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'''Centrino'''(セントリーノ)は[[インテル]]の[[ブランド]]の一つで、<!--同社製の一部の[[CPU]]、[[チップセット]]、[[無線LAN]]製品を搭載した[[ノートパソコン]]に対して与えられる。-->当初は同社製品([[CPU]]・[[チップセット]]・[[無線LAN]][[モジュール]])で構成された[[ノートパソコン|モバイルPC]]向け[[プラットフォーム]]の名称として、[[2010年]]からは[[Wi-Fi]]と[[WiMAX]]関連の製品の名称として用いられている。
 
== Intel Centrino ==
{| class="wikitable" style="text-align:center"
|-
| bgcolor="#D3D3D3" |'''Wireless LAN'''
| bgcolor="#D3D3D3" |'''Chipset'''
| bgcolor="#D3D3D3" |'''Centrino'''
| bgcolor="#D3D3D3" |'''Processor'''
| bgcolor="#D3D3D3" |'''Codename'''
| bgcolor="#D3D3D3" |'''Release Date'''
| bgcolor="#D3D3D3" |'''Manufacturing'''
'''Technology'''
| bgcolor="#D3D3D3" |'''Microarchitecture'''
|-
| rowspan="15"| Intel
Wireless
 
Products
 
| rowspan="2"|800 Series
| rowspan="2" bgcolor="#D3D3D3" |'''Carmel'''
| rowspan="3"| Intel Pentium M
| Banias
| 2003
| 130&nbsp;nm
| rowspan="4"| Intel P6
|-
| rowspan="2"| Dothan
| 2004
| rowspan="2"|90&nbsp;nm
|-
| rowspan="5"| 900 Series
| bgcolor="#D3D3D3" | '''Sonoma'''
| 2005
|-
| rowspan="2" bgcolor="#D3D3D3" |''' Napa'''
| Intel Core Duo/Solo
| Yonah
| rowspan="2"| 2006
| rowspan="3"| 65&nbsp;nm
|-
| Intel Core 2 Duo/Solo
| rowspan="2"| Merom
| rowspan="4"| Intel Core
|-
| rowspan="2" bgcolor="#D3D3D3" | '''Santa Rosa'''
| rowspan="3"| Intel Core 2 Duo
| 2007
|-
| rowspan="2"| Penryn
| rowspan="2"| 2008
| rowspan="3"| 45&nbsp;nm
|-
| 4 Series
| bgcolor="#D3D3D3" | '''Montevina'''
|-
| rowspan="2"| 5 Series
| rowspan="2" bgcolor="#D3D3D3" | '''Calpella'''
| Intel Core i7/i7 Extreme Edition
| Clarksfield
| 2009
| rowspan="2"| Intel Nehalem
|-
| Intel Core i3/i5/i7
| Arrandale
| 2010
| rowspan="2"| 32&nbsp;nm
|-
| 6 Series
| bgcolor="#D3D3D3" | '''Huron River'''
| Intel Core i3/i5/i7/i7 Extreme Edition
| Sandy Bridge
| 2011
| rowspan="2"| Intel Sandy Bridge
|-
| 7 Series
| bgcolor="#D3D3D3" | '''Chief River'''
| Intel Core i3/i5/i7/i7 Extreme Edition
| Ivy Bridge
| 2012
| rowspan="2"| 22&nbsp;nm
|-
| 8 Series
| bgcolor="#D3D3D3" | '''Shark Bay'''
| Intel Core i3/i5/i7/i7 Extreme Edition
| Haswell
| 2013
| rowspan="2" | Intel Haswell
|-
| 9 Series
| bgcolor="#D3D3D3" | '''?'''
|
| Broadwell
| 2014
| 14 nm
|}
 
== 概要 ==
Centrinoの導入以前は、Intel in it、そしてIntel Insideキャンペーンで大々的に宣伝活動を行っていたようにインテルの[[マーケティング]]は主に[[プロセッサ]]製品が中心で、[[コンピュータネットワーク|ネットワーク]]製品や[[チップセット]]については特に[[宣伝]]は行われていなかった。これはプロセッサが動作[[クロック]]で絶対的あるいは相対的な性能の比較が容易なのに対し、[[チップセット]]や[[コンピュータネットワーク|ネットワーク]]製品は規格や[[インターフェイス]]に束縛され、他社製品と差をつけることが困難だったためと考えられる。
 
一方で、[[ノートパソコン|ノートPC]]を持ち歩いて街中の[[公衆無線LAN]]で[[インターネット]]に接続というスタイルが提唱されながらも、[[二次電池|バッテリー]]の持続時間が想定された用途に対して短いうえに、ノートPCの処理性能が[[デスクトップパソコン|デスクトップPC]]に劣ることで敬遠されていた。
 
