「コミックマーケットが抱える問題」の版間の差分

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Focus35mm (会話 | 投稿記録)
彼方陣 (会話 | 投稿記録)
長期CO部分を一部除去。
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=== 参加者の体調不良 ===
[[File:Comiket-kenketsu.jpg|thumb|250px|right|コミックマーケット開催期間中、りんかい線国際展示場駅横で展開中の献血ブース]]
コミックマーケットは参加人数が非常に多く、長時間列に並ぶことが常態化している。その年の気候にもよるが、夏コミでは炎天下による[[熱中症]]<ref>夏コミのカタログでは毎回熱中症対策を呼びかけるページが掲載されている。コミックマーケット84のカタログでは1233ページに掲載。</ref>、冬コミでは寒さ対策(会場が海に近いため寒い)不足による[[低体温症]]にかかる人が毎年のように出ており、救護室に担ぎ込まれる参加者が後を絶たない。<!--[[2009年]]の春頃から感染力が高い[[新型インフルエンザ]]が世界的に流行しており、カタログにおいても参加者に注意と対策を呼びかけている{{要出典|date=2013年7月|title=「コミックマーケットが抱える問題」として特記する価値を検証するために要求}}。-->準備会はコミックマーケット84に関連して、夏のイベント参加者に感染症への注意を呼びかけた<ref>[http://www.comiket.co.jp/info-a/C84/C84infection.html 感染症流行中・ご注意!]</ref>。
 
<!--コミックマーケットでは(冬コミに限り)会場内で参加者からの[[献血]]を募っており、年末年始の血液需要に貢献している。また国際展示場駅横にも献血車が出動している<ref>コミックマーケット79カタログ35ページ他、毎回冬コミのカタログに1ページで記載</ref>。2011年冬のコミックマーケット81・2012年冬のコミックマーケット83で[[赤十字血液センター#血液センター|赤十字]]とコラボレーションして企画された献血応援イベントでは、献血を行った人へ協力メーカーのポスターを配布する場所の1つを会場内に置いた<ref name="kenketsu81">{{Cite web |url=http://www.c-agent.net/comike/kenketsu/c081/c081.html |title=コミックマーケット81 献血応援イベント |publisher=コンテンツエージェント |accessdate=2013-07-24}}</ref><ref name="kenketsu83">{{Cite web |url=http://www.c-agent.net/comike/kenketsu/c083/c083.html |title=コミックマーケット83 献血応援イベント |publisher=コンテンツエージェント |accessdate=2013-07-24}}</ref>。コミックマーケット83では年末年始の血液不足を解消するべく行われた<ref name="kenketsu83"/>。-->
 
=== 子連れ参加 ===
2000年代後半以降は子連れの参加者も目立ってきているが、会場内の混雑状況は子供にとって過酷な環境である<ref>「入場時の注意」 『コミックマーケット75カタログ』、2008年、7頁</ref>。にもかかわらず、コミックマーケットカタログには「迷子札」をつけるように指示をしているだけであり、参加者各自の判断に任されている状況である。これは参加者の中に、子連れ参加について賛成派と反対派の双方が存在するためであり<ref name="comiketpress05">コミックマーケット準備会発行『コミケットプレス総集編5』特集「子連れ参加論争partⅠ」「子連れ参加論争partⅡ」</ref>、かつ「運営ルールに違反しない限り一人でも多くの参加者を受け入れる」というコミックマーケットの理念上<ref name="c86sanka">コミックマーケット86サークル参加申込書セット</ref>、子連れ参加者を受け入れないわけにはいかないためである<ref name="comiketpress05"/>。しかし、授乳した赤ちゃんから[[吐瀉物]]を吐かれて自分の服が汚された、サークル参加している母親が赤ちゃんを椅子に置き去りにして買い物に出かけた、などの子連れ参加特有の問題も発生している<ref name="comiketpress05"/>。コミックマーケット準備会は会場近辺の託児所の紹介も行っているが、最終的には「親ばかりが楽しむのではなく、子供も一緒に楽しむ、無理しない形できちんと準備、計画を立てて訪れて欲しい」と結んでいる<ref name="comiketpress05"/>{{refnest|group=注|なお、サークル参加の責任者や準備会スタッフとして参加するためには、15歳以上で義務教育を修了していることが必須要件である<ref name="c86sanka"/>。}}。<!--東京ビッグサイトを用いて同人誌即売会を開催する[[コミックシティ]]では2014年現在、未就学児童の入場を禁じている<ref>{{Cite web|url=http://www.akaboo.jp/ippan.html|title=一般来場について|publisher=赤ブーブー通信社|accessdate=2014年2月22日}}</ref>。-->
 
