削除された内容 追加された内容
テンプレート追加、カテゴリー変更
さすがに記事本文の中にrefも使わず論文をいきなり列挙されてもみにくいので、記事の下に「論文等」のセクションを作って移しました
1行目:
{{Infobox 人物scientist
|氏名name = 小島 茂<br />(こじま しげる)
|ふりがなimage = こじま しげる =
|画像image_width = <!-- 画像ファイル名 -->
|画像サイズalt =
|画像説明caption =
|出生名birth_name =
|生年月日birth_date = {{生年月日と年齢|[[1952|年]][[11|22|no}}日]]
|生誕地birth_place = {{Flagicon|JPN}} [[東京都]]
|現況death_date = {{死亡年月日と没年齢|1952|11|22|2014|8|22}}
|death_place = {{Flagicon|JPN}} [[静岡県]][[静岡市]]
|没年月日 = {{死亡年月日と没年齢|1952|11|22|2014|08|22}}
|死没地death_cause = {{JPN}}
|死因residence = {{JPN}}<br />{{USA}}
|遺体発見citizenship =
|墓地nationality = {{JPN}}
|記念碑field = [[社会学]]
|住居workplaces = [[静岡県立大学]]
|alma_mater = [[一橋大学]][[社会学部]]卒業<br />[[カリフォルニア大学バークレー校]]<br />[[社会学研究科]]博士課程修了
|国籍 = {{JPN}}
|別名 doctoral_advisor =
|民族 academic_advisors =
|市民権 doctoral_students =
|notable_students = [[片井文乃]]
|教育 = カリフォルニア大学バークレー校大学院社会学研究科
|known_for = [[国際]][[戦略論]]や[[都市]][[戦略論]]の[[研究]]<br />[[ディプロマミル]][[問題]]の追及
|出身校 =
|職業influences = 大学院教授
|活動期間influenced =
|雇用者awards = 静岡県立大学
|author_abbreviation_bot =
|団体 =
|author_abbreviation_zoo =
|代理人 =
|signature =
|著名な実績 = ディプロマミルの調査
|業績signature_alt = =
|流派footnotes =
|影響を受けたもの =
|影響を与えたもの =
|活動拠点 =
|給料 =
|純資産 =
|身長 =
|体重 =
|テレビ番組 = 『クローズアップ現代』<br>『新報道プレミアA』
|肩書き = 静岡県立大学大学院経営情報イノベーション研究科教授
|任期 =
|前任者 =
|後任者 =
|政党 =
|政治運動 =
|敵対者 =
|取締役会 =
|宗教 =
|宗派 =
|罪名 =
|有罪判決 =
|犯罪者現況 =
|配偶者 =
|非婚配偶者 =
|子供 =
|親 =
|親戚 =
|コールサイン =
|受賞 =
|署名 = <!-- 画像ファイル名 -->
|署名サイズ =
|公式サイト =
|補足 =
}}
'''小島 茂'''(こじま しげる、[[1952年]](昭和27年)[[11月22日]] - [[2014年]](平成26年)[[8月22日]]<ref>{{Cite web |last= |first= |author= |authorlink= |coauthors= |date= |url=http://www.u-shizuoka-ken.ac.jp/event/e20141008/index.html|title= 経営情報学部・特別講義-故小島茂先生 最終講義-|format= |doi= |work= |publisher= |page= |pages= |language= |archiveurl |archivedate=|accessdate= 2015-02-08|quote= |ref=}}</ref><ref>{{Cite web |last= |first= |author=池田憲彦 |authorlink= |coauthors= |date= 2014-09-17|url=http://chiikikagaku-k.co.jp/kkj/opinion/25/25.html|title= 小島茂教授を弔うの譜/かかる知識(arts)人ありき|format= |doi= |work= |publisher= |page= |pages= |language= |archiveurl |archivedate=|accessdate= 2015-02-08|quote= |ref=}}</ref>は、[[日本]][[社会学者]]([[国際問題研究家(]][[社会]][[論]]・[[教育社会学]])、まちづくりアーティスト、肖像画作家<ref>『[http://sweb.u-shizuoka-ken.ac.jp/~kojima/kusanagi-net.html 経営情報イノベーション研究科・小島 茂 Website]』。</ref>。[[学位]]は、[[Ph.D.]]([[カリフォルニア大学バークレー校]]・[[1985年]])<ref name=prof>『[http://db.u-shizuoka-ken.ac.jp/index.php/show/prof71.html 教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース]』[[静岡県立大学]]。</ref>。

