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'''サリン''' (sarin) は、[[19381902年]]に合成され[[1938年]]以降[[ナチス・ドイツ]]下で開発された[[有機リン化合物]]で[[神経ガス]]の一種。正式名称、'''イソプロピルメタンフルオロホスホネート'''。
 
== 概要 ==
サリンという名は、ナチスのサリン開発に携わった[[ゲルハルト・シュラーダー|シュラーダー]] ('''S'''chrader)、[[オットー・アンブローズ|アンブローズ]]('''A'''mbros)、リューディガー ('''R'''üdiger)、ファン・デア・リンデ (Van der L'''in'''de) の名前を取って名付けられた。合成成分から'''イソプロピルメタンフルオロホスホネート'''とも言われる。 [[VXガス]]と同じで、[[コリンエステラーゼ阻害剤]]として作用する。
 
本来は[[有機リン]]系[[殺虫剤]]を開発する過程で発見された物質であるが、[[毒性]]があまりにも強力で危険なことから、実質的には軍事上の[[化学兵器]]以外の用途はない。
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== 歴史 ==
サリンはもともとは1902年にすでに合成されていたが、当初その毒性は知られていなかった。毒性に最初期に着目したのは[[ナチス]]・[[ドイツ]]軍で、[[第二次世界大戦]]中に量産を計画するがナチスは敗戦までに7000トン以上の「サリン」を貯蔵していたにもかかわらず、終戦まで一度も使うことはなかった。[[アドルフ・ヒトラー]]の側近だった[[ヨーゼフ・ゲッベルス]]は「サリン」投入を主張した。 しかし、[[第一次世界大戦]]で毒ガスによって視神経や脳神経に一過性の障害を負い喉や眼を負傷した経験を持つヒトラーは彼らの進言を全く聞き入れず、「サリン」を戦争やユダヤ人の殺害に使用することはなかった。
 
[[Image:Demonstration cluster bomb.jpg|thumb|250px|[[MGR-1 (ロケット)|オネスト・ジョン]]の弾頭の内部を見えるようにしたもの。サリンを詰める多数のM139小型化学弾が見える。なお、この写真はデモ用の弾頭で実弾ではない。(1960年頃)]]