「氷と炎の歌の世界」の版間の差分

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;{{Anchor|オールドタウン}}
:[[#ウェスタロス|ウェスタロス]]で最大の都市の一つであり、アンダル人の侵略以前に〈最初の人々〉によって建設された最古の都市。アンダル人に反抗せず歓迎することでその侵略を生き延びた。ウェスタロスの南西部の、ハニーワイン川河口が囁きの入江(囁きの瀬戸)とその先の〈日没海〉に向かって開くところに位置する。
:助言者、医者、学者、そして通信係として七王国に仕えるメイスター(マイスター)の結社の本拠である、〈知識の城〉(〈大城砦〉)のある都市として最も有名である。〈星の聖堂〉(〈星の神殿〉)は、[[#キングズランディング|キングズランディング]]にベーラー大聖堂が建設されるまでは[[#七神正教|七神正教]]の本拠であった。エイゴン征服王がオールドタウンに入り、総司祭(大神官)によって王と認めら戴冠された時、正式に[[ターガリエン家|ターガリエン]]王朝が始まった。
:オールドタウンはまた、七王国で最も重要な港の一つでもある。[[#夏諸島|夏諸島]]、[[#自由都市|自由都市]]、その東にある都市、そしてウェスタロス中からの貿易船で常に埠頭がにぎわう。街そのものが美しく、多くの川や運河が、玉石を敷き詰めた道と交差し、息をのむような石造りの大邸宅が林立する。 [[#キングズランディング|キングズランディング]]にウェスタロス最大の都市としての地位は譲り渡しているが、この街にキングズランディングの汚らしさは見られない。
:ハイタワー城は街で最大の建物であり、かつウェスタロスで最も高い建造物でもある。これは巨大な階層状の灯台であって、空に向かって800フィート(240メートル)も伸び、頂きには何マイルも先の海上からも見える巨大な篝火が置かれる。ハイタワー城のハイタワー家によって治められている。ハイタワー家は、もとは王であったが、のちにハイガーデンのガードナー家に忠誠を誓い、さらに侵略戦争の後にはタイレル家の家臣となった。ハイタワー家はその忠誠と信念によって知られる。現在の市の統治者はレイトン・ハイタワーである。
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:城そのものは、最上部に恐るべき[[狭間]]胸壁がある巨大な円筒形の塔であり、遠くの敵には、反抗の意思を込めて空に向かって突きあげる、棘のついた巨大な拳のように見える。巨大な塔の中には馬屋、兵舎、兵器庫そして君主の居室が全て入っている。
:また、敵の魔法に対する防御として、幕壁に呪文が織り込まれていると言われている。
:戦いで落城したことはないが、ストームズエンドは近年の歴史でも何度か包囲戦に遭っている。エイゴン征服王の〈征服戦争〉の間、最後の〈嵐の王〉であるアージラック傲慢王は城を出てしまい、ターガリエン家の傍系オーリス・バラシオンと戦場で戦って敗北した。オーリスはアージラックの娘をめとり、ストームランドの領主となった。〈簒奪者の戦争〉の間、ストームズエンドは一年間包囲され、陸では[[メイス・タイレル]]公がその軍を率い、海側ではパクスター・レッドワインがアーバー島の艦隊を率いた。防衛軍を率いた[[スタニス・バラシオン]](スタンニス・バラシオン)は降伏を拒否し、その軍勢はネズミを食べるところまで追い込まれた。[[ダヴォス・シーワース]]という名の密輸業者が封鎖をすり抜けて城に補給を行い、スタニスは恩賞として彼を騎士としたが、過去の密輸の罪への罰として指を何本か切り落とした。戦後、今や王となった兄の[[ロバート]]が城を末弟の[[レンリー・バラシオン|レンリー]]に与え、スタニスを寒風吹きさらす[[#ドラゴンストーン|ドラゴンストーン]]の領主としたため、スタニスは怒り、何年も恨みを抱くことになった。〈五王の戦い〉の間、城はレンリーを支持し、スタニスに包囲される。レンリーの死後、城代は降伏を拒否する。[[#ル=ロール|ル=ロール]](ルラー)の女祭司[[メリサンドル]]が城の下からダヴォスによって運び込まれ、超自然的な影の如きものを産み出して、城代は殺される。その直後、城はスタニスの軍勢に降伏する。その後の戦争で、城はメイス・タイレルの率いる強力な軍に包囲されるが、娘の[[マージェリー・タイレル|マージェリー]]が密通の罪で総司祭に逮捕されたため、数週間で包囲を解いて[[#キングズランディング|キングズランディング]]に戻る。城はスタニス・バラシオンに忠誠を誓い続ける。
 
===ドーン===
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;{{Anchor|キングズランディング}}
{{multiple image |footer=ドラマシリーズでは、[[マルタ]]の[[イムディーナ]](左絵)と[[クロアチア]]の[[ドゥブロヴニク]](右絵)でキングズランディングのシーンが撮影された |image1=Mdina007.jpg |image2=Dubrovnik from walls.JPG}}
:[[#ウェスタロス|ウェスタロス]]および七王国の首都。ブラックウォーター川河口の、エイゴン征服王がその征服を始めるためにウェスタロスに上陸した地点に位置している。市は城壁に囲まれ、〈金マント〉として知られる〈王都の守人〉(都市警備隊)によって守られている。城壁の内側に目立つ自然景観は3つの丘であり、エイゴンとその二人の姉妹にちなんで名づけられている。貧しい庶民は城壁の外側の掘立小屋に住む。キングズランディングは極めて人口が多いが、醜く汚い。市の廃棄物の悪臭ははるか城壁の外にも届く。
:王城は〈赤の王城〉(〈赤い城〉)と呼ばれ、エイゴンの丘に建ち、王の宮廷がある。城には七王国の玉座である〈鉄の玉座〉がある。エイゴン征服王は、破った敵の剣から玉座を作ることを命じた。伝説によれば、統治者たるものは決して玉座に快適に座っているべきでないと信じて、刃を鋭いままにさせたと言われている。数世紀たっても、いまだに玉座に座って体に傷を負う王もいる。玉座で傷を負ったものは、玉座に“拒否”されたことを意味し、統治者にはふさわしくないと幅広く信じられている。
:キングズランディングにはまた、ベーラー大聖堂があり、〈篤信卿〉が総司祭のもとに集まる。もっとも神聖なる[[七神正教|〈七神正教〉]]の聖堂である。キングズランディングの貧民街は〈蚤の溜まり場〉と呼ばれ、住民はあまりに貧乏であるため、子犬や殺された人間の肉が入っていると噂される、〈茶色がゆ〉と呼ばれる謎のシチューで生き延びている。
: [[オベリン・マーテル]]の来訪時に出迎えた[[ティリオン・ラニスター|ティリオン]]の言によると、キングズランディングは、50万を超える人口があると推測されている。