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クロノメーター検定は、設置位置や温度を変化させて機械式時計の精度を見るもので、すべての環境で日差-4秒~+6秒以内に誤差が収まったものに認定が与えられる。クォーツ時計は月に数秒程度の誤差が一般的であるが、機械式時計の場合この程度でも十分精度が高いものとみなされる。
 
クロノメーターの起源は[[大航海時代]]である。航海が増加し多発する[[経度海難事故]]を防ぐために海上での正しい経度測定するた法が求られた。[[1714年]]、[[英国]][[議会]]が[[経度法]]を制定し、揺れる[[船舶]]の上でも正しい時を刻む高精度の時計が必要とされたのがクロノメーター誕生のきっかけであった。[[1735年]]にイギリス人のジョン・ハリソンが温度や揺れに強い置時計を製作し「クロノメーター」と名づけ、[[1759年]]には4号機において年差が30秒という高性能なものを製作し、状況を問わず高精度な時計の代名詞となった。
 
[[18世紀]]初頭、もっとも精度の高い時計は[[振り子時計]]であったが、[[波]]による揺れの影響の大きい海上では機能しなかった。この問題を解決するため、[[1735年]]イギリス人の[[大工]]ジョン・ハリソンは頑丈な[[梁]]に揺れや[[温度]]変化を吸収するバネを取り付け、温度や揺れに強い[[置時計]]を製作し「クロノメーター」と名づけた。その後ハリソンは改良を重ね、[[1759年]]には直径5インチの[[懐中時計]]を4号機(クロノメーターH4)として年差にして30秒という高性能なものを製作し、状況を問わず高精度な時計の代名詞となった。
 
名称は、[[ギリシア神話]]の時間神[[クロノス (時間の神)|クロノス]]に由来する。