[[静岡県立大学]][[経営情報学部]][[教授]]・[[大学院]]経営情報イノベーション研究科教授など務め歴任した。
 
== 経歴 ==
=== 生い立ち ===
[[東京都]]生まれ。[[東京外国語大学]]の[[外国語学部]]イタリア語学科に1年在籍後、第一志望の英米語学科に合格し転科するつもりだったが、たまたま受けた[[一橋大学]][[社会学部]]にも合格し迷った挙げ句そちらに転学。一橋大学卒業の翌年<ref name=prof/>、その翌年に[[アメリカ合衆国]]に渡航し、[[スタンフォード大学]]大学院を経て、[[1982年]]に[[カリフォルニア大学バークレー校]][[大学院]][[社会学研究科]]の[[博士課程]]を修了し<ref name=prof/>、[[1985年]]に同大学よりPh.D.[[博士号]]を取得した<ref name=prof/>。子供の頃からアート人間であったが、スタンフォード大学院留学中に、これまでの大学、学部、専攻の選択が間違いだったことに気づき、10年ぶりに創作を再開した。芸術系大学院に移籍する道もあったものの、Ph.Dを取得して帰国しないと挫折感につきまとわれると考え、その後、カリフォルニア大学バークレー校で創作と研究を続けた。1985年に帰国した時は、アカデミズムとは距離を置き、絵と文で自由に生きていく決心をしていた。その後、大学に奉職することになったが、創作活動は継続し、研究教育にも生かす道を選んだ<ref>小島 茂「絵ごころ、文ごころ~もうひとつのプロフィール」[[小島アートラボ]]。</ref>。帰国後は[[駿台予備校]]講師などを務めた<ref name=prof/>。
 
=== 学術活動 ===
[[1987年]]([[昭和]]62年)、[[静岡県立大学]][[経営情報学部]]にて[[助教授]]に就任した。そのほかにも、[[名古屋商科大学]][[商学部]]、[[国際基督教大学]][[教養学部]]、[[静岡産業大学]][[経営学部]]、[[松蔭女子大学]][[経営文化学部]]、[[放送大学]]、[[松蔭大学]][[異文化コミュニケーション学部]]などで[[非常勤講師]]を兼任した。[[1999年]]より、静岡県立大学経営情報学部にて[[教授]]をめており、主として[[経営情報学科]]の総合政策系の[[講義]]を担当した。また、静岡県立大学の大学院においても、[[経営情報学研究科]]の教授を兼務した。大学院においては、主として[[経営情報学専攻]]の講義を担当した。[[2011年]]、静岡県立大学の大学院に[[経営情報イノベーション研究科]]が設置されると、そちらの教授も兼務した。そちらにおいては、主として[[経営情報イノベーション専攻]]の公共政策系の講義を担当した。小島の研究室は[[ボウリング]][[選手]]の[[片井文乃]]らを輩出した<ref>小島茂「草薙・文化情報館イベントプロデュースの舞台裏」『[http://sweb.u-shizuoka-ken.ac.jp/~kojima/kusanagi-net17.html welcome]』[[静岡県立大学]]。</ref>
 
現在は、静岡県立大学経営情報学部(総合政策系)および同大学大学院経営情報イノベーション研究科(公共政策系)の教授を務めた。小島の研究室は[[ボウリング]][[選手]]の[[片井文乃]]らを輩出している<ref>小島 茂「草薙・文化情報館イベントプロデュースの舞台裏」『[http://sweb.u-shizuoka-ken.ac.jp/~kojima/kusanagi-net17.html welcome]』[[静岡県立大学]]。</ref>。
 
