「塩化セシウム」の版間の差分
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'''塩化セシウム'''(えんかセシウム、cesium chloride)は化学式 CsCl で表される[[無機化合物]]である。無色の固体であり、[[セシウム]]イオン源としてさまざまな用途に使われる。[[結晶構造|結晶構造型]]のひとつとしても知られる。
== 調製 ==
[[水酸化セシウム]]または[[炭酸セシウム]]と[[塩酸]]の反応によって調製される。得られる塩は[[再結晶]]して精製される。
== 結晶構造 ==
[[Image:CsCl crystal.png|thumb|100px|left|塩化セシウムの単位格子]]
固体はイオン結晶であり、アニオン(塩化物イオン、Cl<sup>−</sup>)とカチオン(セシウムイオン、Cs<sup>+</sup>)の組み合わせからなる[[単純立方格子]]である。1:1の組成比を持つ塩の結晶において、2種のイオンの半径がほぼ等しい([[フィールドホッケー]]の球と[[テニス]]ボール程度のような)場合には塩化セシウム型の構造をとる。塩化セシウムの場合では、各塩化物イオンは8個のセシウムイオンと隣接する。塩化セシウム型構造をとる化合物として[[臭化セシウム]]、[[ヨウ化セシウム]]、また[[銅]]・[[亜鉛]]や[[鉄]]・[[ロジウム]]の1:1合金などが知られる。一方、イオン半径が大きく異なる([[バスケットボール]]と[[ゴルフ]]ボールのような)場合には、バスケットボールの隙間にゴルフボールが挟まったような構造、すなわち[[塩化ナトリウム]]型構造をとる。塩化ナトリウムの結晶中では、各塩化物イオンは6個のナトリウムイオンと隣接する。
== 用途 ==
[[導電性ガラス]]の製造に用いられる。
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== 出典 ==
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