「レコードプレーヤー」の版間の差分

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[[1960年代]]末頃に、光電素子を用いた発電方式のカートリッジがトリオ・東芝・シャープから発売されていたが、短命に終わり久しく途絶えていた。2014年に[[デジタルストリーム|DS Audio]]により、1960~70年代当時には難しかった課題を現代の技術で克服した光電式カートリッジが復活した。
 
==== レコード針生産の縮小と復興 ====
[[2000年代]]からレコード針を生産するメーカーが激減し<ref group="注">中堅以上ではかつての主要メーカーで、倒産した「[[ナガオカトレーディング#旧・株式会社ナガオカ|ナガオカ]]」のOB社員によって1990年に再設立された「[[ナガオカトレーディング]]」、[[オーディオテクニカ]]、[[デノン]]([[デノン コンシューマー マーケティング]])などが存在する程度オルトフォンなど、海外メーカー製輸入品や中小の高級品メーカーの製品を含めればこの限りではない。</ref>、カートリッジや消耗品である交換針の入手は「[[ナガオカトレーディング]]」<ref group="注">製造は関連会社の[[ナガオカ (企業)|ナガオカ]](本社・山形県東根市)で請け負っている。</ref>で生産・販売する互換針と自社ブランドのカートリッジや、放送局で使われるDENON製MC型カートリッジ「DL-103」<ref group="注">[[NHK放送技術研究所]]とDENONの共同開発品。</ref>、など一部数機種<ref group="注">audio-technica社製のMC型、MM(VM=PATのオリジナル発電方式)型など。</ref>を除き困難になっていた。海外メーカーのDJ向け機種(といってスクラッチプレイのために耐久性を上げたので、基本的に普通のものと変わらない)が楽器店などで販売される他は、マニア向け高級品の流通在庫が細々と一部のオーディオ専門店や[[インターネットオークション]]で販売されている状況となり、一時期、普及型のプレーヤーの交換針は入手が絶望的な状況とさえ言われた。現在2010年代以降のレコード専門店再復興により前述ナガオカトレーディング、日本精機宝石工業(JICO)<ref group="注">[http://www.jico.co.jp/ 日本精機宝石工業]</ref>、アーピス・ジャパン<ref group="注">[http://www.apis-jp.com/ アーピス・ジャパン]</ref>などが、互換針・針一体カートリッジの製造・販売を継続して行っている。なお、[[1970年代]]の一時期に生産されていた'''4チャンネル針'''(考案者の柴田憲男の名から'''シバタ針'''とよばれる<ref name="recode_to_recode_player" />)旧製品の単体交換針としては非常に高価であるが入手困難は可能である<ref group="注">2000年代以降の新製品では、中級以上の機種で2チャンネル用として使用される例が若干ある。</ref>。なお1982年[[並木精密宝石]]によって'''マイクロリッジ針'''という4チャンネル針が開発されたが、カートリッジメーカにおいては一部の高級品にしか採用されていない。<!--並木精密宝石の沿革においてマイクロリッジ針が4チャンネル針として紹介されています。-->
 
これらのことやレコードの操作には慣れが必要、保管に場所を取る、反してデジタルデータの呼び出しの手軽さなどから、かつてレコードを大量に保有していた[[放送局]]などでは、レコードを含むCD化されていない過去のアナログ音源をデジタル化する作業が進められている。また個人の場合でもデジタル化して保存するといった方策もあるが、音質の変化は避けられず、高価なアナログ機器にこだわるレコード愛好家も存在する。
 
その一方で、オーディオテクニカ・オルトフォンなど一部の主要メーカーや、一部の高級品専門メーカーでは2000年代以降もカートリッジの新機種を発売を継続している。
 
==== 4チャンネル方式 ====