=== 公的活動 ===
公的行事の開催にあたって数多くの役職を務めてきた。してえば、「[[しずおか国際園芸博覧会]]」に際しては、静岡県国際園芸博名称&シンボルマーク審査委員会の委員長を務め、「[[国民文化祭|第24回国民文化祭・しずおか2009]]」においては静岡県国民文化祭企画委員、現在はを務めた<ref name=prof/>。また、静岡県の地域づくりアドバイザーや富士市の観光まちづくり振興基本計画委員会の委員長を務めた<ref name=prof/>。アート面では、1996年より、静岡県デザイナーバンク登録デザイナー、1997年から3年間、静岡市・コンピュータグラフィックスアートステージ審査委員長などを務めた。
 
== 研究・創作 ==
[[まちづくり]]、アート&デザイン、国際社会・国際戦略論などの[[総合政策]]系分野を専門とする<ref>『[http://ai.u-shizuoka-ken.ac.jp/cont/faculty/ 静岡県立大学経営情報学部 -教員紹介]』[[静岡県立大学]][[経営情報学部]]、[[2007年]]。</ref>。担当科目は、(1)国際分野:「国際社会論」「国際戦略論」「日本近現代史」、(2)都市分野:「まちづくり特論」「まちづくりアート」、(3)芸術分野:「総合デザイン」「心と行動~日本の心と姿」<ref>『[http://ai.u-shizuoka-ken.ac.jp/cont/faculty/ 静岡県立大学経営情報学部 -教員紹介]』[[静岡県立大学]][[経営情報学部]]、[[2014年]]。</ref>。
 
=== 国際問題 ===
近年、創作論文や誌上対談論文という独自の論文スタイルで、数々のキーパーソンの肖像画を描き、日本にまつわる国際問題を追求していた<ref name=prof>『[http://db.u-shizuoka-ken.ac.jp/index.php/show/prof71.html 教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース]』[[静岡県立大学]]。</ref>。
 
=== まちづくり ===
 
静岡県立大学が立地する[[静岡市]]の[[地域おこし]]やイベント活動にも取り組んだ。1987年、静岡県立大学への赴任とともに、まちづくりに参加。まちづくりに経済や経営あるいは建築や都市計画ではなくアートの視点から提言。まちづくりアートという言葉を造語し、まちづくりアーティストを自称していた。1996年、大学と地域を結ぶ情報誌「草薙ネット」を発刊し地域で注目され、大学まちづくりの取り組みが全国でも報道された。2000年、東海道53次400周年祭に際して、[[JR]][[東海道本線]]の[[東海旅客鉄道]][[草薙駅 (JR東海)|草薙駅]]の駅前広場に「考える犬」像を建立したのもその一環である<ref>『[http://sweb.u-shizuoka-ken.ac.jp/~kojima/backnumber.htm 草薙ネットバックナンバー]』[[静岡県立大学]]</ref>。2006年から2007年まで、日本の三大中華街にはない親日国・台湾に着目し、清水台湾中華街構想を提案。静岡市のストリートフェスティバルに2年間連続で出展した<ref>『[http://sweb.u-shizuoka-ken.ac.jp/~kojima/abc.htm 清水台湾中華街]』[[小島研究室]]</ref>。2009年からは、「静岡市」を「しずお菓子」と読み替え、お菓子で静岡市を表現することでまちおこしを行う「しずお菓子・プロジェクト」を推進。2012年から2013年まで、静岡市の伝統菓子のひとつの兎餅に絞って、徳川家康への兎餅献上絵巻や屏風などの作品を制作し地域巡回アート展示を開催した<ref>『http://globalcity.exblog.jp/しずお菓子まちづくり』[[小島アートラボ]]</ref>。
1. 誌上対談:「尖閣問題と東アジアの安全保障」徳松信男と共著(「経営と情報」、2014.3))<ref>『http://www.yaeyama-nippo.com/2014/03/22/病魔-迫る東-南シナ海-小島教授-危機の現状-イラストで/』</ref>。(八重山日報に9日間連載、2014.3-4、八重山日報公式サイト)
 
