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== あらすじ ==
本作品は、魔法の存在する異世界に召喚された日本人女性が、聖女の魔力で無双する「恋愛ファンタジー物語」である。
魔法が存在し、HP・MP・レベル・魔法を含むスキルなどが、数値化されて確認できる異世界でのこと。
 
HP・MP・レベル・魔法を含むスキルなどが、数値化されて確認できる異世界。スランタニア王国では数世代に一度の割で、国が瘴気に覆われ魔物が大量発生する時代がやって来る。これまではそのたびごとに、魔を祓う力を持つ「聖女」が国内に現れ、国を救ってきた。数百年前、一度だけ聖女が現れなかった時は、儀式により聖女を召喚した。今回、再び聖女が現れず、王と重臣たちはやむなく伝説の魔法「聖女召喚の儀」を行う。
スランタニア王国では「瘴気」、いわゆる悪しき陰の気が、どこででも発生する。それは森や洞窟など、人の住まない暗い場所に溜まり易く、一定の濃度を超えると魔物を生み出し、周囲に害をなす<ref name=ex5>単行本第1巻、10ページ、88・89ページ。[http://ncode.syosetu.com/n8139dg/2/ 小説家になろう:聖女の魔力は万能です:ポーション][http://ncode.syosetu.com/n8139dg/13/ 小説家になろう:聖女の魔力は万能です:舞台裏01 聖女召喚の儀]</ref>。瘴気が濃いほど発生する魔物も強くなるが、魔物を倒せば周辺の瘴気は薄くなり、ゆえに魔物を倒し続ければ害は防げる。
 
「聖女召喚の儀」は成功するが、これまで常に一人だった<ref>単行本第1巻、11ページ、93ページ。[http://ncode.syosetu.com/n8139dg/2/ 小説家になろう:聖女の魔力万能です:ポーション][http://ncode.syosetu.com/n8139dg/13/ 小説家になろう:聖女魔力は万能です:舞台裏01 聖女召喚の儀]</ref>聖女が、なぜか二人召喚された。日本の20代OL・小鳥遊聖と、女子高生・御園愛良であった。ところが、儀式を取り仕切っていた第一王子は愛良しか目に入らず、聖を無視し放置してしまう。勝手に召喚された上のこの扱いに、聖は激怒。この国を出ようと考える。しかし実際は行く当ても無く、結局彼女は王宮に留まることになる。
しかし数世代に一度の割で、瘴気が急激に濃くなり、魔物をいくら倒しても追い着かない時代がやって来る<ref name=ex5>単行本第1巻、10ページ、88・89ページ。[http://ncode.syosetu.com/n8139dg/2/ 小説家になろう:聖女の魔力は万能です:ポーション][http://ncode.syosetu.com/n8139dg/13/ 小説家になろう:聖女の魔力は万能です:舞台裏01 聖女召喚の儀]</ref>。過去、そのたびに、魔を祓う力を持つ「聖女」が国内に現れ、国を救ってきた<ref name=ex2>単行本第1巻、10ページ、91・92ページ。[http://ncode.syosetu.com/n8139dg/2/ 小説家になろう:聖女の魔力は万能です:ポーション][http://ncode.syosetu.com/n8139dg/13/ 小説家になろう:聖女の魔力は万能です:舞台裏01 聖女召喚の儀]</ref>。聖女は、彼女ら特有の魔法で、あっという間に魔物を消滅させるという。ただそこにいるだけで、周辺の瘴気を浄化するという。過去一度だけ、「どれだけ瘴気が濃くなろうとも聖女が現れなかった」時代には、儀式により「聖女となる乙女」を召喚したという<ref name=ex2>単行本第1巻、10ページ、91・92ページ。[http://ncode.syosetu.com/n8139dg/2/ 小説家になろう:聖女の魔力は万能です:ポーション][http://ncode.syosetu.com/n8139dg/13/ 小説家になろう:聖女の魔力は万能です:舞台裏01 聖女召喚の儀]</ref>。
 
趣味のハーブ栽培を生かすつもりで、王宮の「薬用植物研究所」で働き始めたセイ。ところが彼女は本物の聖女であり、その後間もなく「聖女の力」が発現し始めてしまう。研究所の薬草でHP回復ポーションを作ることを学べば、MPの多さから、一般人に比べ桁違いの量を作ることができ、その上通常のポーションの5割増しの効果があった。
今回、再び聖女が現れず、王と重臣たちはやむなく伝説の「聖女召喚の儀」<ref group="注">数百年前に、当時の賢者たちが総力を結集して編み出した儀式。魔法としての難易度も非常に高く、必要な魔道師やアイテムも多く、通常なら行うこと自体困難、かつ割に合わない代物。しかし今回、背に腹は代えられなかった。</ref>を行う。
 
