「MZ-80」の版間の差分
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==== クリーン設計 ====
MZ-80Kでは低レベルな入出力をサポートするルーチンがROMで組み込まれていたが、MZ-80Bでは、更にそれを押し進め、本体には、IPLのみがROMとして搭載されている。従来の「モニタ」もまた、MZ-80BではIPLから読み込まれ、0番地より配置される。IPLは拡張ボード上のROMと、FDD、内蔵データレコーダをサポートし、FDD、内蔵データレコーダの順番に起動可能なデバイスを探し、起動できるものを検出できない場合は、起動デバイスを選択するメニューが表示される。拡張ボード上のROMについては、"/"を押下しながら、電源を入れるもしくはリセットすることによって起動可能になっている。拡張ボードROMからの起動については、マニュアルなどには表記は無く、標準添付の資料からは、IPL-ROMのソースコードから読み取れるようになっているのみである。IPL-ROMは、$8000以降に各デバイスから一旦データを読み込み後、バンク切り替えによってRAMになった先頭部分へ転送する。これらの仕組みから、初期ロードサイズは32KiBとなっているが、システムを含むメモリ空間64KiBは、RAMにマッピングされることになる。
==== 電磁制御可能なデータレコーダ ====
従来機種では手動制御だったデータレコーダは、MZ-80Bでは、ソフトウェアからの制御が可能になっている。早送り、巻き戻し、デッキオープン、民生機器で培った頭出し等が可能になっており、システムプログラム読み込み後に自動的に巻き戻されるほか、頭出しによって、任意のデータを探すことが可能になり、これはBASICでもサポートされた。また、データレコーダの速度も2000Baudに高速化された。データレコーダの周辺回路の設計は2000Baudでチューニングされており、高速化には強いものの、低速化をした場合は、エラーレートは高くなる。このデータレコーダは後継機に引き継がれたほか、他の事業部から発売された[[X1 (コンピュータ)|X1]]でも転送速度を2700Baudに高速化され内蔵デバイスとして標準装備されている。
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=== ハードウェア ===
==== モデルラインナップ ====
* MZ-80B - [[1981年]]発売{{sfn|佐々木|2013|p=8}}。64KBオールRAM構成。標準価格278,000円。
* MZ-80B2 - [[1982年]]発売。ソフトウェアから見た場合は、部品事業部のMZ-80BにグラフィックRAMを1プレーン分標準実装した程度の違いしかない。電源の変更、エンブレムの型番以外にはハードウェア的な変更も見られない。事業部変更後、唯一前の命名規則で販売されている。標準価格278,000円。
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