「ベトナム社会主義共和国憲法」の版間の差分

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=== 1992年憲法 ===
1992年制定の現行憲法は、2001年の改正を含め、前文および各章で、政治体制、経済体制、文化・教育・科学・技術、国防、国民の権利と義務、[[国会 (ベトナム)|国会]]、[[ベトナム社会主義共和国主席|国家主席]]、政府、人民委員会、司法、国旗・国章、憲法改正などについて規定している。ベトナム社会主義共和国の原則として[[社会主義]]、[[マルクス・レーニン主義]]、[[ホー・チ・ミン思想]]、[[党の指導性|共産党による国家の指導]]、ベトナム祖国戦線([[統一戦線]]組織)の神聖不可侵などが記載されている。
 
1992年憲法は、1986年から提唱されている[[改革開放]]政策である[[ドイモイ]]政策に適用された<ref>[http://www.clair.or.jp/j/forum/series/pdf/j28.pdf ASEAN諸国の地方行政 - ベトナム社会主義共和国編] - 財団法人 自治体国際化協会</ref>。第15条は「国は国家管理と社会主義的方針のもとに、[[市場経済]]による多分野の商品経済を開発する」と、社会主義と[[市場経済]]が併記された<ref>[http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~worldjpn/asiapacific/19920415.O1J.html ベトナム社会主義共和国憲法] - 東京大学</ref>。
 
=== 2013年憲法(現行憲法) ===
2013年11月28日、国会で改正案が決議された。改憲に際しては国民からの意見聴取を行い<ref>[http://vovworld.vn/ja-JP/%E8%A7%A3%E8%AA%AC/%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0%E3%81%AE%E6%94%B9%E6%AD%A3%E6%86%B2%E6%B3%95/198230.vov ベトナムの改正憲法]([[ベトナムの声]]日本語版 2013年11年28日 2015年10月28日閲覧)</ref>、国号を「ベトナム社会主義共和国」から「社会主義」を外して「[[ベトナム民主共和国]]」へ戻すことや憲法改正の際の[[国民投票]]の導入などの一部民主化を進めることも検討されていた<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1400E_V10C13A4EB2000/ 社会主義の看板外すか ベトナムで国名変更案] [[日本経済新聞]] 2013年4年15日 2015年10月28日閲覧)</ref>。しかし、結局は第2条で「ベトナム社会主義共和国は、人民の、人民による、人民のための社会主義的法治国家である。」とし、第2章に「人権,市民の基本的な権利と義務」を設けるなどしたものの、第4条で引き続き共産党を「国家と社会の指導勢力である」とするなど、共産党が政治・経済を支配するという根本的な部分は変更されなかった<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2804P_Y3A121C1FF2000/ ベトナム、憲法改正案を可決 本格的改正は見送り]([[日本経済新聞]] 2013年11年28日 2015年10月28日閲覧)</ref>。