「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
Ambivalence (会話 | 投稿記録) |
|||
35行目:
[[マイティ・ソー バトルロイヤル|ラグナロク]]の発動によるアスガルド滅亡の直後、新天地として地球に向かっていたソー率いるアスガルドの民を乗せた宇宙船を何者かが襲撃した。それは宇宙で最も恐れられる魔人[[サノス]]の宇宙船「サンクチュアリII」だった。宇宙のバランスを完全に保つためには、全生命の半分を消し去る必要がある。そう信じるサノスは、インフィニティ・ストーンを集めるべく行動を開始したのだ。サノスはソーを拷問し、彼らが持っているはずの物を要求した。兄の窮地に見かねた弟ロキは、サノスが欲する物――アスガルド崩壊に乗じて手中に収めていた「四次元キューブ」を見せる。その瞬間、ハルクがサノスを攻撃した。しかしサノスはハルクの猛攻に耐え、逆にハルクを打ちのめしてしまう。ハルクの敗北を受け、ソーの腹心ヘイムダルは最後の力を振り絞り、虹の橋・ビフレストの力でハルクを地球へとワープさせた。それは彼がサノスの配下コーヴァス・グレイヴに殺害される直前のことだった。ハルクが敗れ、最早息も絶え絶えのソーを守るものはない。ロキはサノスに屈し、四次元キューブを差し出した。サノスをワナにハメるために。しかしそれも失敗に終わった。サノスは圧倒的な力を以って、神相手に一切何もさせずロキを殺害した。手にした四次元キューブを粉々に破壊し、中に収められている青色の'''スペース・ストーン'''をガントレットに埋め込む。ガントレットにはもう一つストーンが輝いていた。ザンダー星に保管されていたはずの、かつてガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが必死で守り抜いた'''パワー・ストーン'''である。ザンダー星を滅ぼして手に入れたその無限の力をもって、サノスは小さな宇宙船を破壊した。死んだロキ、アスガルド人たち、そしてソーもろとも。
地球。マルチバースを守る魔術師スティーヴン・ストレンジの元に、空から男が降って来た。ヘイムダルが命を賭けて転送したブルース・バナー博士である。サノスが2つのインフィニティ・ストーンの所在地である地球を狙っている。伝えられたこの危機に、アベンジャーズのリーダーであるトニー・スタークに接触し、ストーンの防衛を依頼する。しかし、既にシビル・ウォーから続く苦難に直面していたトニーは、かつてのアベンジャーズのメンバーたちとの確執に悩んでおり、協力に消極的な態度を示す。そんな中、「Qシップ」とよばれるドーナツ状の宇宙船がニューヨーク上空に出現した。サノスの配下「ブラックオーダー」に所属する、戦略家にして
一方、宇宙。傷つきながらもサノスの襲撃から生き延び宇宙を漂っていたソーがピーター・クイル率いるはみ出し者集団ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーによって救助されていた。唯我独尊ながらも品の良さがにじみ出る態度と、容姿端麗で筋骨隆々なソーにガーディアンズのメンバーはすぐさま意気投合。その心酔ぶりにリーダーとしてプライドが傷つくクイルだったが、インフィニティ・ストーンにはかつて関わっており、特にサノスの養子であるガモーラがサノスの目的を知っていたことから、それを阻止すべく行動を開始する。クイル一行はストーンの在り処にして、かつて自分たちが訪ねたストーンの収集者タニリーア・ティヴァンの住む「惑星ノーウェア」を、ロケットと意気投合したソーは、グルートも加えて自身の新たなるハンマーを求め「惑星ニダベリア」を訪れることを決定。ガーディアンズは二手に分かれ、宇宙の危機に備えることになる。
そして再び地球。[[アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン|およそ三年前]]、ウルトロンが作り出したボディに人工知能J.A.R.V.I.S.の思考プログラムを移植して生み出された存在・ヴィジョンは、自身の額に埋め込まれた'''マインド・ストーン'''が何かに反応していることを察知する。共に行動するワンダ・マキシモフは、そんなヴィジョンを心配していた。テレビでニューヨークに現れた宇宙船の事とトニーが行方不明になっている事を知り、助けに行こうとするヴィジョンを凶刃が襲った。コーヴァス・グレイヴとプロキシマ・ミッドナイト。サノスの配下ブラックオーダーの二人は、ヴィジョンの額のストーンを狙い襲撃したのである。物質をすり抜けられるヴィジョンを
