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項羽と劉邦 (横山光輝)
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中国の伝奇小説『[[封神演義]]』を題材にした作品。『[[武王伐紂平話]]』をベースに、『[[史記]]』も参照しつつ、殷代末から殷の滅亡および周建国までを描いていく。単行本最終巻刊行直後に作者が火災により急逝したため、本作は作者の遺作となった。
 
最終巻である22巻のコミックトム編集部による後書きによれば、横山は孫子([[孫武]])に興味を持ち資料を集めていたといい(本作連載開始時には資料不足であったため、本作が選ばれた。他には呉越の戦いを構想していたが、展開が『[[項羽と劉邦 (横山光輝)|項羽と劉邦]]』に似るため新鮮味がないとして廃案となった)、作品の最後で太公望に「300年後」を語らせていることから言っても次回作は孫子(孫武)を題材にしたものだったであろうとし、横山の事故死を嘆いている。また本作は横山が大病や骨折と戦いながら満身創痍で描ききったものであったが、連載中の横山の口癖は「なにがなんでも完結させる」であったという。
 
作品名の通り、特に後半については主人公は太公望と見なせるもので、彼の活躍が多く描かれているほか、殷の紂王の悪逆ぶりが多く描かれている。また本作は周が殷を滅亡させるまでの物語であり、それは武力によってなされたため、紙幅の多くが戦闘に割かれている。