「氷と炎の歌の世界」の版間の差分

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===リヴァーランド===
トライデント河流域に広がる肥沃で人口の多い土地。[[#ウェスタロス|ウェスタロス]]の9つの領域のひとつではあるが、8番目の王国となることはなく、他の王国の支配下にあることが多かった。[[#西部|西部]]、[[#王室領|王室領]]、[[#アリンの谷間|アリンの谷間]]、そして[[#北部|北部]]に囲まれ、自然障壁がないために、しばしば攻め込まれて戦争があった。物語の当初、この地域は[[#リヴァーラン|リヴァーラン]]の[[タリー家]]の領地である。古の〈川の王〉の没落の後は、さまざまな南部の王国に支配され、エイゴン征服王による〈征服戦争〉の時には[[#鉄諸島|鉄諸島]]のホア家のハレン暗黒王に支配されていた。タリー家は、ハレン暗黒王に背いてエイゴン征服王を選んだ反逆者の貴族であった。リヴァーランドで生まれた高貴な私生児は“リヴァーズ”姓を与えられる。
 
主な城として[[#リヴァーラン|リヴァーラン]]、シーガード、メイドンプール、[[#双子城|双子城]]、[[#ハレンの巨城|〈ハレンの巨城〉]](ハレンホール)などがある。
 