2. 論評と解説:「大学改革とグローバル人材の育成~拓殖大学『西郷(八王子)構想』が問いかけるもの」(池田憲彦と共著、「経営と情報」、2014.3)<ref>『[http://chiikikagaku-k.co.jp/kkj/ “私論公論 <38>に転載”]』[[高等教育情報センター(東京都)]]</ref>。
 
3. 創作論考:「戦争責任と歴史認識~日独比較」(原文:”War Responsibility and Historical Awareness: A Comparison between Germany and Japan”)(「経営と情報」、2014.3)
 
4. 創作論文:「日本列島は尖閣列島になるか?」(原文:"Will the Japanese Islands become another Senkaku Islands?"「経営と情報」、2013.11)
 
5. 創作論文:「尖閣列島と日本列島~尖閣を巡る日中米台の四国志」(「経営情報イノベーション研究」、2013.9)
 
6. 誌上対談:「人口学と地政学のクロスロード~露中韓米の人口問題と日本」(嵯峨座晴夫と共著、「経営情報イノベーション研究」、2013.9)
 
7. 誌上対談:「日系アメリカ人の対日観と歴史認識」(原文:"Japanese Americans' View of Japan and their Historical Awareness, " )Ronald Shinomoto と共著、「経営と情報」、2013.3) <ref>『http://hassin.org/01/newsletter/2976 史実を世界に発信する会公式サイトに転載』[[史実を世界に発信する会]]</ref>。
 
8. 誌上対談:「日系アメリカ人の対日観と民族アイデンティティ」(原文:"Japanese Americans' View of Japan and their Ethnic Identity, " )Ronald Shinomoto と共著、「経営と情報」、2012.11)
 
9. 誌上対談:「アジア太平洋の地政学と日本~戦争と平和のイノベーション」(池田憲彦と共著、「経営情報イノベーション研究」、2012.9)
 
=== まちづくりアート ===
1987年、静岡県立大学への赴任とともに、まちづくりに参加。まちづくりに経済や経営あるいは建築や都市計画ではなくアートの視点から提言。まちづくりアートという言葉を造語し、まちづくりアーティストを自称していた。
 
 
1996年、大学と地域を結ぶ情報誌「草薙ネット」を発刊し地域で注目され、大学まちづくりの取り組みが全国でも報道された。2000年、東海道53次400周年祭に際して、[[JR]][[東海道本線]]の[[東海旅客鉄道]][[草薙駅 (JR東海)|草薙駅]]の駅前広場に「考える犬」像を建立したのもその一環である<ref>『[http://sweb.u-shizuoka-ken.ac.jp/~kojima/backnumber.htm 草薙ネットバックナンバー]』[[静岡県立大学]]</ref>。
 
 
 2006年から2007年まで、日本の三大中華街にはない親日国・台湾に着目し、清水台湾中華街構想を提案。静岡市のストリートフェスティバルに2年間連続で出展した<ref>『[http://sweb.u-shizuoka-ken.ac.jp/~kojima/abc.htm 清水台湾中華街]』[[小島研究室]]</ref>。
 
 
2009年からは、「静岡市」を「しずお菓子」と読み替え、お菓子で静岡市を表現することでまちおこしを行う「しずお菓子・プロジェクト」を推進。2012年から2013年まで、静岡市の伝統菓子のひとつの兎餅に絞って、徳川家康への兎餅献上絵巻や屏風などの作品を制作し地域巡回アート展示を開催した<ref>『http://globalcity.exblog.jp/しずお菓子まちづくり』[[小島アートラボ]]</ref>。
 
=== アイデンティティ ===
アイデンティティや生き方の探求も研究・創作テーマにしており、教養科目の「人間関係論」「心と行動」の講義をベースに単行本化した著作を何冊か上梓していた。漫画や肖像画を織り交ぜ、大学教授や大学の外国人教師のアイデンティティとキャリアを扱った創作論文を手がけたこともあった。最近は、日本および日本人のアイデンティティを探求した創作論文や著作に取り組んでいた。
 
