「風の聖痕」の版間の差分
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: 和麻と煉の父親で、重悟の従兄。身長約180cm(アニメ版設定資料)。
: 神凪一族現役最強の術者で、「'''蒼炎'''」と呼ばれる神炎の使い手。その強さは、和麻が「炎雷覇を持った綾乃の十倍強い」と断言し、アニメ版でヴェルンハルトから「契約者の和麻(コントラクター)に匹敵する力を感じる」と称されるほど。
: 風術を下術と蔑み<ref>アニメ版では、風術師を「下賤な者」と評した際、近くに居合わせた兵衛に
: 和麻に対しては父親としての愛情を持っていたが、神凪一族を第一に考える思考と自分にも他人にも厳しい性格から、炎術の才能を一向に見せない和麻に一日の休みも与えないで修行させ、弟の煉とも滅多に会わせないなど、厳しく接することしかできなかった。力も度量もないのに謀略とパワーバランスで宗主になった頼道のようにはさせたくなく、和麻を実力で宗主に就かせようとしてのことだった。
: そのため、和麻からは誤解されていたが、融通の利かない不器用な性格から誤解を解くことができずにいた。勘当した理由も、神凪一族という枷から解き放とうとしたためであり、彼なりの愛情であった。その後、風術師として大成した和麻のことを不器用ながら誇らしげにし、風牙衆の一件が終わった後は息子に対して「気が済むのなら土下座でもなんでもする、だから自分の息子として神凪家に戻ってこい」と言ったこともある。さすがにこのときばかりは和麻も驚き、心を揺れ動かしていた。結果的に、「今さら、やり直しは不可能」だとして和麻に拒絶されるものの(断られることは厳馬も承知の上だった模様で、特に落胆する様子は見せなかった)、父子間では事実上和解しており、互いに「親父」「息子」と認める関係に戻っている。親子のように守る守られるではなく、互いに一人の男として肩を並べる対等の関係になった(アニメ版では、尺の関係でこのシーンは割愛されている)。
: 作中で二度にわたり和麻と対決しているが、いずれも敗北している。
: 一戦目は、身内殺しの疑いのかかった和麻を確保すべく戦いに臨み、本気を出すべく蒼炎を呼び出すが、自分と同等以上に成長した
: 二戦目は、和麻との対決で受けた負傷が治った後、神凪邸でぱったりと出会った和麻と失言の応酬を行い、最終的に彼の方から勝負を仕かけられて再戦となった。体術による壮絶な「親子喧嘩」を展開するが、戦いにおける
: その後、息子が膝を突いた父親に手を差し伸べるというシチュエーションを見せて綾乃を感動させたが、その直後に和麻が本気で厳馬を殺そうとし、さらに厳馬は隙をついて「炎の精霊を宿した蹴撃」(アニメ版ではただのパンチ)を放った。親子
: 綾乃とは「伯父と姪」以上の関係ではなく、互いに干渉のない薄い間柄だった。しかし、5巻では暴走した和麻を止める役割を綾乃に任せ、最後に微笑を向けている。「宗主の娘」でしかなかった綾乃の成長を認めていることがうかがえる。
: 6巻では煉と共に仕事で遠出していたが、ガイアVS和麻戦に駆けつけ風喰を消滅させて上手い具合に息子の窮地を救っている。このことを和麻から冷やかされ、「いいタイミングだったけど狙っていたのか?」と言われており「馬鹿を言うな、お前ではあるまいし」と返している。この時、ガイアは死んだ振りをしていたが当然見抜いており、「息子がこの程度の相手に負けるわけがない」と信じてあえて和麻に任せた。
: 戦法は、黄金の火柱を山岐大蛇(やまたのおろち)のように操作して攻撃するというもの。これは小手調べにすぎないが、それでも和麻の風の結界を一瞬で破壊するほどの威力を持つ(綾乃の全力の一撃でも風の結界は壊せなかった。2巻より)。
: アニメ版では、名実ともに神凪一族最強の術者という扱いとなっており、最終話でパンデモニウム降臨の地に駆けつけ、ベリアルを撃退して疲弊した和麻たちの前に現れたヴェルンハルトを後方から睨みつけ、彼を撤退させた。その際にヴェルンハルトから「コントラクターに匹敵する力を感じる」と評されている。
: 唯一の弱点としては傲
: 原作では和麻から「失敗作だから殺すことをためらわない」という誤解を受けていたが、アニメ版ではこれらのやり取りはカットされている。
; 神凪 深雪 (かんなぎ みゆき)
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