「タンゴ」の版間の差分
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===和声法の禁則も守られない===
「主旋律がアルペジオのような動きをするのはやめましょう」というのが四声和声法の鉄則だが、古典タンゴの代表作「フェリシア」のように、最初からメロディーがアルペジョで動くことも普通に行われる。[[アルフレド・デ・アンジェリス]]楽団はベースや中声部のバンドネオンがアルペジョで動くこともある珍しい集団
[[モダンタンゴ]]の時代に入ると[[近代和声]]の影響を徐々に受けて減ったが、それでもバンドネオンセクションは依然として平行進行が好まれる。また[[ファン・ダリエンソ]]楽団の「Sentimento Gaucho」に至ってはメロディーとベースがサビで有名な'''連続8度'''を行うなど、西洋楽器を使いつつ西洋音楽の規則では説明のつかないことが頻発する。
このため、器楽では楽でも声楽では厳しいメロディーラインが多くなり、歌手は「アルペジョにはいると加速または減速がはいる」独特の修練を必要とする。▼
[[オスバルド・プグリエーセ]]楽団や[[エドゥアルド・ロビーラ]]はバンドネオンの左手や弦楽セクションを用いて[[対位法]]的な趣味を前面に打ち出しており、この点に気が付いていたようである。
▲このため、器楽では楽でも声楽では厳しいメロディーラインが多くなり、歌手は「アルペジョにはいると加速または減速がはいる」独特の修練を必要とする。ラテン音楽は原則的にスリーコードのみで進む鉄則があるため、これを破ろうとする者は「前衛」「異端」と呼ばれていた。
==他の種類の音楽との関連==
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