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'''福岡 伸一'''(ふくおか しんいち、[[1959年]][[9月29日]] - )は、日本の[[生物学]]。[[青山学院大学]][[教授]]。専攻は[[分子生物学]]。[[博士(農学)|農学博士]]([[京都大学]]、1987年)。[[東京都]]出身。
 
== 略歴 ==
*1982年3月  [[京都大学大学院農学研究科・農学部|京都大学[[農学部]]食品工学科卒業
*1987年3月  [[京都大学[[大学院]]農学研究科・農学部|京都大学大学院農学研究科]]食品工学専攻[[博士後期課程]]修了
*1988年7月  [[ロックフェラー大学]][[博士研究員|ポストドクトラル・フェロー]](分子細胞生物学研究室 1989年2月まで)
*1989年3月  [[ハーバード大学]][[医学部]]ポストドクトラル・フェロー(1991年7月まで)
*1991年8月  京都大学食糧科学研究所[[講師 (教育)|講師]]
*1994年4月  京都大学食糧科学研究所[[助教授]]
*2001年4月  京都大学大学院農学研究科助教授
*2004年4月  [[青山学院大学]][[理工学部]]化学・生命科学科教授
*2011年4月  青山学院大学総合文化政策学部教授
 
== 活動 ==
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== 主張 ==
{{出典の明記|section=1|date=2018年9月9日 (日) 13:57 (UTC)-09}}
 
=== 生命観 ===
{{要出典範囲|date=2018年9月9日 (日) 13:57 (UTC)-09|[[同位体]]でマークした[[アミノ酸]]を用い、[[タンパク質]]など生体を構成する物質は極めて素早く入れ替わり、作り替えられていることを実証した[[ルドルフ・シェーンハイマー]] ([[:w:Rudolph Schoenheimer|Rudolph Schoenheimer]]) の実験に強く共鳴し、再評価を行った(ただし、「生物と無生物のあいだ」で書かれているように、シェーンハイマーが決して無視されていたわけではないことには注意)。これに基づき、「生命は流れの中のよどみ」という考え方を自著で繰り返し述べている。また、「世界は分けてもわからない」などで[[ホーリズム]]を主張している}}。
 
=== 動的平衡 ===
{{要出典範囲|date=2018年9月9日 (日) 13:57 (UTC)|[[ルドルフ・シェーンハイマー]]の提唱した「生命の動的状態(dynamic state)(dynamic state)」という概念を拡張し、生命の定義に[[動的平衡]](dynamic equilibrium)(dynamic equilibrium) という概念を提示し、「[[生命]]とは動的平衡にある[[流れ]]である」とした。生物は'''動的に'''[[化学平衡|平衡]]<ref>「逆方向の流れが釣り合っている」という主張しているのではなく、化学的に[[定常状態]]と呼ぶ状態。</ref>な状態を作り出している。生物というのは平衡が崩れると、その事態に対して[[リアクション]]([[反応]])を起こすのである。そして福岡は、(研究者が意図的に遺伝子を欠損させた)[[ノックアウトマウス]]の(研究者の予想から見ると意外な)実験結果なども踏まえて、従来の生命の定義の設問は浅はかで見落としがある、見落としているのは[[時間]]だ、とし、生命を機械に譬えるのは無理があるとする。機械には時間が無く原理的にはどの部分から作ることもでき部品を抜き取ったり交換することもでき生物に見られる一回性というものが欠如しているが、生物には[[時間]]があり、つまり不可逆的な時間の流れがあり、その流れに沿って折りたたまれ、一度おりたたんだら二度と解くことのできないものとして生物は存在している、とした}}。
 
=== プリオンについて ===
[[コッホの三原則]]を満たしていないなどの理由から、現在の世の中では主流となっている[[牛海綿状脳症|BSE]]の[[プリオン]]原因説に懐疑論を投げかけている。著書『プリオン説はほんとうか?』ではBSEの[[ウイルス]]原因説を提示した{{要出典範囲|date=2018年9月9日 (日) 13:57 (UTC)|が、これに関しては多くの生物学者から反論を受けている}}。
 
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== 受賞歴 ==
*1987年 朝日学術奨励金(1987年度)
*2006年
**第1回[[科学ジャーナリスト賞]]
*2006年 *『プリオン説はほんとうか?』で[[講談社出版文化賞]]科学出版賞(平成18年度)
*2007年 『生物と無生物のあいだ』で第29回[[サントリー学芸賞]]<社会・風俗部門>
*2008年 『生物と無生物のあいだ』で第1回[[新書大賞]]<ref>2009年の第2回新書大賞では『できそこないの男たち』で第2位、2010年の第3回新書大賞では『世界は分けてもわからない』で第8位。</ref>
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=== 単著 ===
*『[[もう牛を食べても安心か]]』(文春新書、2004年)
*『プリオン説はほんとうか?  タンパク質病原体説をめぐるミステリー』(講談社・ブルーバックス、2005年)
*『ロハスの思考』(木楽舎・ソトコト新書、2006年)
*『[[生物と無生物のあいだ]]』([[講談社現代新書]]、2007年)
*『生命と食』(岩波ブックレット、2008年) 
*『[[できそこないの男たち]]』([[光文社新書]]、2008年)
*『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』(木楽舎、2009年)
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=== 共著 ===
*生物が生物である理由 分子生物学 [[太田光]],[[田中裕二 (お笑い芸人)|田中裕二]] (講談社 2008年、 爆笑問題のニッポンの教養)
* [[盛山正仁]](), )、福岡伸一() 『生物多様性100問』 (木楽舎、2010年
* 池田善昭, 福岡伸一 『福岡伸一、西田哲学を読む  生命をめぐる思索の旅 動的平衡と絶対矛盾的自己同一』 ([[明石書店]]、2017年) ISBN)ISBN 4750345334
 
=== 翻訳 ===
*ヒューマンボディショップ 臓器売買と生命操作の裏側 A.キンブレル 化学同人 1995.7
*七つの科学事件ファイル 科学論争の顛末 H.コリンズ,T.ピンチ 化学同人 1997.2
*[[キャリー・マリス]]『マリス博士の奇想天外な人生』早川書房、2000  のち[[ハヤカワ文庫]]
*[[リチャード・ドーキンス]]『虹の解体 いかにして科学は驚異への扉を開いたか』早川書房 2001 
*マッキー生化学 分子から解き明かす生命 Trudy McKee,James R.McKee 市川厚監修 監訳 化学同人 2003.10
*Yの真実 危うい男たちの進化論 スティーヴ・ジョーンズ 岸本紀子共訳 化学同人 2004.8
*モッタイナイで地球は緑になる [[ワンガリ・マータイ]] 木楽舎 2005.6
*築地 テオドル・ベスター 和波雅子共訳 木楽舎 2007.1
*エレファントム 象はなぜ遠い記憶を語るのか [[ライアル・ワトソン]] 高橋紀子共訳 木楽舎 2009.6
*思考する豚 ライアル・ワトソン 木楽舎 2009.11
 
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*[[歌うコンシェルジュ]]([[2011年]][[1月24日]]、NHK総合)ゲスト出演。
*[[カズオ・イシグロ]]を探して([[2011年]][[4月17日]]、NHK教育)
*[[ワイルドライフ (ドキュメンタリー番組)|ワイルドライフ]] 第119回 (2013(2013年1月1日、[[NHK BSプレミアム|BSプレミアム]])
*[[いのちドラマチック]] ([[NHK-BS]]) レギュラー出演。
 
=== ラジオ ===
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* {{JGLOBAL_ID|200901068442572889}}
* {{日本の研究.com|107530}}
 
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