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L masyu (会話 | 投稿記録)
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== 概要 ==
野球は、2つのチームが攻撃と守備を交互に繰り返して勝敗を競う競技。大会やリーグによって、予め定めた以上の一方的展開になった場合や気象条件等により途中で試合を打ち切る[[コールドゲーム]]の規定、攻撃時に[[投手]]と呼ばれるポジションの選手の代わりに攻撃専門の選手を使う[[指名打者]]制度の有無、[[審判員 (野球)|審判員]]の人数等、細かな違いがあるが、大会やリーグごとに、それぞれの環境で最も良いと考えられる制度を採用している。
 
現在野球で用いられている[[ボール (野球)|ボール]]は硬式球・準硬式球・軟式球の3種類があり、使用するボールにより、それぞれ[[硬式野球]]・[[準硬式野球]]・[[軟式野球]]と呼ばれる。日本では、[[日本プロ野球|プロ野球]]や[[都市対抗野球大会|都市対抗野球]](社会人)、[[日本の大学野球|大学野球]]、[[阪神甲子園球場|甲子園]]の[[高校野球]]では硬式が使われており、一般的に組織名や大会名などで単に'''野球'''と称する場合は硬式野球を示す場合が通例。一般のレクリエーションとしての野球や、小学校や中学校などで行われる野球は、軟式野球が主である。準硬式野球は、あくまで運営組織の分類上も多くの場合は軟式野球の一種として扱われているが、用具や試合会場は硬式と共用の物が用いられる。
 
野球が変化して生まれたものとして、[[フィンランド]]を中心に行われている[[ペサパッロ]](フィンランド野球)や、[[ソフトボール]]がある。特に[[ソフトボール]]は女性や子供、高齢者にも楽しめるような競技として広まった。
 
== 歴史 ==
{{Main|野球の歴史}}
野球の起源は明らかになっていないが、[[イギリス]]の球技である「[[タウンボール]]」がイギリス系移民によってアメリカに持ち込まれた後変化し、野球として形成されたと考える研究者が多い。1830年代から40年代に原型が成立したと考えられ、すぐにアメリカの北部でさかんとなった。[[1861年]]から[[1865年]]の[[南北戦争]]によって野球は[[アメリカ南部]]にも伝えられ、アメリカ全土において人気を博するようになった。19世紀後半を通じてルールに改良が加えられ、現在の形になった。[[1869年]]には世界最初のプロ球団である[[シンシナティ・レッドストッキングス]]が設立され、[[1871年]]には世界初のプロ野球リーグである[[全米プロ野球選手協会|ナショナル・アソシエーション]]が設立された。これは5年で破綻したものの、[[1876年]]にはこれを引き継ぐ形で[[ナショナルリーグ]]が設立され、[[メジャーリーグベースボール]]が成立した。このころ日本にやってきたアメリカ人から野球は[[日本]]にも伝えられ(後述)、やがてアメリカや日本の影響圏でも野球がさかんとなり、日本はアメリカに次ぐ「野球王国」といわれるまでになった。
 
== ルール ==
[[ファイル:Tulsa vs Frisco.jpg|thumb|200px|[[投手]]と[[打者]]の対戦]]
2つのチームが攻撃と守備を交互に繰り返して勝敗を競う。ルールは[[公認野球規則]]に基づいている。
{{Main|野球の概要}}
 
=== 試合形式 ===
攻撃側は、相手チームの投手が投げたボールを打って、一塁・二塁・三塁・本塁をまわることで得点を得る。守備側は相手チームの走者が本塁に到達しないように走者を[[アウト (野球)|アウト]]にする。相手チームの選手を3人アウトにできれば、攻撃に移ることができる。攻撃と守備の一巡は[[イニング]]と呼ばれる。一試合は9イニングからなり<ref name="イニング">一試合におけるイニング数はルール体系によって異なることがあり、[[小学生]]、[[中学生]]などでは7イニングの場合もある。</ref>、得点の合計が多いチームが勝者となる。両者の得点が等しい場合は、[[延長戦]]を行う、[[引き分け]]とするなどルール体系によって対応が分かれる。
 
試合の目的は「勝つこと」であり、公認野球規則1.02に「'''各チームは、相手チームより多くの得点を記録して、勝つことを目的とする。'''」と明記されている。規則書に「勝つことを目的とする」と明確に表記されていることが野球ルールの際立った特徴の一つでもある。
 
=== チーム編成 ===
1チームは選手9人([[指名打者]]制を採る場合は10人)と監督、コーチなどで編成される。試合にはそれ以外にも控え選手がおり、プロ野球では16人、高校野球では9人まで控えとして途中からの試合出場ができる。しかし、一度交代した選手はその試合中は再び試合に出ることはできない。ただし、交代せずに守備位置を変えることは可能である。
 
== 用具 ==
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=== ボール ===
{{Main|ボール (野球)}}
[[ファイル:Ball&amp;ball.jpg|thumb|right|軟式ボール(左)と、<br />硬式ボール(右)]]
[[ファイル:Rubber baseball 2006.jpg|thumb|right|2006年以降の公認軟式球]]
野球で用いられているボールには硬式球・準硬式球・軟式球の3種類がある。
; 硬式球
: [[ゴム]]や[[コルク]]の芯を[[糸]]で巻き、[[皮革|牛革]]や馬革を縫い合わせて作った球。プロ野球や高校野球、中学生のシニア・ボーイズリーグ、小学生のリトルリーグでもこのボールを使って行う。
; 軟式球
: [[全日本軟式野球連盟]]が公認した日本発のボール。中が空洞になったゴム製の球で、試合対象、年齢、性別に応じてA、B、C、D、H号の5種類がある。硬式球に比べて安価で安全性が高いため、日本国内では草野球、少年野球、公園での[[キャッチボール]]など広く一般的に使われている。A、B、C号に関しては2006年度始めにフルモデルチェンジを行い、馴染みのあった表面の細かなディンプル(くぼみ)が無くなった。そのため物理的には硬式球で投げられるほぼ全ての球種を投げることが可能となった。
; 準硬式球
: 軟式球の一種として開発されたものである。大きさやボールの表面は軟式A号とほぼ同じでゴム製だが、内部は硬式球のそれと類似しており、打球感は硬式とほぼ同一である。現在は軟式球H号と呼ばれる。大学野球で多く使われる。
; Kボール
 
=== バット ===