===アート&デザイン===
 
1996年より、静岡県デザイナーバンク登録デザイナー、1997年より、(社)日本漫画家協会会員。1998年から3年間、日本グラフィックデザイナー協会にも所属していた。1997年から3年間、静岡市・コンピュータグラフィックスアートステージ審査委員長をつとめた。
1. ある経済学者の肖像~山崎充教授のキャリアとアイデンティティ
<ref>『http://ci.nii.ac.jp/naid/110004614619/』「経営と情報」、1995.3</ref>。
 
2. あるコンピュータ学者の肖像~ 中村義作教授のキャリアとアイデンティティ
<ref>『http://ci.nii.ac.jp/naid/110004614632』「経営と情報」、1996.3</ref>。
 
3. キャンパスの外国人教師たち~ キャリアとアイデンティティの変遷
<ref>『http://ci.nii.ac.jp/naid/110004615465』「経営と情報」、1997.3</ref>。
 
 
最近は、日本および日本人のアイデンティティを探求した創作論文や著作に取り組んでいた。
 
 
4. 「三島由紀夫~死とアイデンティティを巡って」(「経営と情報」、2013.3)
 
5. 「日本的な事件~三島由紀夫の死とアイデンティティを巡って」『日本の心と姿』所収 (上記4の改訂版)
 
=== ディプロマミル ===
[[ディプロマミル]]やディグリーミルについての研究も行っていた。1987年、大学赴任の年、留学経験のない教授が複数のディプロマミルから博士号(経営学Ph.D)と賞を取得しその後も大学名を伏せて使用し続けたことに強い衝撃を受ける<ref>小島 茂・ブログ「学歴汚染」。</ref>。そのため、その問題点に早くから警鐘を鳴らしており、日本でのディプロマミル問題追及の第一人者であった。関連する著書を複数上梓しており、[[テレビ]]や[[新聞]]などの[[マスメディア]]から取材されることも多かった。[[アメリカ合衆国]]や[[大韓民国]]同様に日本でも、出所が疑わしい学位を用いた教員や大学の名前を公表し社会的制裁を加えるよう提言していた<ref name=asahi20071228>「ニセ学位で採用・昇進――文科省調べ全国4大学で4教員」『[[朝日新聞]]』43715号、朝日新聞東京本社、[[2007年]][[12月28日]]、30面。</ref>。
 
 
ディプロマミルに関してネットで注意喚起をしていた小島に対して、2004年、ディプロマミルの[[クレイトン大学 (非認定大学)|クレイトン大学]]日本校から恫喝まがいのクレームが届き、その後、2年間に渡る戦いを経て、2006年、同校は閉鎖を余儀なくされた。
 
 
小島のディプロマミル追求にマスコミが呼応し、マスコミ報道に対して政治家が動き、2007年、国会で伊吹文科大臣から実態調査を約束する答弁を引き出した<ref>小島 茂・ブログ「学歴汚染」。</ref>。 その後実施された日本の大学・[[短期大学]]1195校を対象とした[[2007年]]([[平成]]19年)[[7月]]の[[文部科学省]]の調査によると、対象となった2004年から2006年までの3年間で、疑わしい学位を判断要素として採用・昇進したケースが4校4人、疑わしい学位を教員の経歴欄に表示したケースが46校48人見つかったが、小島によれば、出所が疑わしい学位を元に採用された大学・短大教員は日本国内に数十人いるとされた<ref name=asahi20071228/>。このような「社会的に通用しない学位を発行するビジネス」<ref name=matsunaga>松永佳伸・田中久稔稿「ニセモノ社会――売られる博士号」『[[朝日新聞]]』43723号、[[朝日新聞社|朝日新聞東京本社]]、[[2008年]][[1月6日]]、34面。</ref>を小島は「学位商法」と呼称していた。これらの学位を発行する機関は少なくとも数十ヶ所は存在すると指摘していた<ref name=matsunaga/>。
 
