリティパッチのダウンロードと配布を行うサーバコンポーネントであり、[[Microsoft Windows 2000|Windows 2000 Server]]に導入できる。また、Windows 2000 Service Pack 3では[[Background Intelligent Transfer Service|BITS]]が追加された。これはクライアント側のコンポーネントで、バックグラウンドでセキュリティアップデートを自動的にダウンロードしWindowsに適用するもので、[[Microsoft Windows XP|Windows XP]]では「自動更新」と呼ばれている。
[[2002年]]、マイクロソフトは[[Software Update Services]]を公開した。
これはセキュリティパッチのダウンロードと配布を行うサーバコンポーネントであり、[[Microsoft Windows 2000|Windows 2000 Server]]に導入できる。また
、Windows 2000 Service Pack 3では[[Background Intelligent Transfer Service|BITS]]が追加された。これはクライアント側のコンポーネントで、バックグラウンドでセキュリティアップデートを自動的にダウンロードしWindowsに適用するもので、[[Microsoft Windows XP|Windows XP]]では「自動更新」と呼ばれている。
 
[[2004年]]後半、[[Microsoft Windows XP|Windows XP]]用にWindows Update 5が公開された。ここでは、Windows XP Service Pack 2やその他いくつかのアプリケーションに対してメジャーバージョンアップが公開された。<!-- Windows XP Service Pack 2は、[[ブロードバンドインターネット接続]]を持たない利用者のためにマイクロソフトのウェブサイトからCDの注文を受け付けている。[http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/sp2/default.mspx] -->
 
[[2005年]]にMicrosoft Updateのベータが公開された。Windows Updateの対象はWindows OSのみだったが、Microsoft Updateではマイクロソフトのほかの製品群にも対応し、新たに[[Microsoft Office]] (Office(Office XP/2003)2003)と[[Microsoft SQL Server]]のアップデートを提供した。
 
[[2005年]][[7月]]、Windows XPと[[Microsoft Windows Server 2003|Windows Server 2003]]でのMicrosoft UpdateとWindows Updateの利用にあたって正規Windows推奨プログラム ([[Windows Genuine Advantage]])の適用が要求されるようになった。
 
[[2006年]]、Microsoft Updateで[[Windows Defender]]の配布を開始した。
 
[[2007年]]、[[5月9日]]に配布が開始された更新[[プログラム (コンピュータ)|プログラム]]を、Vista以前の[[Microsoft Windows|Windows]]でダウンロードした場合、[[CPU]]の使用率が異常に上昇したり、インストールしたはずのプログラムが「更新済み」と見なされない不具合が起きた。この問題については、[[5月29日]]付の公式文書にて、対応策が発表されている[http://support.microsoft.com/kb/937383/ja]
 
[[2011年]][[8月]]中盤、Windows Update バージョン4 (v4) の閉鎖に従い現行のバージョン6 (v6) にリダイレクトされる事案が発生。以前よりOSの判定でv6からv4にリダイレクトされる設定であったので、結果的に2つのページを行き来するループ現象に陥った。これによりWindows NT/98/Meなどのアップデートが事実上不可能となってしまった。
 
[[2011年]][[8月]]中盤、Windows Update バージョン4 (v4) 4(v4)の閉鎖に従い現行のバージョン6 (v6) 6(v6)にリダイレクトされる事案が発生。以前よりOSの判定でv6からv4にリダイレクトされる設定であったので、結果的に2つのページを行き来するループ現象に陥った。これによりWindows NT/98/Meなどのアップデートが事実上不可能となってしまった。
=== Windows Vista以降 ===
<!--{{Main|Windows Update}}-->
[[Microsoft Windows Vista|Windows Vista]]、および[[Microsoft Windows 7|Windows 7]]、[[Microsoft Windows 8|Windows 8]]では、Windows Updateは[[ウェブアプリケーション]]ではなくなり、その機能は全て[[コントロールパネル (Windows)|コントロールパネル]]に吸収された。更に[[Windows Defender]]の定義ファイルの更新、[[Windows Mail]](Windows Vistaのみ)の[[スパム (メール)|ジャンクメール]]フィルタの更新なども行われる。
 
Windows XP Service Pack 2以降の利用者のWindows Updateに対する共通する鬱憤として、自動更新がバックグラウンドで実行された後、10分おきに再起動が要求されるというものがあった<ref name="atwood">{{citeCite web
|url=http://www.codinghorror.com/blog/archives/000294.html
|title=XP Automatic Update Nagging
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Microsoft Updateは相変わらずオプションであり、標準では使用されない状態になっている。
 
Windows Vista以降のWindows Updateは、Windowsのシステムファイルの更新に「[[トランザクションNTFS|Transactional NTFS]]」と呼ばれる機能を使う。更新中に予期せぬ[[シャットダウン]]が行われた場合に、Windowsが元の状態に戻すことを支援する機能であり、ファイルシステムへの一連の変更が分解不能(アトミック)な操作である、すなわち中途半端な状態のままで終わることがないということを保障するものである<ref name="filecab">{{citeCite web
|url=https://blogs.technet.com/filecab/articles/457811.aspx
|title=NTFS Beta Chat Transcript (JulyTranscript(July 12, 2006)2006)
|date=2006年7月12日
|accessdate=2006年9月22日
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== 論争と代案 ==
Microsoft Updateの利用に[[Windows Genuine Advantage]](正規 Windows 推奨プログラム)が必要なことが、[[プライバシー権]]([[幸福追求権]])との関係で論争を生んでいる。正規のWindows XPの複製を保持している場合、更新時に利用者のコンピュータを分析・特定する。逆に海賊版であった場合、通常より安価に正規品を購入できる機会が提供される。マイクロソフトは公式に、自動的なセキュリティの更新にWGAの認証を必要としないことを述べている。始めのうちは、パッチが当てられていないシステムの存在は海賊版の存在より損害が大きいという世論にマイクロソフトは押されていると思われ、WGAの認証をしないシステムでもWindows Updateを通じてのセキュリティ更新を受けられると信じられていた。しかしそうでない場合があったのである<ref>{{citeCite web
|url=http://www.informationweek.com/story/showArticle.jhtml?articleID=187200796
|date=2006年5月5日
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|title=Microsoft: Users May Have To Prove Legal Windows Use
|language=英語
}}</ref><ref>{{citeCite web
|url=http://support.microsoft.com/kb/905474/|title=Description of the Windows Genuine Advantage Notifications application (KB905474application(KB905474, released April 2006)2006)
|publisher=Microsoft
|accessdate=2006年9月2日
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* [http://update.microsoft.com/microsoftupdate/ Microsoft Update]
* [http://update.microsoft.com/windowsupdate/ Windows Update 6]
* [http://blogs.technet.com/mu/default.aspx Windows Update Teamのブログ] (英語)
* [http://www.microsoft.com/japan/windowsserversystem/updateservices/default.mspx Windows Update Server Services]