;{{Anchor|ハレンの巨城}}
:ウェスタロスの中央部の湖である〈神の目〉の北岸に位置し、当時リヴァーランドをも支配していた鉄諸島のハレン暗黒王によって、史上最大の城として建設された。黒い石を使って建設され、5つの巨大な塔と一軍を入れられるほどの大広間をそなえ、ハレンの傲慢さの記念碑となっている。だが工事を終えてすぐた直後にエイゴン征服王侵略まった。エイゴンの[[#ドラゴン|ドラゴン]]の前では、分厚く高い壁も役に立たず、ドラゴンの炎は、城の石を粉砕して溶かし、ハレンとその息子たちを殺した。ハレンの血統は絶え、その王国は征服された。
:ハレンの破滅の後、この城は様々な家によって所有された。悲惨な末路を迎えた居住者が多かったため、城には呪われていると言う悪評がついた。このように巨大な城を維持し兵を配置することは、兵站的にも経済的にも困難であり、〈ハレンの巨城〉はいわば無用の長物となった。
:〈五王の戦い〉の初め、〈ハレンの巨城〉は荒れ果て、城のごく一部だけが手入れされている。[[タイウィン・ラニスター]]がこの城を奪ったとき、[[サーセイ・ラニスター|サーセイ]]王妃は所有権をジャノス・スリントに与えるが、弟で〈王の手〉の[[ティリオン・ラニスター]]は即座にこの報酬を取り上げ、スリントを[[#壁|〈壁〉]]に送る。タイウィンは代りに城を[[ピーター・ベイリッシュ]](ベーリッシュ)に与え、それ以来、彼が名目上の所有権を保持しているが、一度も足を踏み入れたことはない。
:戦争が進むにつれて、〈ハレンの巨城〉には次々と所有者が現れ、幾度となく残虐行為が行われ。〈勇武党〉(〈勇敢組〉)の傭兵たちが城の[[ラニスター家]]の守備隊を裏切った後、[[ルース・ボルトン]]が城を乗っ取る。ボルトンが城を捨てた後は、[[グレガー・クレゲイン]]が〈勇武党〉を粉砕して城をラニスター家に取り戻す。
;{{Anchor|リヴァーラン}}
:〈征服戦争〉以来[[#リヴァーランド|リヴァーランド]]公である[[タリー家]]の古からの本拠地。タンブルストーン川がトライデント河の赤の支流に流れ込む土地の突端にあり、砂岩を使って建てられた、三角形の城である。城を大きな船に例える者もいる。正門の他にも、〈水車の塔〉からの水路を通って、タンブルストーン川からリヴァーラン城に入ることも可能である。城の二つの側面はタンブルストーン川と、トライデント河の赤の支流に面するが、第三の側面は巨大な人工の濠であり、城が攻められた時には水が入れられる。リヴァーランで最も高いのは巨大な物見の塔であり、ここからは何マイルも先の敵を発見することができる。川と濠による防御と相まって、リヴァーラン城は難攻不落である。
:リヴァーランは[[ロブ・スターク]]が北の王に即位した場所である。古の北の王国には属していなかったトライデント河流域の諸公も、ロブ王を支持し、軍と城を提供する(ただし、[[ウォルダー・フレイ]]は例外である)。五王の戦いの当初、[[ジェイミー・ラニスター]](ジェイム・ラニスター)は大軍でリヴァーランを包囲するが、〈囁きの森の戦い〉でロブ・スタークに敗れて捕虜となる。り、その軍は後に殲滅される。後に[[タイウィン・ラニスター]]がリヴァーランドを再び攻めようとした時、[[エドミュア・タリー]]がその襲撃を退けてリヴァーランを守る。しかし、〈釁られた婚儀〉(〈血染めの婚儀〉)でロブ王が死んだ後、[[ラニスター家]]とフレイ家は再びリヴァーラン城を包囲する。サー・ライマン・フレイがエドミュア・タリー公を人質にとっていたにもかかわらず、ラニスター家とフレイ家の争いのため、包囲は無秩序で、不首尾となっている。ジェイミー・ラニスターが来て、捕虜のエドミュア公と降伏案を交渉するまで、[[ブリンデン・タリー|サー・ブリンデン・タリー“ブラックフィッシュ”]]は包囲軍に抵抗することが出来る。だがエドミュア公は、ジェイミーに攻められて城内の軍勢を皆殺しにされるよりは、城を明け渡すことを選ぶ。そしてリヴァーランは、ラニスター家の同盟者であるエンモン・フレイの弱々しい手に渡る。
;{{Anchor|双子城}} {{Anchor|フレイ家|}}
:緑の支流にかかる石造りのアーチ橋で結ばれた、堅固に防御された二つの城。橋は二台の馬車がすれ違えるほど広く、〈水の塔〉として知られる中央の塔によって警備されている。双子城は600年以上もフレイ家の本拠であり続け、数日間もの回り道を避けられる唯一の場所でここにある関門橋(渡り場)があを通らなければ数日間も回道をしないと川を渡る事が出来ない。高額な渡し賃を課すによりフレイ家は富裕である。富裕でり、多くの一族を抱える。フレイ家は[[タリー家]]に臣従する家の中では最も強力であり、1000人の騎士と3000人の歩兵を戦争に送り、なおかつ少なくとも400人の守備兵を双子城に残すことができる。だが、過去においてフレイ家の忠誠心は疑問とされ、現在の家長である[[ウォルダー・フレイ]] 公は遅参公とも呼ばれ、怒りっぽく高慢な老人として知られている。
:〈五王の戦い〉の間、フレイ家は〈北の王〉のために〈鉄の玉座〉に反抗して立ち上がる。この反抗は、フレイ家の娘と[[ロブ・スターク]]の婚約を条件とする。しかし、ロブ・スタークがウェスタリング家の娘のためにフレイ家結婚して婚約を破った後、ウォルダー・フレイ公はこの侮辱に対する復讐を計画する。フレイ公は、[[エドミュア・タリー]]公と自らの娘のロズリン・フレイとの結婚を整える。ドレッドフォートの[[ルース・ボルトン]]公および[[タイウィン・ラニスター]] 公と陰謀をめぐらし、傭兵と騎士に楽師を装わせる。婚儀の最中に、“楽師”は、王の母である [[キャトリン・タリー|レディ・キャトリン(ケイトリン)・スターク]]を含む王の家族と支持者たちを殺し、リヴァーラン公エドミュア・タリーを捕虜とする。王は斬首され、代わりにそのダイアウルフの頭を縫い合わされて引き回される。この事件は〈釁られた婚儀〉として知られるようになる。多くの北部人が、最も神聖な客の権利を侵害されて多数の北部人が殺されたため、北部人の多くがフレイ家に敵対することになりは北部では憎悪され、その他の人々地域でフレイ家には含む軽蔑されるこころをもつようになる。
 
===アリンの谷間===