 
小島の主張に対しては、ディプロマミルと指摘される団体からの反発も強い。[[イオンド大学]](「株式会社イオンド大学日本校」を自称)の[[経営者]]から「[[キャリアアップ]]を目指す[[社会人]]に門戸を開くのが狙いだ」<ref name=matsunaga/>「[[認定校制度|非認定校]]と知ったうえで学位を受けて何が悪いのか。いろんな大学の形があっていい」<ref name=matsunaga/>との反論がなされている。さらに、その経営者は「小島教授から誹謗中傷を浴びせられ、迷惑しているんだ」<ref name=matsunaga/>とも指摘している。無効な“学位”を発行するこのような団体から反論を受けながらも、小島はディプロマミル問題の啓蒙活動や問題点の追及を続けていた。
 
ディプロマミルに関してネットで注意喚起をしていた小島に対して、2004年、ディプロマミルの[[クレイトン大学 (非認定大学)|クレイトン大学]]日本校から恫喝まがいのクレームが届き、その後、2年間に渡る戦いを経て、2006年、同校は閉鎖を余儀なくされた。小島のディプロマミル追求にマスコミが呼応し、マスコミ報道に対して政治家が動き、2007年、国会で伊吹文科大臣から実態調査を約束する答弁を引き出した<ref>小島 茂・ブログ「学歴汚染」。</ref>。その後実施された日本の大学・[[短期大学]]1195校を対象とした[[2007年]]([[平成]]19年)[[7月]]の[[文部科学省]]の調査によると、疑わしい学位を判断要素として採用・昇進したケースが4校4人、疑わしい学位を教員の経歴欄に表示したケースが46校48人見つかったが、小島によれば、出所が疑わしい学位を元に採用された大学・短大教員は日本国内に数十人いるとされる<ref name=asahi20071228/>。このような「社会的に通用しない学位を発行するビジネス」<ref name=matsunaga>松永佳伸・田中久稔稿「ニセモノ社会――売られる博士号」『[[朝日新聞]]』43723号、[[朝日新聞社|朝日新聞東京本社]]、[[2008年]][[1月6日]]、34面。</ref>を小島は「学位商法」と呼称し、これらの学位を発行する機関は少なくとも数十ヶ所は存在すると指摘していた<ref name=matsunaga/>。
 
小島の主張に対しては、ディプロマミルと指摘される団体からの反発も強い。[[イオンド大学]](「株式会社イオンド大学日本校」を自称)の[[経営者]]から「[[キャリアアップ]]を目指す[[社会人]]に門戸を開くのが狙いだ」<ref name=matsunaga/>「[[認定校制度|非認定校]]と知ったうえで学位を受けて何が悪いのか。いろんな大学の形があっていい」<ref name=matsunaga/>との反論がなされている。さらに、その経営者は「小島教授から誹謗中傷を浴びせられ、迷惑しているんだ」<ref name=matsunaga/>とも指摘している。無効な“学位”を発行するこのような団体から反論を受けながらも、小島はディプロマミル問題の啓蒙活動や問題点の追及を続けている。
イオンド大学に関しては、小島の働きかけによって、ハワイ州消費者保護局が調査に乗り出し、州法違反でイオンド大学を提訴。裁判の結果、ハワイ本校の営業停止命令と賠金が課せられた<ref>[[イオンド大学]]。</ref>。
 
イオンド大学に関しては、小島の働きかけによって、ハワイ州消費者保護局が調査に乗り出し、州法違反でイオンド大学を提訴。裁判の結果、ハワイ本校の営業停止命令と賠金が課せられた<ref>[[イオンド大学]]。</ref>。なお、文科省のいわゆるディプロマミル実態調査(不正な称号に関する実態調査)結果公表の後、海外で取得した学位は短大・大学・大学院設立申請の教員審査の段階で厳しくチェックされるようになりそれまで野放しだったディプロマミルの学位は事実上閉め出された<ref>小島 茂・ブログ「学歴汚染」。</ref>。
なお、文科省のいわゆるディプロマミル実態調査(不正な称号に関する実態調査)結果公表の後、海外で取得した学位は短大・大学・大学院設立申請の教員審査の段階で厳しくチェックされるようになりそれまで野放しだったディプロマミルの学位は事実上閉め出された<ref>小島 茂・ブログ「学歴汚染」。</ref>。
 