このため、インテルではそれまでデスクトップPC用のプロセッサに[[モービル|モバイル]]用の機能を有効にし、低[[電圧]]でも動作が良好な製品を[[選別品|選別して出荷]]するというアプローチを止め、[[省電力]]と高[[性能]]の両立のため、[[IPC|クロックあたりの性能]]の高い[[Pentium M]]を開発、今後モバイルに欠かせないとインテルが予想した[[無線LAN]][[モジュール]]、プロセッサと一体で省電力を達成するために設計したチップセットを組み合わせてCentrinoブランドを設定した。Centrinoに準拠したパソコンにはIntel Centrinoの[[シール]]([[デカール]])が貼られている。
 
Centrinoは、CPU、チップセット、無線LANモジュールの三つ全てがインテルから発売されている製品であり、その上でインテルが定めた条件を満たしていることが必須条件となっている。そのため、同じインテル製であってもCentrinoの要件として認められていない[[Celeron]]系統のCPUや、他社製品のチップセット、無線LANモジュールがひとつでも使われている場合はCentrinoを名乗ることはできない。その場合は[[Pentium#「Pentium」の後のPentiumブランド|Pentium]]やCeleron、[[Intel Core 2|Core 2 Duo]]などのCPU名が書かれたシールが貼付けされる。
 
== ブランドの意義 ==
消費者にとっては、比較的良好な[[パフォーマンス]]、無線LAN[[コンピュータネットワーク|ネットワーク]]への参加、長時間バッテリー駆動のノートPCを、Centrinoロゴの付いた製品を購入するだけで可能となる点は今までにないものだった。その一方で[[ブランド]]提供者であるインテルにとっては、より多くのインテル製品の販売に貢献するというメリットがある。そしてPCメーカーとしては個々の半導体部品を単体で購入するよりも割安な特価が設定されており、また[[広告]]経費の一部負担をインテルが行うという点で、三者それぞれに利点がある。
 
その一方、競合他社からは、インテル製品以外を市場から締め出すアンフェアな排他的営業政策であるとの批判もある。しかし批判の最右翼であった[[アドバンスト・マイクロ・デバイセズ|AMD]]だったが、[[ATI Technologies|ATI]]の買収により、AMDはCPUだけでなく[[Graphics Processing Unit|GPU]]や[[チップセット]]を手に入れ、手始めにSpiderと命名した自社コンポーネントで固めた[[プラットフォーム (コンピューティング)|プラットフォーム]]制を導入した。
 
Centrinoの成功により、インテルは[[2006年]]には[[居間|リビング]]に置くホームPC向けに[[Viiv]](ヴァイブ、日本語読みヴィーブ)プラットフォームを導入、さらにビジネスPC向けには、コスト削減などを掲げて[[vPro]](ビープロ)の導入を発表した。このようにCentrinoの成功は、インテルをプロセッサの製造・販売企業から、プラットフォームを提供する企業へと転換させるきっかけとなった。
 
== ブランドの再定義 ==
米intelは、[[2009年]][[6月17日]](現地時間)、これまでの複雑なブランド構造を分かりやすくすることを目的として、[[2010年]]よりCentrinoを[[プラットフォーム]]のブランドではなく、[[無線LAN]]モジュールのブランドに再定義することを明らかにした。これにより、Centrinoブランドは実質、表舞台からは姿を消すこととなった。
 
== Centrinoの変遷 ==
=== 第1世代 ===
[[2003年]][[3月]]に登場。これら第1世代のプラットフォームはCarmel(カーメル)と呼ばれる。Dothan[[コア]]とProWireless 2200は発表当初にはなく、後に加わったものである。
 
CarmelプラットフォームのCentrinoの条件は以下の通りである。
* [[Pentium M]]プロセッサ (BaniasもしくはDothanコア)で[[フロントサイドバス]](FSB)が400MHzのもの
* [[インテル チップセット#Intel 855 チップセット ファミリ|インテル855シリーズ]]のチップセット
*インテル PRO/Wireless 2100 もしくは2200 ([[IEEE 802.11]]b) mini-[[Peripheral Component Interconnect|PCI]] [[無線LAN#Wi-Fi|Wi-Fi]]アダプタ
 
=== 第2世代 ===
[[2005年]][[1月]]に登場。この2年間でデスクトップPCは[[デュアルチャンネル]][[DDR2 SDRAM|DDR2メモリ]]、[[シリアルATA]]、[[PCI Express]]などを導入、Centrinoもこれらを導入し、名実ともにデスクトップ機に並ぶ処理能力を持つことができた。
 
2005年春モデルの[[紙の寸法|A4サイズ]]以上のノートPC(いわゆる据え置きタイプ)はデスクトップ代替機として宣伝されるものが多い。これら第2世代のプラットフォームはSonoma(ソノマ)と呼ばれる。
 
SonomaプラットフォームのCentrinoの条件は以下の通りである。
* Pentium M プロセッサ (Dothanコア)でフロントサイドバスが533MHzのもの
* [[インテル チップセット#Intel 915 チップセット ファミリ|インテル モバイル 915 Express シリーズ]]のチップセット
* インテル PRO/Wireless 2200 もしくは 2915ABG mini-PCI Wi-Fiアダプタ.
 
