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同2005年の統計によると、主要穀物では[[コムギ|小麦]](220万トン)、次いで[[オオムギ|大麦]](130万トン)の栽培に集中している。麦類は乾燥した気候に強いからである。逆に、[[米]]の生産量は13万トンと少ない。
 
野菜・果実ではトマト(100万トン)、ぶどう(33万トン)が顕著である。商品作物としては[[ナツメヤシ]](87万トン)が際立つ。エジプト、サウジアラビア、イランに次いで世界第4位の生産数量であり、世界シェアの12.6%を占める。畜産業では、ヤギ(165万頭)、ウシ(150万頭)が主力である。
 
ナツメヤシはペルシャ湾、メソポタミアの砂漠地帯の原産である。少なくとも5000年に渡って栽培されており、イラク地方の農業・経済・食文化と強く結びついている。とくにバスラとバクダードのナツメヤシが有力。バスラには800万本ものナツメヤシが植わっているとされ、第二次世界大戦後はアメリカ合衆国を中心に輸出されてきた。イラン・イラク戦争、湾岸戦争ではヤシの木に被害が多く、輸出額に占めるナツメヤシの比率が半減するほどであった。バクダードのナツメヤシは国内でもっとも品質がよいことで知られる。