== 略歴 ==
* [[19761952年]] - 一橋大学社会学部卒業誕生
* [[19801976年]] - スタンフォード[[一橋大学大学院]][[社会学研究科博士課程中退部]]卒業
* [[19821980年]] - カリ[[スタンフォルニアード大学バークレー校]][[大学院]][[社会学研究科]]博士課程修了中退
* [[1982年]] - [[カリフォルニア大学バークレー校]][[大学院]]社会学研究科博士課程修了。
* [[1985年]] - カリフォルニア大学バークレー校よりPh.D.取得。
* [[19871986年]] - 静岡県立[[駿台予備校]]学経営情報学部助教授阪本校[[講師]]
* [[19991987年]] - [[静岡県立大学]][[経営情報学部]][[助教授]]
* [[1991年]] - [[名古屋商科大学]][[商学部]]講師。
* [[2011年]] - 静岡県立大学大学院経営情報イノベーション研究科(博士後期課程)教授。
* [[1992年]] - [[国際基督教大学]][[教養学部]]講師。
* [[1999年]] - [[静岡県立大学]][[経営情報学部]][[教授]]。
* 1999年 - 静岡県立大学大学院[[経営情報学研究科]]教授。
* 1999年 - [[静岡産業大学]][[経営学部]]講師。
* [[2000年]] - [[松蔭女子大学]][[経営文化学部]]講師。
* [[2002年]] - [[放送大学]]講師。
* [[2004年]] - [[松蔭大学]][[異文化コミュニケーション学部]]講師。
* [[2011年]] - 静岡県立大学大学院[[経営情報イノベーション研究科]]教授。
 
== 著書 ==
177 ⟶ 102行目:
=== 共著 ===
* 山崎充共著『静岡三都論』[[静岡新聞社]]、1991年。ISBN 978-4783812180
* 芹沢幹雄共著『ニュースポーツと大学の地域づくり――New sports and the university's contribution to community――ペタンク・ウォークラリーの実践活動から』三恵社、[[2003年]]。ISBN 978-4883611676
 
=== 編著 ===
* 『漫画とアニメに見る、男女の生と性』黒船出版、非売品、1999年。<ref>『[http://mangaken.fc2web.com/bunkenlist.html]』社会学におけるマンガ研究文献リスト。</ref>。
]』社会学におけるマンガ研究文献リスト。</ref>。
* 『人生色彩~小島大治画文集』小島アートラボ、非売品、2012年。
 
=== 共編著 ===
* [[青山英男]]共編著『情報社会と経営』文眞堂、[[1997年]]。ISBN 978-4830942624
 
=== 共訳 ===
* ジョンェフリーALクローグリン著、佐藤慶幸[[大坪檀]]・杉本徹雄共訳『ライフコ36時間マケティング講座――売れる仕組みをつくる12社会学レッスン(新装版)早稲田大学出版部[[ダイヤモンド社]]20001994年。ISBN 4657008277978-4478501139
 
=== 分担執筆 ===
* W. Petersen & R.Petersen (eds.) ”Dictionary of Demography” (「人口学者辞典」と「人口学用語辞典」) Greenwood Press、1985年。
 
=== 寄稿 ===
* 小島 茂稿「『ニセ学位』による学歴汚染が広がった」[[週刊朝日]]編 『大学ランキング』2009年版、[[朝日新聞出版]]、[[2008年]]。ISBN 9784022745200
* 小島 茂稿「『学歴汚染』詐欺は被害者急増」『中央公論』2005年5月号、[[中央公論社]]。
 
=== 連載 ===
199 ⟶ 126行目:
* 『広告の中の英語表現』「現代英語教育」」研究社、1989年4月~1989年9月
* 『発信型日本史』「現代英語教育」」研究社、1987年4月~1988年3月
 