=== 第3世代 ===
[[2006年]]1月に登場。Yonah(ヨナ)コアの製品はPentiumの名称が消えて[[Intel Core|Core Duo/Solo]]となった。この世代はCentrino Duo(デュアルコア)かCentrino(シングルコア)と、搭載されるプロセッサによって名称が変わる。また、一部の[[Intel Core 2]]もこれに含まれる。
 
これら第3世代のプラットフォームはNapa(ナパ)と呼ばれる。Core 2ではNapa64、Napa Refreshと呼ばれる。
 
NapaプラットフォームのCentrinoの条件は以下の通りである。
* [[Intel Core]]、[[Intel Core 2]]プロセッサ でフロントサイドバスが667MHzのもの。
* [[インテル チップセット#Intel 945 チップセット ファミリ|インテル モバイル 945 Express シリーズ]]のチップセット
* インテル PRO/Wireless 3945ABG mini-[[PCI Express]] Wi-Fiアダプタ.
 
=== 第4世代 ===
[[2007年]][[5月9日]]、正式に発表された。
コードネームはSanta Rosa(サンタ・ローザ)。
 
CPUは引き続きMerom(メロン)コアを採用し、一部のPenryn (ペンリン) コアを採用したものはSanta Rosa Refreshと呼ばれる。
 
新しい技術として「Dynamic FSB Switching」「Enhanced Deeper Sleep」「Intel Dynamic Acceleration」が導入された。また、必須構成外ではあるが、「[[Intel Turbo Memory]]」(コードネームRobson)が導入された。
なお、Centrino Duoには含まれないが、Centrino Proにのみ、[[vPro]]と同様の、遠隔管理機能Active Management Technology(AMT)サポート、仮想化技術「[[インテル バーチャライゼーション・テクノロジー|VT]]」が含まれる。
 
2007年10月からはCetrinoファミリーの名称が変わり、これまでのCentrino Duo(旧Centrinoを含む)はCentrinoとなり、Centrino ProはvPro テクノロジー intel Centrinoとなった。
 
Santa RosaプラットフォームのCentrinoの条件は以下の内容となる。
* [[Intel Core 2]]プロセッサ (Meromコア) でフロントサイドバスが800MHz、形状は[[Socket P]]
* [[インテル チップセット#Intel 965 チップセット ファミリ|インテル モバイル 965 Express シリーズ]] (コードネーム:Crestline)
* インテル PRO/Wireless 4965AGN IEEE 802.11 a/b/g/n mini-PCI Express Wi-Fi アダプタ(コードネーム:Kedron)
 
=== 第5世代 ===
[[2008年]][[7月16日]]に正式発表され、この世代よりブランド名を「'''Centrino 2'''」並びに「'''vPro テクノロジー intel Centrino 2'''」となった。コードネームは「Montevina(モンテヴィーナ)」。FSBは1,066MHzまで高速化された。
 
MontevinaプラットフォームのCentrino 2の条件は以下の内容となる。
* [[Intel Core 2]]プロセッサ(コードネーム:Penryn)
* [[インテル チップセット#Intel 4 Series|モバイル インテル GM45 Express チップセット・ファミリー]](コードネーム:Cantiga)
* インテル Next-Gen Wireless-N (インテル WiFI Link 5000 シリーズ) (コードネーム:Shiloh)
* インテル 82567LM ギガビット・ネットワーク・コネクション(コードネーム:Boaz)
 
=== 第6世代 ===
コードネーム「Calpella(カルペラ)」が[[2009年]]に登場予定となる<ref>[http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20080401comp.htm INTEL DEVELOPER FORUM, Shanghai, April 2, 2008] - Intel News Release</ref>。
 
== 出典 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
 
== 関連項目 ==
* [[Viiv]]
* [[vPro]]
* [[Intel Atom]] - Centrino Atom プラットフォームに使われる CPU。
 
== 外部リンク ==
* [http://www.intel.co.jp/jp/products/centrino/ インテル Centrino モバイル・テクノロジー]
 
[[Category:インテル]]
[[Category:ハードウェア]]