「氷と炎の歌の世界」の版間の差分
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:[[File:Downhill Strand, Derry - Londonderry - geograph.org.uk - 222956.jpg|thumb|ドラマシリーズでは[[北アイルランド]]のDownhill Strandでドラゴンストーンの浜辺のシーンが撮影された]]
:[[File:Gaztelugatxe_4199995260.jpg|thumb|ドラマシリーズのシーズン7では[[スペイン]]の[[ガステルガチェ]]でドラゴンストーンのシーンが撮影された]]
:かつては古代ヴァリリア永世領(古代ヴァリリア自由保有地)の最西端の前哨地であった。〈破滅〉と呼ばれる謎の災厄の一世紀前、[[ターガリエン家]]がこの地を統治するために送りこまれた。〈破滅〉が[[#ヴァリリア|ヴァリリア]]を襲ったとき、ターガリエン家はヴァリリアの[[#ドラゴン|ドラゴン]]の最後の生き残りと共にこの島で生き延びた。一世紀後、エイゴン・ターガリエンとその姉
:ドラゴンストーンは同名の島の大部分を占拠する、巨大な恐るべき砦である。この城の珍しいところは、ヴァリリアの石工がドラゴンの形に刻んだ塔と、恐ろしいガーゴイルの像で覆われた城壁である。城の地下深くにいくばくかの火山活動が残っているために、城の低層階は意外に暖かい。城の外には小さな港と街がある。
:〈簒奪者の戦争〉の間、[[#キングズランディング|キングズランディング]]の略奪以前に、妊娠していたターガリエンの王妃レイラ(レーラ)と息子の[[ヴィセーリス・ターガリエン|ヴィセーリス]]( ヴァイセリス)はターガリエン艦隊の一部と忠実な兵士たちの守備隊と共にドラゴンストーンに送られた。だが、キングズランディングの陥落の後、[[ロバート・バラシオン]]はこの島の砦を落とすために弟の[[スタニス・バラシオン|スタニス]]を送りこんだ。王に忠実な艦隊が嵐で
:ロバートの死後、スタニスは、王妃[[サーセイ・ラニスター|サーセイ]]の子供たちが[[近親相姦]]による私生児であると非難し、自らが王であると宣言する。ドラゴンストーンは彼の本拠地になる。〈キングズランディングの戦い〉で壊滅的な敗北をした後も、スタニスは当地に戻る。スタニスの助言者である女祭司、[[#アッシャイ|アッシャイ]]の[[メリサンドル]]は、血の魔法によって城の〈石のドラゴン〉を甦らせるようにスタニスの説得を試みるが、[[ダヴォス・シーワース]]公が、北の〈壁〉に赴き〈野人〉と[[#異形|〈異形〉]]に対する戦いを助けるようスタニスを説いたために、メリサンドルの説得は失敗する。スタニスがドラゴンストーンを去ったあと、摂政太后[[サーセイ・ラニスター]]は島を封鎖するために艦隊を送り、城を包囲するよう命じる。だが、サー・[[ロラス・タイレル]]は故郷のハイガーデン城を守るために艦隊を包囲戦から解放しようと急ぎ、ドラゴンストーンを正面攻撃する。ロラスは城を手に入れるが、何千人もの兵士を失い、報告によれば彼自身も重傷を負う。
;{{Anchor|キングズランディング}}
{{multiple image |footer=ドラマシリーズでは、[[マルタ]]の[[イムディーナ]](左絵)と[[クロアチア]]の[[ドゥブロヴニク]](右絵)でキングズランディングのシーンが撮影された |image1=Mdina007.jpg |image2=Dubrovnik from walls.JPG}}
:[[#ウェスタロス|ウェスタロス]]および七王国の首都。ブラックウォーター川河口の、エイゴン征服王と姉妹妻がその征服を始めるためにウェスタロスに上陸した地点に位置している。市は城壁に囲まれ、〈金マント〉として知られる〈王都の守人〉(都市警備隊)によって守られている。城壁の内側に目立つ自然景観は3つの丘であり、エイゴンとその二人の姉妹妻にちなんで名づけられている。貧しい庶民は城壁の外側の掘立小屋に住む。キングズランディングは極めて人口が多いが、醜く汚い。市の廃棄物の悪臭ははるか城壁の外にも届く。
:王城は〈赤の王城〉(〈赤い城〉)と呼ばれ、エイゴンの丘に建ち、王の宮廷がある。城には七王国の玉座である〈鉄の玉座〉がある。エイゴン征服王は、破った敵の剣から玉座を作ることを命じた。伝説によれば、統治者たるものは決して玉座に快適に座っているべきでないと信じて、刃を鋭いままにさせたと言われている。数世紀たっても、いまだに玉座に座って体に傷を負う王もいる。玉座で傷を負ったものは、玉座に“拒否”されたことを意味し、統治者にはふさわしくないと幅広く信じられている。
:キングズランディングにはまた、ベーラー大聖堂があり、〈篤信卿〉が総司祭のもとに集まる。もっとも神聖なる[[七神正教]]の聖堂である。キングズランディングの貧民街は〈蚤の溜まり場〉と呼ばれ、住民はあまりに貧乏であるため、子犬や殺された人間の肉が入っていると噂される、〈茶色がゆ〉と呼ばれる謎のシチューで生き延びている。
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:古代ヴァリリアは、 『[[氷と炎の歌]]』の出来事の数百年前、〈破滅〉が訪れた時に崩壊した。〈破滅〉は明らかに火山に関係したものであるが、ヴァリリアの街を取り巻く土地をばらばらに壊して小さな島々となし、島々の間には〈煙立つ海〉を作った。現在、この地域は“悪魔が出る”として描かれており、多くの人はこの土地に行くことを恐れ、“〈破滅〉がいまだにヴァリリアを支配する”と言われる。8つのヴァリリア自由都市が〈破滅〉を生き延び、ターガリエン家がドラゴンストーンに逃げおおせたにもかかわらず、ヴァリリアの文化、言語そして工芸のほとんどは〈破滅〉で失われた。
:ヴァリリアは、ドラゴンを育成して戦争の兵器として使うという、特殊な力によって記憶されている。その軍事力のほとんどはドラゴンの戦場での有効性に負うものであり、〈征服戦争〉において[[#ウェスタロス|ウェスタロス]]の王たちの数多の恐るべき軍を破ったのは、エイゴン・ターガリエンとその姉妹たちの、ドラゴンを支配する力であった。ヴァリリアはまた、比類なき質の武器となる'''〈ヴァリリア鋼〉'''と呼ばれる特別な金属を鍛えたことでも知られる。〈ヴァリリア鋼〉の刃は、通常の鋼に比べて軽く強く鋭く、[[ダマスカス鋼]]に類似した独特の刃紋を持つことが特徴である。この金属を新しく作る秘密は明らかにヴァリリアとともに失われており、貴重品である。ただし、既存の剣を溶かして鍛え直すことはできる。ウェスタロスに残るほとんどのヴァリリア鋼の剣は高貴な名家の家宝となり、それぞれが名前と物語を持っている。[[スターク家]]の大剣アイスはそのような剣の一つである。
==宗教==
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