=== 論文等 ===
* 誌上対談:「尖閣問題と東アジアの安全保障」徳松信男と共著(「経営と情報」、2014.3))<ref>『http://www.yaeyama-nippo.com/2014/03/22/病魔-迫る東-南シナ海-小島教授-危機の現状-イラストで/』</ref>。(八重山日報に9日間連載、2014.3-4、八重山日報公式サイト)
* 論評と解説:「大学改革とグローバル人材の育成~拓殖大学『西郷(八王子)構想』が問いかけるもの」(池田憲彦と共著、「経営と情報」、2014.3)<ref>『[http://chiikikagaku-k.co.jp/kkj/ “私論公論 <38>に転載”]』[[高等教育情報センター(東京都)]]</ref>。
* 創作論考:「戦争責任と歴史認識~日独比較」(原文:”War Responsibility and Historical Awareness: A Comparison between Germany and Japan”)(「経営と情報」、2014.3)
* 創作論文:「日本列島は尖閣列島になるか?」(原文:"Will the Japanese Islands become another Senkaku Islands?"「経営と情報」、2013.11)
* 創作論文:「尖閣列島と日本列島~尖閣を巡る日中米台の四国志」(「経営情報イノベーション研究」、2013.9)
* 誌上対談:「人口学と地政学のクロスロード~露中韓米の人口問題と日本」(嵯峨座晴夫と共著、「経営情報イノベーション研究」、2013.9)
* 誌上対談:「日系アメリカ人の対日観と歴史認識」(原文:"Japanese Americans' View of Japan and their Historical Awareness, " )Ronald Shinomoto と共著、「経営と情報」、2013.3) <ref>『http://hassin.org/01/newsletter/2976 史実を世界に発信する会公式サイトに転載』[[史実を世界に発信する会]]</ref>。
* 誌上対談:「日系アメリカ人の対日観と民族アイデンティティ」(原文:"Japanese Americans' View of Japan and their Ethnic Identity, " )Ronald Shinomoto と共著、「経営と情報」、2012.11)
* 誌上対談:「アジア太平洋の地政学と日本~戦争と平和のイノベーション」(池田憲彦と共著、「経営情報イノベーション研究」、2012.9)
* ある経済学者の肖像~山崎充教授のキャリアとアイデンティティ<ref>『http://ci.nii.ac.jp/naid/110004614619/』「経営と情報」、1995.3</ref>。
* あるコンピュータ学者の肖像~ 中村義作教授のキャリアとアイデンティティ<ref>『http://ci.nii.ac.jp/naid/110004614632』「経営と情報」、1996.3</ref>。
* キャンパスの外国人教師たち~ キャリアとアイデンティティの変遷<ref>『http://ci.nii.ac.jp/naid/110004615465』「経営と情報」、1997.3</ref>。
* 「三島由紀夫~死とアイデンティティを巡って」(「経営と情報」、2013.3)
* 「日本的な事件~三島由紀夫の死とアイデンティティを巡って」『日本の心と姿』所収 (上記4の改訂版)
 
== 出演 ==
234 ⟶ 177行目:
* [http://degreemill.exblog.jp/ 学歴汚染(ディプロマミル・ディグリーミル=米国型学位商法による被害、弊害)] - ブログ
 
{{PeopleAcademic-bio-stub}}
{{Artist-stub}}
 
{{Manga-artist-stub}}
{{DEFAULTSORT:こしま しける}}
[[Category:日本の社会学者]]
[[Category:松蔭大学の教員]]
[[Category:放送大学の教員]]
[[Category:静岡産業大学の教員]]
[[Category:国際基督教大学の教員]]
[[Category:名古屋商科大学の教員]]
[[Category:静岡県立大学の教員]]
[[Category:日本のイラストレーター]]
[[Category:日本の漫画家]]
[[Category:カリフォルニア大学出身の人物]]
[[Category:一橋大学出身の人物]]
[[Category:悪徳商法]]
[[Category:東京都出身の人物]]
[[Category:1952年生]]
[[Category:2014年没]]
[[Category:悪徳商法]]