「浸透圧」の版間の差分
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==ヒトの体液の浸透圧調整==
ヒトの体液の浸透圧調整は、腎臓による浸透圧調整で行われ、主に腎臓での水とナトリウムイオンの再吸収によって行われる。この再吸収はホルモンによって調整されている。
浸透圧が[[上昇]]した時、水の再[[吸収]]が行われる。[[血液]]の浸透圧が上昇すると、[[脳下垂体後葉]]が[[バソプレッシン]](抵利尿ホルモン)を[[分泌]]し、[[腎細管]]や[[集合菅]]での水の再吸収を促進する。この結果、尿量は減少し、血液中の水分が増加するため、浸透圧は低下する。また、浸透圧が低下した時、無機塩類の再吸収が行われる。血液中の浸透圧が低下すると、[[副腎皮質]]が[[糖質コルチコイド]]を分泌し、腎細管での[[Na]]+の再吸収を促進する。この結果、血液中の[[無機塩類]]が増加し、浸透圧が上昇する。
== その他 ==
浸透圧は溶液のもつ属性であり、語の使用に際して注意する必要がある。例えば「細胞内部の溶液の浸透圧」という用法は妥当だが、「細胞の浸透圧」という記述は意味するところが不明瞭であり誤解を招くおそれがある。「半透膜の両側に濃度の違う溶液があると、浸透圧が発生し…」という表現も誤用である。この場合は、「浸透圧差が生じ、」とすべきである。
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