「気分変調症」の版間の差分
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個々人の心理療法に加え、集団精神療法と自助の併用、ないしは支援グループも気分変調症の治療に有効でありうる。<ref name=":6" />これらの治療方法を通して、自尊心、自信、人間関係の問題やパターン、自己主張のスキル、[[認知再構成]]などに取り組み強化することができる。<ref name=":6" />
また、気分転換や楽しめることをすることなどを含めて行動や活動を活性化させることで、結果的に気分が改善されることから、本人が活動性を高められるよう治療者がサポートをすることも大切である<ref>伊藤 絵美 (2008).事例で学ぶ認知行動療法 誠心書房,42・46-47・56頁.</ref>。この際、活動と気分などを記録する活動モニタリングシートを用いることがある<ref>伊藤 絵美 (2008).事例で学ぶ認知行動療法 誠心書房,56頁.</ref>。
認知行動療法においては、認知再構成法(認知にアプローチし、抑うつ的な自動思考を新たな思考に変えていく。治療者は、悲観しなくても良いことを示す事実や本人の長所を提示したりして自動思考をとらえなおした後、機能的な新たな思考を提案し、本人をサポートする)や問題解決法(行動にアプローチし、気分変調の一因となっている問題を解決していく。本人は治療者とともに、1. 困っていることを具体的に書き出してみる、2. 問題が解決または改善された状況を具体的にイメージして目標を設定する、3. 問題の解決・改善のための具体的な方法を案出する、4. それらの方法の実行可能性・有効性を検証し、用いる方法を選択する、5. その方法の具体的な実行計画を立てる、6. 実行し、その結果がよければ継続し、思ったように解決できなければほかの方法を試す、といったプロセスで行われる。治療者は、本人が問題解決法の手順を身につけその後のさまざまな問題にも対処できるようになるよう、サポートする)などが有効な手法である<ref>伊藤 絵美 (2008).事例で学ぶ認知行動療法 誠心書房,57-58・65-66頁.</ref>。
=== 薬物療法 ===
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