「聖女セイが召喚の儀」からされて三ヶ月、王国の第三騎士団がサラマンダーにより大きな被害を受けるが、彼女の作った下級・中級ポーションで回復し、最も重症だった団長アルベルト・ホークも上級ポーションで全快する。その三ヶ月後、アルベルト・ホークより魔法が付与された髪飾りをプレゼントされたセイは、「魔法付与」<ref group="注">宝石や鉱石などを素材に、様々な魔法の効果を付与すること。属性魔法のスキルがなければ行えず、付与できる効果も、行う者の能力次第。攻撃力や防御力を上げる、いわゆる支援系の効果を付与するには、聖属性魔法のスキルが必要。</ref><ref group="注">魔法を付与した「核」は、通常は武器や防具、装身具などに埋め込んで用いられる。核にいかなる効果が付与されているのかは、鑑定魔法を使わねば判明しない。</ref><ref group="注">この作品において、「鑑定魔法」は、使える者が極端に少なく、宮廷魔道師団にも数人しかいない。</ref>に興味を持ち、所長を通じて頼み込む。本人は知らなかったが、この時彼女が行った魔法付与は、彼女以外国内の誰不可能成し得レベルであった。
「聖女召喚の儀」は成功するが、これまで常に一人だった<ref>単行本第1巻、11ページ、93ページ。[http://ncode.syosetu.com/n8139dg/2/ 小説家になろう:聖女の魔力は万能です:ポーション][http://ncode.syosetu.com/n8139dg/13/ 小説家になろう:聖女の魔力は万能です:舞台裏01 聖女召喚の儀]</ref>聖女が、なぜか二人召喚された。日本の20代OL・小鳥遊聖と、女子高生・御園愛良であった。ところが、儀式を取り仕切っていた第一王子は愛良しか目に入らず、聖を無視し放置してしまう。勝手に召喚された上のこの扱いに、聖は激怒。この国を出ようと考える。しかし実際は行く当ても無く、結局彼女は王宮に留まることになる。
 
召喚後七ヶ月、セイは召喚直後に別れたアイラの噂を聞く。彼女は女として、第一王子に保護されながらレベル上げを行っていた。セイはステータスにより、自分が「本物の聖女」だと自覚しており、自身の強大な魔力も承知しているが、召喚時のわだかまりと、「聖女などという面倒な役目を押し付けられたくない」がゆえに、それを明か公言つもりは無い。しかし、再度の魔物討伐で負傷した第二、第三騎士団の見舞いに行ったセイだが、片腕を失った騎士を見捨てることが出来ず、回復魔法で全快させてしまう。他の騎士たちもすべて全快させた結果、彼らから聖女として崇拝されることになり……。
趣味のハーブ栽培を生かすつもりで、王宮の「薬用植物研究所」で働き始めた聖。ところが彼女は本物の聖女であり、その後間もなく「聖女の力」が発現し始めてしまう。研究所の薬草でHP回復ポーションを作ることを学べば、MPの多さから、一般人に比べ桁違いの量を作ることができ、その上通常のポーションの5割増しの効果があった。
 
「聖女召喚の儀」から三ヶ月、王国の第三騎士団がサラマンダーにより大きな被害を受けるが、彼女の作った下級・中級ポーションで回復し、最も重症だった団長アルベルト・ホークも上級ポーションで全快する。その三ヶ月後、アルベルト・ホークより魔法が付与された髪飾りをプレゼントされた聖は、「魔法付与」<ref group="注">宝石や鉱石などを素材に、様々な魔法の効果を付与すること。属性魔法のスキルがなければ行えず、付与できる効果も、行う者の能力次第。攻撃力や防御力を上げる、いわゆる支援系の効果を付与するには、聖属性魔法のスキルが必要。</ref><ref group="注">魔法を付与した「核」は、通常は武器や防具、装身具などに埋め込んで用いられる。核にいかなる効果が付与されているのかは、鑑定魔法を使わねば判明しない。</ref><ref group="注">この作品において、「鑑定魔法」は、使える者が極端に少なく、宮廷魔道師団にも数人しかいない。</ref>に興味を持ち、所長を通じて頼み込む。本人は知らなかったが、この時聖が行った魔法付与は、彼女以外の誰にも不可能なレベルであった。
 
