「宮城聰」の版間の差分

2020年9月4日 (金) 17:54時点における版

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== 人物 ==

中学時代に3学年上に在籍していた[[野田秀樹]]の校内公演に多大な影響を受け、演劇を志す。大学在学中には、[[小田島雄志]]・[[渡辺守章]]・[[日高八郎]]から演劇論を学び、独自の俳優訓練法を開発。90年に「ク・ナウカ」を旗揚げ以降は、「二人一主演女優[[美加理]]を初めとした台詞を言わず役の動きに専念する俳優（ムーバー）と、その脇に座り役の台詞の発声に専念する俳優（スピーカー）に分かれるという、人形浄瑠璃のような手法を追求した。この「言動分離」の手法と、出演俳優による打楽器演奏を織り交ぜた精緻な演出によって、[[シェイクスピア]]『[[ハムレット]]』や、[[三島由紀夫]]『熱帯樹』、[[泉鏡花]]『天守物語』、[[ギリシャ悲劇]]『王女メデイア』など、様々な戯曲を演出する。主演女優は[[美加理]]で、俳優たちは台詞を言わず、人形のように動き、脇に座る者たちがその台詞をより代わって言うという、人形浄瑠璃の人形表作を俳優が演じる手法をとる生み出す。

[[静岡県舞台芸術センター|SPAC-静岡県舞台芸術センター]]の芸術総監督就任後は、自身の演出において引き続き言動分離システムを深化させつつも、それにこだわらない幅広い演出手法を発揮し、古典戯曲はもちろん、様々な文化圏の神話までを題材にした幻想的な舞台を多く生み出し、国内外より高く評価されている。また、SPACにおいては、若手演出家の登用、演劇によるアウトリーチ活動、教育普及活動等についても積極的に推進している。

== 出演 ==