その頃、
惑星ノーウェア、ティヴァンのミュージアム。ガーディアンズが訪れたそこでは、サノスがティヴァンを蹂躙していた。'''リアリティ・ストーン'''の在り処を吐けというサノスに対し、ティヴァンは「売り払った」と言って譲らない。クイルの制止も聞かず、ガモーラが飛び出してサノスに刃を突き立てる。サノスはあっさりと倒れた。喝采するティヴァン。養父を殺し、泣き崩れるガモーラに、いずこからかサノスの声が響いた。景色は少しずつ変貌し、ノーウェアの真の姿がガーディアンズの目に飛び込んでくる。拍手していたティヴァンは消え、崩壊したミュージアムが姿を現す。サノスは既にリアリティ・ストーンを手に入れ、現実を歪めて幻を見せていたのである。ガモーラはサノスに捕らえられながらも、クイルに自分を殺してほしいと懇願する。亡き母の名に誓った約束のために、ガモーラを撃つクイル。しかし、サノスは銃弾をシャボン玉に変えて防ぎ、ガモーラを連れ、スペース・ストーンの力で空間を切り開き、暗闇の中へ去っていった。
51行目:
そのタイタンでは、着陸の衝撃でバラバラになったQシップを舞台に、トニー一行とガーディアンズが戦闘を繰り広げていた。お互いの敵がサノスであることを知ると、彼らは協力し、打倒サノスの計画を練る。ストレンジがあらゆる未来を見る。1400万を超える可能性の中で、勝てる未来は、たった一つだけだった。4つのインフィニティ・ストーンを得たサノスがタイタンを訪れる。待ち構えるストレンジ、待ち伏せするトニーたち。かつてタイタンが置かれていた状況と、それを阻止できなかったがために究極の方法で宇宙のバランスを取ることを決意したと語るサノス。戦いがはじまる。ストレンジの魔術が、マンティスの能力が、サノスの動きを止める。宇宙の彼方から突撃したネビュラが飛び入りでヒーローに加勢し、アイアンマンとスパイダーマンがガントレットを奪おうとする。そんな中、アイアンマンの制止を振り切り、クイルは一人サノスに問う。「俺のガモーラはどこだ」。サノスは薄れゆく意識の中で「私が殺した」と答える。恐れていた状況が発生してしまった。クイルは不用意にサノスを攻撃し、マンティスが振り落とされ足止めが効かなくなる。サノスはパワー・ストーンとスペース・ストーンでタイタンの月を落とし、ヒーローたちを追い詰めていく。渾身の一撃がアイアンマンを貫き、ついに絶体絶命のピンチに陥る。そんな時、ストレンジは突如トニーの命乞いをした。タイム・ストーンと引き換えに、トニーを助けてほしい、と。交渉は成功した。トニーは辛うじて一命をとりとめた。しかし、ストレンジが命よりも大切であると語ったタイム・ストーンは、ついにサノスの手に渡ってしまった。
地球、ワカンダ。国王ティ・チャラと妹シュリはヴィジョンたちを保護し、ストーンを切り離した後で破壊する方法を実行に移す。そしてスティーブはホワイトウルフの名を与えられたかつての友バッキー・バーンズと再会する。しかしそんな彼らの一時の休息をよそに、事態は非常に素早く進行していた。ブラックオーダーがワカンダへ襲来したのである。ワカンダを守るエネルギー・シールドを、部下の命などお構いなしに突撃させてこじ開けようとするプロキシマ・ミッドナイトとコーヴァス・グレイヴ。背後に回り込まれる前に、正面での決着を目指すスティーブたちは、エネルギー・シールドの一部を解除し、そこを重点的に叩くことを決める。ワカンダ防衛軍とブラックオーダーの決戦が始まった。スティーブやバッキー、ティ・チャラが白兵戦でアウトライダーの相手をする中、ビフレストの光が戦場を包む。ストームブレイカーを携えたソーがロケットとグルートと共に戦場に舞い降りる。ハルク化が上手くできないバナー博士はアイアンマンスーツ・ハルクバスター2を装着しカル・オブシディアンを、ワンダはナターシャの協力でプロキシマ・ミッドナイトを、そしてスティーブの加勢を受けたヴィジョンがコーヴァス・グレイヴを、それぞれ
しかし、運命は無常にも訪れる。5つのインフィニティ・ストーンを左手のガントレットに宿し、サノスがワカンダに現れた。ヒーローたちが足止めする中、ワンダはヴィジョンの最後の願いを受け、彼もろともマインド・ストーンを葬り去る。しかしサノスは左手のタイム・ストーンでヴィジョンとマインド・ストーンの時を巻き戻し、再生させた。ヴィジョンの頭部を破壊し、ついにサノスは6つのインフィニティ・ストーンを手に入れた。雷鳴と共にソーがサノスの胸にストームブレイカーを突き立てる。しかしサノスはソーが頭部を攻撃しなかったことを嘲笑いながら、左手の指を鳴らした――。
| |||