「旅滬型駆逐艦」の版間の差分
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! colspan="3" style="color: white; height: 30px; background: navy;"| 性能要目
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|style="white-space:nowrap;" rowspan="2"|排水量||colspan="2"|
|-▼
|colspan="2"|満載: 5,700トン
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|全長
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|[[MTU 1163|MTU 12V1163 TB83]]<br />[[ディーゼルエンジン]]<br />(4,420馬力)||2基
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|(1番艦) [[ゼネラル・エレクトリック_LM2500|LM2500]]
|-
|(2番艦) DN80ガスタービンエンジン
|-
|[[スクリュープロペラ]]||2軸
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|-
|rowspan="6"|兵装
|[[56口径100mm艦載砲|
|-
|[[76式37mm連装機関砲|H/PJ-76A
|-
|[[HQ-7_(ミサイル)|HQ-7]][[艦対空ミサイル#個艦防空ミサイル|短SAM]] 8連装発射機 || 1基
|-
|[[YJ-
|-
|240mm対潜ロケット 75式12連装発射機(FQF-2500) || 2基
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|324mm短魚雷 3連装発射管 || 2基
|-
|[[艦載機]]||[[Z-9_(航空機)|Z-9C]]
|-
|rowspan="
|colspan="2"|[[中国人民解放軍海軍のC4ISRシステム#衛星通信システム|SNTI-240衛星通信装置]]
|-
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|colspan="2"|[[中国人民解放軍海軍のC4ISRシステム#ZKJ-4|ZKJ-4B/6]][[戦術情報処理装置]]
|-
|
|[[中国人民解放軍海軍のC4ISRシステム#射撃指揮装置|344型]] 主砲・SSM用|| 1基
|-
|[[中国人民解放軍海軍のC4ISRシステム#射撃指揮装置|345型]]
|-
|[[中国人民解放軍海軍のC4ISRシステム#射撃指揮装置|347G型]]
|-
|rowspan="4" style="font-size:smaller"|[[レーダー]]
| [[:en:Type_518_Radar|518型]] 対空捜索用<br /><small>※{{仮リンク|517型レーダー|en|Type 517 Radar|label=517A型}}に後日換装</small>|| 1基
|-
| [[
|-
| 362型 低空警戒用<br /><small>※364型に後日換装</small>|| 1基
|-
| RM-1290 航海用|| 1基
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西側技術を大規模に導入し、中国の新しい海洋戦略に基づく初の外洋型大型艦として建造された<ref name="梅野2001">{{Cite journal|和書|author=梅野和夫|year=2001|month=10|title=ソ連式から西側志向へ 中国駆逐艦の変針|journal=世界の艦船|issue=587|pages=98-99|publisher=海人社|naid=}}</ref>。2隻が建造されたが、ほぼ同等の装備でより安価な[[江衛型フリゲート]]の実用化により、後続艦の建造はなされなかった。
==
本型は、竣工時点では中国が建造した最大の水上戦闘艦であった。船体は乾舷の高い遮浪甲板型とされており、大型の艦橋構造物や太い単煙突、また後部に航空艤装を設けた配置と相まって、フランス海軍の[[ジョルジュ・レイグ級駆逐艦]]との類似性も指摘されている<ref name="梅野2001"/>。
主機関としては、人民解放軍海軍の水上戦闘艦としては初めて[[ガスタービンエンジン]]を採用しており、1番艦ではアメリカ製の[[ゼネラル・エレクトリック LM2500]]ガスタービンエンジンをドイツ製の[[V型12気筒]]機関である[[MTU 1163|MTU 12V1163 TB83]][[ディーゼルエンジン]]と組み合わせた[[CODOG]]機関とされた。ただし1989年の[[六四天安門事件]]を受けてアメリカからの軍事技術供与が停止されたため、2番艦では、ほぼ同出力の[[ウクライナ]]製DN80ガスタービンエンジンが搭載されたとされている<ref name="梅野2001"/><ref name="Wertheim2013">{{Cite book|author=[[:en:Eric Wertheim|Eric Wertheim]]|title= [[:en:Combat Fleets of the World|The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition]]|year= 2013|publisher=[[:en:United States Naval Institute|Naval Institute Press]]|isbn=978-1591149545|pages=117-118}}</ref>。
== 装備 ==
[[1980年代]]後半より、中国海軍では[[旅大型駆逐艦|051・051D型駆逐艦(旅大型)]]をテストベッドとして、西側のテクノロジーによる防空システムや哨戒ヘリコプターの運用を模索しており、これらの各種装備を、新設計の艦体に搭載した新型艦として開発されたのが本型といえる。
防空システムは、1991年に051DT型「開封」で導入されたフランス製品をもとに、051G型で搭載された[[山寨]]版が踏襲されており、対空・対水上捜索用の[[DRBV-15|363型レーダー]]と[[TAVITAC|ZKJ-4]][[戦術情報処理装置]]、[[HQ-7_(ミサイル)|HHQ-7]][[艦対空ミサイル#個艦防空ミサイル|個艦防空ミサイル]]・システムが連接されている。対空・対水上捜索用の363型レーダーは前檣上に、またHHQ-7の火器管制レーダーである345型レーダーは艦橋上に、HHQ-7の8連装発射機は船楼前端に設置された。なお363型を補完して、長距離捜索用の[[:en:Type_518_Radar|518型レーダー]]が後部上部構造物上に、また低空警戒用の362型レーダーが後檣上に設置されていた<ref name="Wertheim2013"/>が、後者は2010年の改装で364型レーダーに更新され、前者もより一般的な{{仮リンク|517型レーダー|en|Type 517 Radar|label=517A型レーダー}}に換装された<ref name="SoW2015"/>。
一方、航空艤装については、1987年から051型「済南」で試験されていたものがおおむね導入されている。後部上部構造物は[[対潜哨戒機#哨戒ヘリコプター|哨戒ヘリコプター]]2機分の[[ハンガー (航空)|ハンガー]]とされた。その後方の艦尾甲板は[[飛行甲板#ヘリコプター甲板|ヘリコプター甲板]]とされており、ここにはフランス製のSAMAHE着艦拘束装置と機体移送装置2条が設けられている<ref name="Wertheim2013"/>。
== 同型艦 ==
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! 艦番号 || 艦名 ||造船所 || 起工 || 進水 || 就役 || 配備先
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|112||哈爾浜(Harbin)||rowspan=2|[[:zh:江南造船|上海江南造船廠]]||
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|113||青島(Qingdao)|| 1991年 || 1993年10月18日 || 1996年5月28日▼
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|}
=== 活動状況 ===
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