=== 嫌がらせ・脅迫行為・テロ対策 ===
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* 周辺の[[不良行為少年|不良]]や[[暴走族]]、あるいは手癖の悪い徹夜参加者による窃盗・恐喝などの「徹夜組」を標的にした犯罪がたびたび発生しており、警察からも毎回厳重な注意を受けている<ref name="comikeplus01">「コミケplus」vol.1 ISBN 978-4-89610-577-3</ref><ref name="comiketpress06">コミックマーケット準備会発行『コミケットプレス総集編6』特集「どーする!?徹夜組partⅡ」</ref>。
* 深夜の周辺の建物・敷地への進入、芝生や看板などの設置物の破壊、ゴミの散乱について各所からクレームを受けている<ref name="comikeplus01"/>。コミックマーケット71では、会場近隣のホテルテナントの案内看板を深夜来場者が損壊させる事件が発生した<ref name="comiketpress06"/>。
* C88では徹夜組の体調不良<!--(夏は[[熱中症]]、冬は[[低体温症]])-->により、<!--深夜にもかかわらず-->救急車が出動した<ref>[http://rocketnews24.com/2015/08/14/620444/ 【悲報】コミケ徹夜組の体調不良で救急車が出動 / 開催前から搬送される事態に]</ref>。
いずれにしても、翌朝開始のイベントへの入場待機を目的にした徹夜行為が数千人規模で繰り広げられるイベントはコミケット以外に存在せず、「徹夜組」の数の多さそれ自体が運営にとって重大な脅威かつ負担となっている。また、コミケットほどの巨大なイベントを受け入れられる施設は東京ビッグサイト以外にはなく、ここが使用できなくなるとコミケットそのものの存続に関わることになる<ref name="comikeplus01"/>。
 
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同人誌の売買と共にコミックマーケットの参加様態の一つである[[コスプレ]]に対しては、事前登録制、参加が可能な[[制服]]の制限、撮影区画の制限、コスチュームのままでの入退場禁止、突起物(衣装の装飾、キャラクターの武器など)や肌の露出に規制などの対策が施されている。またコスプレの内容はスタッフによってチェックされ、スタッフの判断によってはコスプレ可能区画の制限(これを受けると、サークル参加者がそのコスプレで自分のサークルスペースなどに滞在することもできなくなる)や修正の要請(追加でタイツやシャツなどの着用を求められる、装飾品の除去を求められるなど)、あるいは登録不許可となる可能性もある。露出以外では、[[学生運動]]を模した「放火犯」と書かれたTシャツが反社会的であるとして不許可になったケースがあった。2011年からはコミケ自体のルールの見直しに伴い、コスプレの規制についても従来までの物による規制から、行動に対しての規制に変更・緩和されている。
 
しかし過度に露出の多いコスプレ(特に女性)が警察当局からも指導を受けるなど一部で問題視されているほか、[[ローアングル|ローアングラー]]などといった心ない来場者<!--準備会の意図に反した行動をとる者は参加者ではない-->が[[盗撮]]行為を行い、それらの写真がインターネットでアップロードされることも多いため、写真全てを取り締まれないなどの問題も残している。「写真撮影を他のイベント同様に登録制にしてはどうか」という提案も出ているが、コスプレイヤーやサークル参加者、同人誌を買いに来た参加者だけでなく企業ブースを目当てに来た参加者、さらにはコスプレ撮影のみを目当てに来た来場者などあらゆる参加者及び「偶然の来場者」も登録対象にする必要があり、その処理を行うだけでも膨大な時間や人員が必要となるため、簡単には実行に踏み切れない事情もある。そのため現状では撮影機材に関してもコスプレ衣装同様に厳格な制限を定めるとともに、会場で配布する小冊子で注意喚起を行うに留まっているのか実情である。
 
だが、2000年代以降、過激なコスプレを行う女性の一部には、コスプレを行うと同時に自身の運営・所属するサークルのブースに確実に販売停止処分になるような、[[公序良俗]]という意味でギリギリの過激な内容のコスプレ写真を収録したDVDなどのいわゆる「エロコスROM」を意図的に持ち込み、これを目論見どおり販売停止処分にさせることで、「コミケで発禁処分になった写真集」という煽り文句を付けて「コスホリック」などの別のイベントで販売する「発禁商法」を行うことが目的になっている者も見られるようになっており<ref>[http://www.cyzo.com/2011/08/post_8313.html 「うしじまいい肉は氷山の一角!?」破廉恥すぎるエロコスプレーヤーたちの実情] - [[日刊サイゾー]] 2011年08月25日</ref>、もはや単純に参加者のモラルに訴え掛けるだけでは限界があることも現実である。