召喚後七ヶ月、聖は召喚直後に別れた愛良の噂を聞く。彼女は聖女として、第一王子に保護されながらレベル上げを行っていた。
 
聖はステータスにより、自分が「本物の聖女」だと自覚しているが、召喚時のわだかまりと、「聖女などという面倒な役目を押し付けられたくない」がゆえに、それを明かすつもりは無い。しかし、再度の魔物討伐で負傷した第二、第三騎士団の見舞いに行った時、片腕を失った騎士を見捨てることが出来ず、回復魔法で全快させてしまう。他の騎士たちもすべて全快させた結果、彼らから聖女として崇拝されることになり……。
 
== 登場人物 ==
;セイ・タカナシ (小鳥遊 聖)
:主人公。「聖女召喚の儀」により、何の前触れもなくスランタニア王国に召喚された、日本のOL。物語中ではただ「セイ」とのみ呼ばれる<ref group="注">単行本第1巻・P070。スランタニア王国では、平民は姓を持たないため。なおかつ、国内で馴染みの無さ過ぎる姓で、名乗ると無用の詮索をされるおそれがあるため。</ref>。
:やや高めの身長で細身、腰まで届くストレートロング<ref>単行本第1巻、31ページの挿絵</ref>。一見地味だがよく見るとなタイプの美人、とタイプであるべき容姿の持ち主<ref>単行本第1巻、口絵</ref>。性格は真面目で無欲<ref>[http://ncode.syosetu.com/n8139dg/31/ 小説家になろう:聖女の魔力は万能です:謁見]</ref>かつ人が良い。
:ステータスによれば本物の聖女<ref>単行本第1巻、45ページの図。[http://ncode.syosetu.com/n8139dg/2/ 小説家になろう:聖女の魔力は万能です:ポーション]</ref>。ゆえに、召喚時から強大すぎる魔力と「レベル無限聖属性魔法<ref group="注">「回復」や「浄化」、戦闘時の支援などを行う魔法。歴代の聖女たちは皆、この魔法に長けていたとされる。</ref>を持ち、その力で、常人には不可能な出来事をいくつも起こすことになが可能であった。
:一方で、過去男性と付き合った経験が無く、20歳を過ぎて恋愛にはまったくウブである<ref>単行本第1巻、154~163ページ。[http://ncode.syosetu.com/n8139dg/11/ 小説家になろう:聖女の魔力は万能です:以心伝心]</ref>。日本にいた頃は[[ワーカホリック]]の傾向があり、召喚時点では過労からひどくやつれていた。
;アルベルト・ホーク
:第三騎士団団長。28歳。生真面目な性格で<ref>単行本第1巻、96ページ、10行目。[http://ncode.syosetu.com/n8139dg/14/ 小説家になろう:聖女の魔力は万能です:舞台裏02 フラグ]</ref>、騎士としての実力も一流。冷たい印象を与える容姿と、氷属性の魔法を得意とすることから、異名は「氷の騎士」。
:第三騎士団団長。28歳。顔は美形だが186cm,87kgの大男で、それに見合う怪力の持ち主。
:生真面目な性格で<ref>単行本第1巻、96ページ、10行目。[http://ncode.syosetu.com/n8139dg/14/ 小説家になろう:聖女の魔力は万能です:舞台裏02 フラグ]</ref>、騎士としての実力も超一流。冷たい印象を与える容姿と、氷属性の魔法を得意とすることから、異名は「氷の騎士」。
:大貴族・ホーク辺境伯家の三男だが、家柄と美貌に群がる女性ばかり見てきたため、女性不信の傾向があった<ref name=ex4>[http://ncode.syosetu.com/n8139dg/20/ 小説家になろう:聖女の魔力は万能です:小話03 団長]</ref>。しかし、魔物討伐時に負った瀕死の重傷をセイに救われて以来、彼の知るいかなる女性とも違う、セイに惹かれてゆく。
;ヨハン・ヴァルデック
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== 外部リンク ==
* [http://ncode.syosetu.com/n8139dg/ 聖女の魔力は万能です] - 小説家になろう
* [http://kadokawabooks.jp/series/product/53/ シリーズ情報|聖女の魔力は万能です] - カドカワBOOKS
* [http://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_FL00000002010000_68/ 聖女の魔力は万能です(漫画版配信サイト)] - ComicWalker
 
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